屋倉橋ゲートから矢木沢ダムに通じる管理用道路は、10月以降の開放時間は8時へと変更になりました。この日は朝早く目が覚めましたので、早い時間に自宅を出発しました。6時過ぎにはゲート前に到着しましたよ。1番かなと思ったら2番でした。わたしよりもワクワクさんがいるなぁと思ったら、ゲートの開放時間を思い違いしていたそうです。山幸の採取とのことでした。ゲートが開くまでたっぷりと時間がありますので、車内で着替えなどの準備を進めます。
管理用道路を奥に進むにつれ、木々の色づきが深まりますので、気分も徐々に高揚します。駐車場に到着後、そそくさと艇を組み立てます。船体布を装着した後にパイプをチャンネルに取り付けていない箇所を見つけました。。20分ほど時間をロスしてしまいました。あわてるとダメですね。艇を組み立て後、進入路ゲートの横の管理小屋で入湖の手続きをします。
水際に艇を運び、準備を整え出艇しまーす。湖上ではすでに紅葉カヤックを楽しまれている方々が。駐車場には一番に到着しましたが、組み立てに手間取りました・・・。
出艇してまもなくの様子です。早々に色鮮やかな山々の景色が目に入ってきます。すてきな景色を目の当たりにするとなかなか前へ進みませんねw
しばらく漕ぎ進みY字の分岐点に到達しました。右側が本川(利根川)方面、左側が奈良沢、コツナギ沢方面です。今回は、左側の奈良沢、コツナギ沢方面を目指します。
分岐からはすばらしい景色を眺めることができました。写真を撮りまくりますw
残雪、新緑の景色もステキですが、紅葉の景色もまたステキでした。
奈良沢、コツナギ沢方面。
Y字の分岐点。
本川(利根川)方面。
まずは分岐を左側へと進み、悪沢、幽の沢方面へ向かいます。途中でカナディアンカヌーに乗られている方とお会いしました。色づいた山々に緑色の船体が映えますね。
悪沢に到着。日かげになっていましたので、暗い写真になってしまいました。断崖と色づいた木々の調和がすばらしかったです。
幽の沢です。近くには寄りませんでしたが、不安定土砂の堆積が遠目からも目立ちます。。
周囲は彩りが鮮やかで、目がちかちかするようです。木々に近づいて色彩を楽しみます。青空にカエデの橙色が際立っていました。
矢木沢ダム、奥利根湖を管理する水資源機構のボートと行き合いました。安全に湖面利用ができるようにときどき巡視されているようです。お疲れさまです。
そういえば、管理人さんの話によれば、ボートで湖面を巡視しているときに泳いでいるクマを見かけることがあるそうです。水面からは顔しか出していないため、泳ぐ姿はあまり目立たないようです。結構な速さで泳ぐようですので、カヌー・カヤックに乗って見かけた場合には近づかないことが無難なようです。
悪沢、幽の沢がある入り江から離れ、湖の左岸に沿って奥地へと向かいます。対岸の西ゴンボリへと続く斜面の色合いがとても見応えがありましたよ。奥に連なるコツナギ沢と白ビ沢の分水界となる峰々、急峻な岩肌が興味深かったです。
湖岸に沿って漕ぎ進みます。この日の貯水位は849.7m、奥利根湖の満水位は850mですのでほぼ満水です。水面と木々がとても近いです。地肌が見えないダム湖、やっぱりイイですね。
色とりどりの木々、ジオラマモードでときどき遊んでみます。
東ゴンボリ(右)と隣り合わせの入り江(左)。今回は進入しませんでしたが、時間があるときには入り組んだ地形を巡ってみるのも楽しそうです。
カヤックで紅葉を観賞されている方がいましたのでパチリ。船体がレッドのアルフェックですので、景色にとけ込んでいました。この季節、私のボイジャーも周りからは見えにくいかも!?
奈良沢(右)、コツナギ沢(左)の分岐に到達です。またまた、分岐からの景色を撮影してみました。
奈良沢方面。後方の山並みは越後山脈の山々です。
コツナギ沢方面。後方は群馬・新潟の県境に位置する柄沢山のようです。
奈良沢へ到着。ちょっとした中州に艇を寄せます。まずは昼食です。奈良沢のせせらぎが心地よかったです。食後は周辺をちょこっと散策してみます。
奈良沢の流れ。水がとても澄んでいます。清流ですね。
一バンテ沢の上方に広がる岩肌。標高約1,500mの山頂付近では、紅葉はまもなく終わりのようです。
奈良沢が湖に流入する場所の水はとても澄んでいました。日差しが湖底へと届きます。
そして~、モノポッドを使用して頭上からのカメラアングルで撮影してみました。透明感はイマイチ!?
