出艇場所はいつものオートキャンパーズエリアならまたの湖畔です。駐車場に到着後、湖面を見渡すと水面からは霧が立っていました。霧のなかでのカヤックを楽しみたいと思い、急いで艇を組み立て出艇しましたが霧はほとんど消えていました。。
そうそう、出艇する前にキャンプ場の管理棟で入湖届を提出しますが、封筒が備えてあり施設利用料の1,000円もいっしょに投函できるシステムになっていました。これまで管理棟が閉まっているときは帰るときに支払いをしていましたが、事前に支払いが済んでいるとすっきりとした気分でカヤックを楽しめるのでよかったです。レシートは帰り際にいただきました。
ならまた湖の概略図、昨秋訪れたときにきれいな紅葉を見ることができたエスケープ、リトルカナダ、大石の入り江を中心に巡ります。入湖届、地名図や地名の由来は
こちらから。
ウォーターワールド、ウィンディストレートをゆっくりと進み、身体を慣らしながらリトルカナダへ向かいます。青空のもと、紅葉は鮮やか、湖面は穏やかですので絶好の紅葉カヤック日和になりそうです。
リトルカナダの入り江に近づくと一際鮮やかな紅葉が目に留まりました。ブナ、ミズナラなどの高木、カエデ、ミヤマナラなどの低木が山肌を見事に彩ります。
リトルカナダの入り江に入ってすぐ左に位置するちょっとした入り江と谷間、斜面を埋めつくす低木の紅葉が壮観でした。
岩肌の紅葉がきれいなウォールを眺めながらリトルカナダの奥に位置する幽倉沢と板目沢へ向かいます。
幽倉沢(左)と板目沢(右)、時間が早かったことがあり陰っている場所が多く景色は今一つでした。帰りの日が当たる頃に寄ってみることにしました。木々の色づき具合はいい感じです。
リトルカナダからウィンディストレートを抜けサンシャインヴィレッジに入ります。漕いできた方向を振り返り、リトルカナダ、ツイスターの周辺の鮮やかな紅葉を遠目に眺めます。尾根の付近に分布するブナは落葉が始まっていました。
至仏の間へ移動しつつ笠の間方面を見渡します。笠ヶ岳の頂付近には先日降った雪が残っていました。奥利根の山々の初冠雪は例年より早かったようです。
至仏の間を右岸に沿って奥へと進みます。鏡面となった水面には紅葉した木々がきれいに反射していました。この日の貯水位は満水位から4mほど下がっていますので地肌が少し目立ちます。
見頃となった紅葉を観賞しながらのんびりとしたパドリングで進みます。ならまた湖はそれほど大きな湖ではありませんので気持ちに余裕をもって漕げるのがいいです。
小石の入り江が見えてきました。この季節の小石は見所が少ないため寄らずに通過しました。
上空を見上げると太陽の周囲に虹がかかっていました。環水平アークかなと思いましたが日暈のようでした。そういえば翌日は天気が崩れる予報がでていました。
大石の入り江に到着です。ここの景色を楽しみにしていました。山肌を彩る紅葉を眺めながら入り江の中へと進みます。
貯水位が低かったため入り江の奥までは到達できませんでした。大石沢の水はとても澄んで清らかでした。
ブナの美しい黄葉を観賞しつつ大石の入り江を後にします。
入り江を出る辺りだったかな、紅葉真っ盛りといった錦秋の景色を堪能できました。
モミジの紅葉とブナの黄葉、木々の色づきはブナが早くモミジが遅いためこういった競演はめずらしいかも!?いい時機に訪れることができよかったです。
大石の対岸のメディカルポイント②に艇を寄せ小休止です。
ここから眺める対岸の景色が壮観でした。山々を彩る紅葉が水面に反射し周囲の景色が一段と明るく見えました。
穏やかな水面をカヤックが進みます。モコモコとした木々と波紋のように広がる引き波がジオラマのような光景を描いていました。
メディカルポイント②を後にして戻ります。至仏の間からは尾瀬の名峰の至仏山を望むことができます。山頂付近には先日降った雪を見ることができました。
穏やかな湖面をのんびりとしたパドリングで戻ります。奥利根湖での紅葉カヤックも楽しいですがならまた湖での紅葉カヤックもまたいいものです。ならまた湖は長い距離を漕がなくてもいいのでゆっくりと景色を楽しむことができます。
サンシャインヴィレッジからリトルカナダへ移動します。リトルカナダの入り江の周辺は雄大な景色が広がり見応え十分です。カヌーツアーの方々が戻るところでしたのでちょうどいいタイミングでした。
リトルカナダの入り江に再び進入します。奥まで日が当たるようになり、入り江全体が明るく見えるようになりました。
ジャイアントロックと幽倉沢、常緑針葉樹の深緑と落葉広葉樹の多彩な色合いの調和が見事でした。紅葉と岩肌の組み合わせも風情がありいい感じ。
幽倉沢側から見る板目沢側、懸崖と紅葉、立ち枯れの木々の風景からここがダム湖であることを忘れてしまいそうです。
