盛夏の赤谷湖

odo

2019年08月14日 22:00

8月12日(月)に赤谷湖(群馬県みなかみ町)で漕いできました。
赤谷湖は、赤谷川に位置する相俣ダムのダム湖です。
12日の赤谷湖 天候:晴れ 気温:28℃くらい 貯水率:85.9% 貯水位:約551.3m

梅雨明け後は連日暑い日々が続きます。この猛暑、いつまで続くのかなぁ、早く涼しくならないかな。
奥利根湖へ出かけた後、納涼体験ができそうな湖を利根川上流ダムの貯水の状況から調べていました。今夏は多くのダムで貯水率が高くたくさんの水を湛えています。当面水不足の心配はなさそうです。そんななか、貯水率が高く納涼体験ができそうな湖は、ならまた湖、赤谷湖、草木湖あたりがよさそうな感じ。湖面へのアクセスがよさそうであり夏のシーズンにはまだ漕いだことがない赤谷湖に出かけてみました。赤谷川の清流、駒形峡の深い谷間、露わとなった湖中堰の様子に興味がありました。



比較的早い期間帯に漕ぐことができ、静寂の中、赤谷湖での納涼体験を楽しみました。

赤谷湖では春季以外はボート乗り場からの出発になります。ボート乗り場がある休石広場に到着後、駐車場でボードに空気を充填します。桟橋にボードを運びボート乗り場で湖面利用の手続きをします。SUPでもカヌー・カヤックと同様に1艇につき桟橋使用料が500円かかります。水上での遭難の際にはボート事業者の方が救助に向かってくれるそうなので安心料といったところかな。ボート事業者の方のお世話にならないように気を引き締め、準備を整え出発しまーす。

この日の目的地は赤谷川方面です。展けた湖面を北へ向かいます。風はなく湖面は穏やかでしたので滑らかな水面をすうーっと進みます。雲が少し多かったですが周囲の景色が水面に映る光景がきれいでした。



しばらく漕ぎ進み駒形峡の入り口に到達です。貯水位が下がった駒形峡は深い谷間となり日が当たらず涼むことができそうでした。峡谷をまたぐのは国道17号の相生橋です。



断崖の岩壁、岩肌を覆う木々の緑と苔、飛沫を上げて流れ落ちる滝などをのんびりと眺めながら峡谷を奥へ進みます。濁りがあった水は徐々に透明度を増し澄んできました。



水深が浅くなり流れが出てきましたのでSUPを下り歩いて上流へ向かいます。赤谷川の清流のなかをじゃぶじゃぶと進みます。ひんやりとした水が心地よかったです。



赤谷湖の広場や園地に設置されている案内板に載っていた湖中ダムの写真です。湖中堰や副ダム、魚道を以前から見てみたいと思っていました。



湖中ダムに到着しました。貯水位が高いときは水中にあり目にすることはない施設です。これまで何度か赤谷湖を訪れていますが初めて見ることができました。



魚道を観察してみました。階段状に流れる水と袖部との接続の状況。この水路を使って魚が遡上します。



放水路に設置された橋脚と副ダムの様子。以前貯水位が高いときにこの場所を漕いでいてボイルという現象を目にしました。比較的落差の大きい堰と副ダムにより水中に複雑な流れが生じボイルが発生するようです。



そうそう、高欄の支柱の間隔と橋脚の高さから放水路のおおよその貯水位を計算してみました。支柱の間隔が約2.4mでしたので橋脚の高さは約4.8m、橋脚の表面の色の濃淡を満水のラインとすると放水路の貯水位は約560.8mになりました。満水位からは約4.2m下がった高さです。写真からの推計ですので精度は?です。漕ぐ際の参考にはなるかな。同様に計算したところ堤高は7mになりました。放水路から落ちたらやばい高さです。

陽が射し込み、気温が高くなってきましたが、水辺は涼しく快適です。湖中ダムの周辺は水の流れが速く深い場所があるため水遊びには留意するのがよさそうです。副ダム内は流れが複雑のため立ち入らないのが無難そう。



しばらく涼んでから湖中ダムを後にします。少しの間でしたが水中を眺めながら浮遊感を楽しめました。



駒形峡で最も狭窄な場所を通過します。V字の谷間になっているので貯水位がもっと下がると幅も狭まるのかな。



駒形峡を抜け展けた湖面へ出てきました。この後はもう一つの流入河川の西川へ行ってみようと思いましたが暑くて断念です。次に機会があったら西川方面を探索してみたいな。



この日の貯水率は約86%(洪水期:7月~9月)と数字の上では水が多いように見えますが、非洪水期(10月~6月)の貯水率にすると約45%になります。満水時のおおよそ4~5割の貯水量になりますので湖岸には地肌が露出しています。地肌には草木が伸びているのであまり目立たなくなっています。この日の貯水位は約551.3mでしたので満水位(565.0m)からは14mほど水面が下がっていました。

ボート乗り場に戻り駐車場でボードを片づけます。この日も強い日差しと高い気温でしたのでボードはすぐに乾きました。車両に荷物を積み込んでいるとSUPツアーの方々が出発していきました。カラフルなボードが湖面を彩ります。ボート乗り場がある休石広場から湖中ダムがある赤谷川広場へ移動します。



湖中堰に架かる橋の上から先ほどとは異なる視点で魚道、副ダムを眺めてみました。青々と茂った木々、赤谷川の清い流れを見ると少しだけ涼しさを感じます。



駒形峡に目を向けると先ほど私が涼んでいた場所でカヌーツアーの方々が水遊びを楽しんでいました。今回はふとした思いで赤谷湖に来てみましたが、暑い季節は水遊びの場所としてたくさんの方々が訪れているようです。



この時季の湖中湖は水が少なくカヌー・カヤックやSUPで水遊びが楽しめる環境ではなかったです。案内板に載っていた湖中ダムの写真と見比べるとだいぶ土砂が堆積していました。貯砂ダムとして機能しているということかな。



赤谷川広場を後にして堤体の近くにある展望台へ行きましたが、相俣ダムの管理所に寄るのを忘れてしまいました・・・。相俣ダムが管理開始から60周年を迎え記念カードが8月7日から配布されていました。配布期間は来年の3月31日までなので次回訪れたときは忘れずにもらってこよっと。

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