奈良沢を後にして、コツナギ沢、白ビ沢へ向かいます。中イラ沢の近くの崩壊地です。訪れるたびに崩壊の範囲が拡大しているように見えます。急な斜面ですので一度崩れると周囲への崩壊の進行、浸食が止まらないようです。。表土が失われていますので、回復は長期にわたり困難かも。。
正面にコツナギ沢、白ビ沢の出合いが見えてきました。右岸と左岸の紅葉のコントラストを楽しみます。
コツナギ沢(右)、白ビ沢(左)の出合いに到着です。正面奥には柄沢山が見えています。先ほど休憩したばかりですが、白ビ沢の右岸に広がる平らな堆積地に艇を寄せます。
澄んだ水、湖面に映り込む紅葉、そして静寂、またまたしばし休息ですww
帰りは西ゴンボリに寄り道です。以前この場所を訪れて斜面に展開する植生を見たときに、紅葉の時季にぜひとも訪れたいと思っていました。岩肌に張り付くように生える低木が見事です。もう少し早い時間帯に来られるとよかったかな。。
西ゴンボリの斜面をまたまたジオラマモードで遊んでみます。
同一斜面での日なたと日かげ。日差しがあるなしでは、紅葉の景色は一変してしまいますね。見所は訪れる時間帯が大切ですね。
帰り際、錦秋の山々との別れを惜しむように振り返ってみました。遠方に小沢岳を見ることができました。急峻な山々に囲まれている奥利根湖では、視点場がちょっとずれるだけで見える景色が異なります。そのため、何度訪れても飽きることがないのかなぁ。
悪沢、幽の沢方面からカヌーツアーの方々が戻ってきました。心にしみる景色を堪能されてきたのでしょうね。と勝手に想像しておりましたw
矢木沢ダムの堤体が見えてきました。奥利根湖の紅葉狩りはまもなく終了です。あっという間でしたが、とても充実した時間を過ごすことができました。
出艇場所に近づいてきました。輝く湖面が印象的でした。名残惜しいですが、管理用道路の利用時間が定められているため、あまりのんびりすることはできません。
出艇場所に到着です。水際から写真を撮影される方、カヌーを車両に積まれる方、ボートをトレーラーに積載される方などでにぎわっていました。カヌーツアーから戻られた方々ともいっしょになり、ちょっとあわただしかったです。。
駐車場で艇の片づけが済んだ頃には夕方になっていました。湖に目を向けると西向き斜面に西日が射し込み、色づいた木々がいっそう際立っていました。
漕ぎメーター。この日漕いだ距離は約15kmでした。漕いだ時間は3時間30分ほどでした。写真を撮影している時間が長かったため、ちょっと忙しかったです。
漕ぎマップ。この日のルートは、出艇~悪沢~奈良沢(昼食)~コツナギ沢、白ビ沢~西ゴンボリ~着艇でした。奥利根湖の西側を漕ぐときは、毎回同じルートになりつつあります。
今回の漕ぎ度は「8」です(MAXは10)。秋晴れのもと、見頃となった紅葉を満喫することができました。気温もほどほど、風は弱く、水面は比較的穏やかでしたので快適に過ごすことができました。そして何と言っても満水の湖面、最高の条件での紅葉カヤックとなりました。管理人さんの話ですと今年の紅葉は例年に比べ色合いがイマイチとのことでした。8月下旬に気温が低かったことや台風の影響なのかなぁ。それにしても~、奥利根湖の色鮮やかな紅葉ってどれだけ綺麗なんだろう・・・、興味が尽きませんw
この日は釣りをされる方のボートが少なかったようで、湖上でもあまり見かけることがありませんでした。管理人さんに聞きましたら、この時期に釣りができるのはワカサギだけなんだそうです。んー、なるほど。
翌日の日曜日も晴れの予報でしたので、二日続けて奥利根湖と意気込んでいましたが、体力的に無理でした。。紅葉のシーズンに本川(利根川)方面や奥利根深水の滝(万年滝)に行けるかなぁ~。行きたいなぁ~。それともまたまた来年の楽しみになるのかなぁ~。
『奥利根の 色づく山が 見事です』
それでは、次に訪れる湖の紅葉の進み具合を調べつつ、今日はこれまで!!
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