紅葉のならまた湖

odo

2019年10月30日 22:00

10月26日(土)にならまた湖(群馬県みなかみ町)で漕いできました。
ならまた湖は、楢俣川に位置する奈良俣ダムのダム湖です。
26日のならまた湖 天候:くもり時々雨 気温:14℃くらい 貯水率:98.1% 貯水位:約887.2m

20日の日曜日、見頃には少し早かったですが奥利根湖で紅葉見を楽しみました。そのときの木々の色づきの具合から次の週末頃には見頃になりそうでした。20日は奈良沢方面を漕いだので次は本川方面を漕ぎたいと思っていました。予報を見ると低気圧の影響で天気が今一つな感じで風もありそう・・・、距離が長い本川方面は諦めました。ダムを管理する沼田総合管理所のサイトで貯水位を確認していたところ、ここ数日で奈良俣ダムがほぼ満水になっていました。ならまた湖の紅葉の進み具合は奥利根湖と同じような感じなので見頃のはず、ということで行先を奥利根湖から変更してならまた湖に出かけてきました。



紅葉は見頃でしたがどんよりとした空模様で日差しはなく今一つな紅葉見になりました。

先週末の貯水位は約885.0m、今週末は約887.2mまで上昇していました。台風21号の影響でそこそこの降雨があったようです。満水位までは0.8m、あと少しで自然越流が見られる貯水位でした。オートキャンパーズエリアならまたの湖畔からの出艇です。キャンプ場の管理棟で駐車料金を支払い入湖届を提出し、準備を整え出艇しまーす。ほぼ満水ですので階段から出艇することができました。





ウォーターワールドの真ん中辺りから眺める右岸の山々とエスケープの入り江の様子、写真では褪せて見えますが見頃となった紅葉がきれいでした。



まったり岬を通過してウィンディストレートに入ると正面に位置するリトルカナダ、ツイスターの入り江の様子が目に入ります。上空は低い雲が立ち込めていました・・・。



湖を横断しながらビートルズの入り江に移動して尾瀬の峰々を眺めます。ここからの景色がお気に入りですが、至仏山や笠ヶ岳など尾瀬の山並みは雲に覆われまったく見えませんでした。。



湖岸の紅葉を眺めつつ湖の奥へ進みます。多様な樹種の低木が集まっている場所は色取りが鮮やかでついつい見入ってしまいます。



紅葉の時季のならまた湖で一番楽しみにしている場所のリトルカナダの入り江に入ります。紅葉と岩肌の景色に落ち着いた風情を感じます。



リトルカナダの入り江に入ってすぐ左に位置するちょっとした入り江と谷間、岩肌に立つ大きな樹木の黄葉が目に留まります。尾根に近い山肌を覆う低木の紅葉が見事でした。



奥へ進むと巨大な岩壁のウォールが現れます。岩と紅葉の組み合わせがいい感じ、低木はこれから徐々に橙色に色づき岩肌を染めていきます。1週間から10日後くらいかな、橙色になった岩肌も見応えがあります。



板目沢へと続く湖面に並ぶ立ち枯れの木々、だいぶくたびれてきた感じですがリトルカナダの景色を引き立てます。



ジャイアントロックと幽倉沢、この入り江で紅葉が一番美しいと思う場所です。見頃に訪れることができて感慨深いですが青空のもとで観賞したかったです。



幽倉沢には前日の雨の影響で多くの水が流れていました。滝と紅葉の組み合わせもいい感じ。沢の近くには流木が多く近づけませんでした。。



幽倉沢側から板目沢側を眺めます。この日は私が一番湖だったのかな、近くで湖面利用者を見かけなかったため入り江の中でのんびりと過ごしていました。



板目沢の紅葉、この場所は奥まっており風の影響を受けにくく湖面が穏やかです。紅葉のリフレクションがきれいでした。



板目沢側から幽倉沢側を眺めます。ジャイアントロックの周辺の紅葉が見事ですが、尾根に近い山肌を覆う低木の紅葉も見応えがありました。



リトルカナダの入り江からウィンディストレートに戻る辺りでカヌーツアーの方々を見かけます。雄大な景色にカラフルなカヤックがアクセントとなり、景色のスケール感がわかりやすくなりました。ちなみに水面と尾根との標高差は380mほどあります。



リトルカナダの入り江に向かう途中、ツイスターの入り江の紅葉が遠目に気になりました。湖岸の紅葉を楽しみつつツイスターの入り江に向かいます。



ツイスターの入り江に到着すると雨が降ってきてしまいました。チェア用パラソルを持ってくればよかったな、休憩を兼ね木かげで雨宿りです。水面と木々が近く助かります。



しばらく待っていると雨が弱まってきたので紅葉見を再開します。遠目に一段と目立っていたのはこのカエデのようです。真っ赤に色づいていました。



ツイスターの奥にある沢、水がないことが多いですがこの日は勢いよく流れていました。沢と紅葉の組み合わせもいい感じ。



この後は大石の入り江でキャッスルウォールと一面が低木で覆われた斜面を見たいと思っていましたが雨が強まると困るのでやめておきました。ウィンディストレートの左岸に沿って戻ります。色づきが鮮やかな木々を観賞しながら進みます。