幽倉沢側から板目沢側へ移動します。サンドビーチがある斜面ではブナの黄葉がきれいでした。ブナは散り始めでしたので黄葉が楽しめる最後の週末だったようです。
板目沢の様子、派手さはありませんが岩肌を被う低木のしんみりとした紅葉に情趣を感じました。
リトルカナダの鮮やかな紅葉を堪能しました。この日湖上には多くのカヌー・カヤックが出ていましたが、ここでは私一人でのんびりと紅葉を観賞することができました。
雪が残る笠ヶ岳を眺めながらウィンディストレートを戻ります。機会があったらまた奥利根の雪山を眺めながらカヤックに乗ってみたいな。
この頃になると風がでてきました。向かい風のなかエスケープの入り江に向かいます。
昨秋、私が思うならまた湖の紅葉の見所に加わった景色を感慨深く見渡します。ナラやブナが橙色に染まり斜面を被う光景が壮観です。
エスケープの入り江から尾瀬の峰々を見渡します。右から笠ヶ岳、小笠、小至仏山、至仏山です。
ウォーターワールドを戻りながらエスケープの入り江を囲む山々を眺めます。ナラやブナが黄色に色づく景色もきれいですが橙色に染まる景色もまたきれいです。二週続けて訪れることができれば両方の紅葉・黄葉を楽しむことができそうです。
まったり岬を過ぎるとカラマツの黄葉が山々を彩ります。今秋は気温が急に下がるようになったからか木々の色づきが短い期間に集中していたような気がします。いろいろな樹種の紅葉をまとめて見ることができちょっと得した気分になれました。
キャンパーズビーチに戻ってきました。至仏山がくっきりと見えていました。キャンプ場も紅葉がちょうど見頃となり多くの方々でにぎわっていました。湖上でも多くの方々がカヌー・カヤックを楽しまれていました。
出艇場所に到着です。キャンプ場、駐車場から湖面への進入路となる階段脇にはツアー事業者のカラフルなカヤックが整然と並んでいました。貯水位が高くなってきたため出艇できる場所が狭まっていました。
そういえば以前水辺にずっとカヌー・カヤックを置いたままにしている個人利用者を見かけたことがあります。湖面へ出入りする方々の妨げになっていました。湖面へ出入りするとき以外はキャンプサイト、駐車場、階段上の広場の端などにカヌー・カヤックを移動するよう心がけたいものです。
漕ぎメーター。漕いだ距離は14km弱、漕いだ時間は約4時間でした。たくさんの写真を撮りつつ、紅葉を愛でながらのゆったりとしたツーリングでしたのでいつもより進む速度が遅かったです。
漕ぎマップ。この日のルートは、出艇~リトルカナダ~大石~メディカルポイント②(休憩)~リトルカナダ~エスケープ~着艇でした。
ならまた湖の紅葉の見所となる場所はおおよそ回れたような気がします。青空のもと最盛期と思われる紅葉を見ることができ満悦です。この後は駐車場で急いで艇を片づけ、ダムかるたの収集に勤しみました。
余談ですが~
ぐんまダムかるたの配布が11月1日から始まりました。ぐんまダムかるたは群馬県内の44ダムと連携し、ダムの情報がわかる取札とダムの特徴を言い表した読み札の2枚1組で全44種類があるそうです。詳しくは
こちら。群馬を代表する郷土かるた「上毛かるた」が全44枚なので札数を合わせたのかな。
当初は2020年4月~6月に行われる予定であった群馬デスティネーションキャンペーン(群馬DC)の特別企画のイベントのようでしたがコロナ禍により見合わせていたとのことです。群馬DCのパンフレットでは「上毛ダムかるた」になっていました。ダムかるたの配布数は各ダム5,000組となっています。全44種類集めることができるかな。
ならまた湖を後にして指定配布場所を巡回し、6種類のかるたを集めることができました。初日としては上出来です。
ダムかるたは対象ダムの指定場所での配布になります。入手しては移動をひたすら繰り返しますので、私の中ではかるたの収集を修行と呼んでいます。翌々日も修行に励み、3組のかるたを入手できました。
ぐんまダムかるたには記念グッズが用意されています。マグネットステッカーを早速いただいてきました。マグネットステッカーを車両に貼って修行に勤しみたいと思います。
そうそう、ダムかるたを10種類集めると指定場所で専用のカードファイルがもらえるとのことでしたが、先着600個の限定であったため配布開始の翌日のお昼頃には配布が終了してしまったのことです・・・。配布開始の翌週には10種類のかるたを集めカードファイルをもらいに行けるかなと思っていましたが考えが甘かったようです。ぐんまダムかるた、どれくらいの人が修行しているのか興味深いところです。
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