秋晴の奥利根湖

odo

2016年10月19日 22:00

10月15日(土)に奥利根湖(群馬県みなかみ町)で漕いできました。
奥利根湖は、利根川に位置する矢木沢ダムのダム湖です。
15日の奥利根湖 天候:晴れ 気温:18℃くらい 貯水率:83.0% 貯水位:約845.7m

この週末は秋晴れとなり行楽日和とのことでしたので、約一ヶ月ぶりに奥利根湖に出かけてきました。
奥利根湖の紅葉は例年ですと10月中旬から下旬が見頃になります。昨年は20日前後がピークだったようです。私は24日に訪れましたが、黄葉が鮮やかなブナはすでに落葉し、ちょっと遅めの紅葉狩りになってしまいました。。
今年はピークを逃さないように少し早めに訪れるようにしてみました。んー、中禅寺湖もそうでしたけど今年のピークは平年より遅いのかな。湖岸の近くは色づき始めといった感じでした。



秋空のもと、ちょっと早めの紅葉カヤックを爽快に楽しんできました。

みなかみに到着すると朝日を浴びた谷川連峰が目に留まります。利根川に架かる諏訪峡大橋から眺めてみました。谷川岳の周辺では紅葉が見頃のようでした。天気がよいのでたくさんの方が登っているのかな。



10月1日から矢木沢ダム管理用道路の開放時間が変更になりました。ゲートには早く到着しそうでしたので、雨呼山の周辺にある眺望がよい場所に立ち寄ってみました。北には三ツ石山、小沢岳など越後山脈の山並み(左)、西には朝日岳から笠ヶ岳にかけての稜線(右)が望めました。



屋倉橋ゲートに到着です。ゲートが開く8時までたっぷりと時間がありますので、コーヒーを楽しみつつ、車内で着替えなどの準備を進めます。ゲートが開き管理用道路を走行していると洞元湖越しに小沢岳が見えました。今日はいい天気になりそう。



駐車場に到着後、艇を組み立てます。トイレに行くついでに貯水位を表示する目盛りを確認します。水面は846m付近にありました。満水位の850mからは約4m下がっています。満水位にだいぶ近づいてきました。



進入路ゲートの横の進入路監視小屋で入湖の手続きを済ませ、艇を水際へ運搬します。水面へと続く舗装路が二股に分かれていました。いつもとは異なる鋼製支柱の右側の舗装路へ進みます。



水際では私がカヌーツアーでお世話になることがあるレイクウォークさんが出発の準備をしていました。先日の秋田遠征カヌーツアーには所用により参加できなくて残念でした。田沢湖ブルーを漕いでみたかったです・・・。さてさて、準備を整え出艇しまーす。



出艇して早々に鮮やかな景色が目に入ってきます。色づき始めでしたけどちょっと早い紅葉カヤックを楽しめそう、これからの景色に期待感が高まります♪



出艇後にまもなく目にする小白沢方面の眺めです。標高1500m付近の尾根筋は、きれいに色づいていました。早速、双眼鏡が役立ちます。



堤体を背にして、Y字の分岐へ向かいます。湖の奥の方の色づき具合はどんな感じかな。



Y字の分岐に到達しました。左側が奈良沢、コツナギ沢方面、右側が本川(利根川)方面です。今回は本川(利根川)方面の紅葉を楽しむため、分岐を右側に進みます。





それではお決まりの分岐からの景色です。

まずは、奈良沢、コツナギ沢方面です。群馬・新潟の県境に位置する越後山脈の峰々が鮮やかに見えていました。



つぎに、本川(利根川)方面です。奥に見える標高が高い山々では紅葉がだいぶ進んでいました。



分岐を右へと進みます。山間からは小沢岳(左)、刃物ヶ崎山へと続く尾根筋(右)が見えました。



代表的な斜面の様子です。ブナがだんだんと黄色く色づき始めました。もうしばらくすると一面が黄葉で染まりそうです。



湖面が広くなっている場所で鏡のような水面に出合えることができました。風があったり、ボートが行き交うことが多いこの場所でこの光景を見られるとは思いもよりませんでした。この直後、エンジン付きボートが通過して行きました。



この日もいろいろな根株を見ることができました。怪しそうな生物に見える根株がありましたw



最近は岩のある風景がお気に入りです。色づく木々とともに。



正面に割の萱沢の斜面が見えてきました。この起伏のある急傾斜面が見えると奥利根深水の滝(万年滝)まではもうすぐです。



割の萱沢を通過し左へと転回します。正面に滝がある斜面が見えてきました。雄大な景色が広がります。



滝の正面へ移動します。斜面の上方は色づきつつありますが、滝がある岩肌のミヤマナラはまだ青々としていました。もうしばらくすると一面が橙色で染まりそうです。



滝までは出艇してから約1時間30分、約7.5kmでした。写真をたくさん撮っているわりには早かったです。まだお昼前でしたが、湖へと落ちる直瀑はすでに日かげになっていました。。