右岸の岸辺に一際鮮やかな紅葉が目に留まりました。遠回りになりますが雨が上がったので湖を横断してエスケープの入り江に寄り道です。

入り江を奥に進むと絶景を目の当たりにして思わず「おおぉぉ~」と声が漏れました。普段は寄ることがないエスケープの入り江でこんな光景が広がっていたとは思いも寄りませんでした。私が思うならまた湖の紅葉の見所に仲間入りです。





湖岸に沿って入り江を回ってみました。紅葉が美しい場所は新緑が鮮やかな場所が多いので春に訪れた際は忘れずに寄ってみようと思います。色づくカエデのグラデーションに目を引かれました。



鮮やかに紅葉したカエデ、これから紅葉するカエデなど樹木によって色づきの具合は様々です。ならまた湖ではもうしばらく美しい紅葉を観賞できそう。



入り江を出て右岸に沿って漕いでいると赤色の標柱が目に入ります。標柱から堤体までの湖面は立ち入り禁止エリアになっています。両岸の標柱を結んだ見通し線の航行禁止区域境界に沿って左岸へ移動します。



エスケープの入り江で見た絶景を境界の真ん中辺りから眺めてみました。この時節の限定かもしれませんが、ここから見てもほれぼれとする景色でした。



境界上からまったり岬とその周辺の湖岸の紅葉を眺めながらキャンパーズビーチに戻ります。カラマツが黄葉するのはこれからですが色づく頃にはならまた湖の紅葉は終わりが近いです。



出艇場所に到着です。階段から駐車場が近いので荷物の運搬が短くて済みました。階段の付近にはカヌーツアー事業者さんのカラフルなカヤックが整然と並んでいました。なくなることはないのかな。



漕ぎメーター。漕いだ距離は7.5kmほど、漕いだ時間は2時間ちょっとでした。湖の奥には行かずに西側の湖面を漕いだだけですので短めの距離になりました。距離の割には時間がかかっていたのでカメラを手にしている時間がだいぶ長かったようです。



漕ぎマップ。出艇してからビートルズ、リトルカナダ、ツイスター、エスケープの各入り江を順に巡りました。ならまた湖の1/4の範囲をぐるぐると漕いでいた感じかな。




今回の漕ぎ度は「3」です(MAXは10)。短い距離をのんびりと漕ぎましたので疲れはほとんどなかったです。紅葉は見頃となっていましたが日差しがなかったため少し残念な紅葉見になりました。
ならまた湖を訪れるといろいろな景色を見たくなりついつい湖の奥へ行ってしまいます。今回たまたま行ったエスケープの入り江で新たな体験ができました。出艇場所から近い場所でも紅葉が十分楽しめることがわかってよかったです。奥利根湖でも知らない場所がまだまだいっぱいありそう、今度は奥利根湖で出艇場所から近い場所を探索してみようと思います。

階段の上のちょっとした広場で艇を片づけます。この頃には日が差すことがあり雨で濡れた船体布を乾かすことができました。キャンプ場を後にしてならまた湖が見下ろせる高台に移動します。雲が多い空模様ですが見頃となった紅葉をカメラに収めました。

【 奈良俣ダムの周辺 】



【 エスケープの入り江の周辺 】



【 キャンプ場とその周辺 】



【 尾瀬の峰々が位置する方面 】



予定より早く奈良俣ダムを後にしましたので矢木沢ダムに寄ってみました。奥利根湖の紅葉がどんな感じなのか気になります。こちらもどんよりとした空模様でした。



矢木沢ダムには14時頃に到着しました。紅葉の季節、この時間であれば駐車場は満車のことが多いですがこの日は閑散としていました。天気がわるかったからかな。ボートやカヌー・カヤックで湖面に出ている人は少ない感じでした。

堤体へ移動し貯水位を表示する量水標を確認します。このときの水面は849.9m付近にあり貯水率は99.6%とほぼ満水でした。



堤体から眺めるY字の分岐付近の様子、日差しがないため褪せて見えますが紅葉は見頃になっていました。



矢木沢ダムの周辺の様子、一週間後、紅葉がどんな感じになっているか気になります。





矢木沢ダムを後にして管理用道路を走行しながら洞元湖の紅葉を眺めます。角無沢に架かる角無沢橋からの撮影です。洞元湖の水面はだいぶ下がっていました。



芦沢橋の周辺の様子、洞元湖の紅葉は来月の上旬くらいまでは楽しめるかな。



帰り道、大倉峡にある向山橋のモミジの様子を確認します。



20日とさほど変わることなく青葉が目立っていました。場所によっては徐々に色づいてきました。真っ赤に色づくのはいつ頃かな。



次回の紅葉カヤックは青空のもとで楽しめるといいな、見頃となった紅葉に満水の湖面、あとは天気だけが気がかりです。晴れて風が弱いことを祈ります。

まもなくカヌーワールドの最新号が発売されます。読むのが今から楽しみです。

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