水面に立ち現われる樹幹を横目に渓谷となる区間へ進みます。



渓谷を抜け、利根川(右)と小穂口沢(左)の出合いに到達です。



まずは小穂口沢へ進みます。右岸の大木のトチノキはすでに葉を落としていました。



出合いに戻り利根川へ進入します。奥に河原が見えてきたのでそろそろ行き止まりのようです。



行き止まりのちょっと手前で流木などが浮遊する澱みゾーンが行く手を阻みます。



パドルで流木を掻き分け澱みゾーンを抜けるとその先は清流ゾーンに入ります。



少しの間澄んだ水でのパドリングを堪能しているとこの日カヤックで漕ぐことができた奥利根湖の最奥地に到着です。出艇してから約2時間、約9.5kmでした。



中州に艇を寄せて休憩、昼食です。静寂のなか、鳥の鳴き声だけが響きます。清らかな流れを見ながらのカップヌードルはいつもよりおいしく感じました。



昼食後は河原を散策します。この場所から500mくらい上流に支流との出合いがあります。流量が少ない時季であれば行けるかなと楽しみにしていましたが、渡渉することができませんでした。。



中州を後にして戻ります。澄んだ水といったらコレですね。モノポッドを使用して頭上から撮影してみました。想像以上にきれいに写りました。



日に照らされた水面はキラキラと輝いていました。少し風がでてきたかな。



渓谷となる区間へ進入します。両岸が狭くなった場所では色づいた木々を見ることができました。この日はウルシやモミジの紅葉がきれいでした。



滝の近くまで戻ってきました。滝がある斜面はだいぶ陰ってきてしまいました。この季節、滝を眺めるには午前中の早い時間帯がよさそうです。



9月に訪れたときよりも流れる水の量は多かったです。斜面の上方から水が流れる様子をドローンで撮影できたら楽しそう。GoProから興味深いドローンが発売されるようなので、いつかはやってみたいな。
そういえば矢木沢ダムを管理する水資源機構沼田総合管理所ではPhantomで撮影した空撮動画を公開していたなぁ~、紅葉に包まれた奥利根深水の滝(万年滝)の空撮動画を公開してくれるとうれしいな♪



帰りの道のりはいつもながら長く感じます。色づいた木々やおもしろそうな根株を探しながらのパドリングが続きます。



大白沢へと続く入り江を過ぎたあたりで、刃物ヶ崎山を頂とするコツナギ沢と白ビ沢の分水界となる尾根筋が目に入ります。急峻な岩肌はこの角度から見ると際立ちます。右奥には柄沢山が見えました。



この季節、帰りは陽光に向かってのパドリングになります。この日はサングラスをしていてもまぶしかったです。



Y字の分岐を通過し、奈良沢方面の景色を眺めます。稜線をズームで撮影してみました。色づきは今一つといった感じでした。



分岐の対岸に艇を寄せることができる地肌が露わになっています。最近お気に入りの場所から漕いできた方向を望んでみました。



出艇場所の対岸周辺から越後山脈の峰々を見通すことができます。真ん中辺りはイラサワ山に遮られてしまいますが・・・。ここからの景色も大好きです。そうそう、出艇場所とその対岸にある赤い杭を結んだダム側の湖面は航行禁止区域になっていますので、一般の船舶は入れません。私は境界の際から撮影してみました。



堤体を眺めながら境界に沿って出艇場所へ向かいます。この日も何事もなく戻ってこられました。カヌー・カヤックを楽しむにはもってこいの日和でした。



出艇場所に到着です。緩傾斜地が広がっていましたので水辺へのアクセスは容易です。利用者が多いときはこれくらいの貯水位だと利便性が高そう。満水位に近いと出艇場所は狭くなります。



進入路監視小屋で出湖届けを提出した後、駐車場で艇の分解、片づけを済ませ、湖を後にしました。帰り際、管理用道路を走行していると須田貝ダムの貯水池である洞元湖はだいぶ水が少なくなっていました。



この日の矢木沢ダムでは貯水位は比較的高かったですが、貯水率が少し下がっていました。沼田総合管理所のホームページによると、「矢木沢ダムの貯水率は、矢木沢ダムの利水容量に貯まっている水量と揚水発電ができるように矢木沢ダムの利水容量から放流して須田貝ダムに借り置きしてある水量の合計が矢木沢ダムの利水容量に貯まっているとして、貯水率を計算しています。」とのことです。
なので~、矢木沢ダムの貯水位と貯水率は直接的な比例関係はなさそうですので、奥利根湖の水量の多寡は貯水率よりも貯水位を参考にするのがよさそうです。

漕ぎメーター。この日漕いだ距離は20km、漕いだ時間は4時間30分でした。10月以降、屋倉橋ゲートは17時30分に閉まりますので、帰りはやや急ぎ漕ぎで戻ってきました。



漕ぎマップ。この日のルートは、出艇~Y字分岐~奥利根深水の滝(万年滝)~小穂口沢~本川(昼食)~奥利根深水の滝(万年滝)~Y字分岐~着艇でした。気になる場所やお気に入りの場所に寄り道をしていますので、軌跡は最短になるルートではありません。



今回の漕ぎ度は「7」です(MAXは10)。長い距離を漕ぎましたが、強い風が吹くこともなく、快適な天候のもとでのパドリングでしたので、強度の疲労はありませんでした。
昨年、奥利根湖での紅葉カヤックでは時機を少し逸してしまい残念な思いをしましたので、今年はちょっと早めに訪れてみました。全体的には色づき始めでしたので、紅葉狩りには早かったようです。先週に引き続き気が早すぎましたw
しばらくすると錦秋の景色を見ることができるかな。貯水位は徐々に上がりつつあるので、満水位に近い湖面で紅葉カヤックを満喫することができそう。天気が気になるところですが、また機会があったら訪れてみよっと。

『紅葉の ピークは近い? 奥利根湖』
それでは、紅葉が楽しめそうな湖の天気を気にしつつ、今日はこれまで!!

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