新緑の中禅寺湖

odo

2023年06月08日 22:00

6月4日(日)に中禅寺湖(栃木県日光市)で漕いできました。
4日の中禅寺湖 天候:晴れ 気温:17℃くらい

前回ならまた湖でボイジャー460Tの分解の際に船体布のファスナーのスライダーが破損してしまいました。自分では交換が無理そうでしたのでモンベルに修理を依頼しました。1ヶ月くらいかかるかなと思っていましたが2週間弱で戻ってきました。早々にご対応をいただきましてありがとうございました。これでまたボイジャー460Tを持って湖に出かけることができます。
6月最初の週末は台風2号の影響によりあやしそうな天気でしたが、4日の日曜日は台風一過により晴れの予報となりました。船体布が戻ってきたことだし澄んだ青空のもとパドリングが楽しめそうでしたので出かけてみることに。奥利根湖の本川方面か中禅寺湖で悩みましたがこの時季の中禅寺湖にはしばらく行っていなかったため中禅寺湖に行ってみました。今の時季はブナの新緑やヤマツツジの花が楽しめそうでした。



台風の通過により風が残っていることが気がかりでしたがそれほど強い風が吹くこともなく青空のもと新緑の中禅寺湖を満喫することができました。

いつもと同じく中禅寺湖畔ボートハウスから出艇します。中禅寺湖ではこの時季釣りをされる方が多いので湖畔沿いに駐車できるかが心配です。夜明け前に自宅を出発したところ湖畔沿いに何とか車両を止めることができました。6時頃には止められる場所はいっぱいになっていました。釣りをされる方は朝が早いです。

浜辺の近くで艇を組み立て、準備を整え出艇しまーす。対岸は日が当たり明るいですがボートハウスの周辺は陰になっていますのでちょっと暗い感じです。まずは対岸の松ヶ崎の標柱を目指して進みます。




中禅寺湖の概略図、9月19日までは湖の東側の解禁区では岸釣り、船釣りをされている方がいますので湖岸には近づかない方が無難かな。湖の西側の禁漁区では釣りをされている方とお会いすることはありませんので気兼ねなく湖岸沿いを漕ぐことができます。この日は西側の湖面に進みます。禁漁区界には湖面に境界ブイが浮いています。




湖の真ん中あたりで手を休め周囲の景色を見渡します。西岸の千手ヶ浜と奥日光の山々、湖の北東に位置する男体山(2486m)の景色をじっくりと眺めてみました。



松ヶ崎に到着です。禁漁区境界柱と表示された標柱の右側へ進みます。標柱のすぐ脇では釣りをされている方がいました。歌ヶ浜から歩いてきたのかな、ボートで送ってもらったのかな。歌ヶ浜からだと約6kmで2時間ちょっとかかりそうです。カヤックではボートハウスから2km弱、20分ほどでした。



この日は水位が少し下がっていましたので入り江の奥まった場所に浜辺が現れている感じでした。湖岸に沿って浜辺を巡りつつ、浜辺からの景色を楽しみます。入り江に名称があるとわかりやすいと思っていたところ、中禅寺湖漁業協同組合さんのサイトにフィッシングマップが掲載されており入り江の名称が載っていました。こちらの名称を引用させていただき概略図に記載してみました。

松ヶ崎から南岸に沿って西岸の千手ヶ浜を目指します。もち和田と呼ばれる入り江に入ります。木々の新緑がきれいです。



水辺が白っぽく見えたので砂浜かなと思ったらごつごつとした石の浜辺でした。写真だけ撮ってもち和田を後にします。



入り江の中ほどに大きな岩があります。岩壁を彩る新緑と相まって見応えのある景色です。ぞうが鼻と呼ばれる岬の近くで大きな石が水面から露になっていました。奥日光の山々を背景に。



白岩和田と呼ばれる入り江に入ります。木々の緑が水面に反射し美しい光景が広がっていました。



砂浜の浜辺で艇が寄せやすかったです。水が澄んでおりそこそこの深さまで見通すことができました。



白岩和田を後にして白岩がある岬を通過します。奥には梵字岩が見えています。



梵字岩がある入り江に入ります。木々の多様な緑が山々を彩ります。



広い砂浜の浜辺です。中禅寺湖でお気に入りの浜辺の一つで居心地のよい場所です。ここから眺める男体山の山容が美しいです。



梵字岩がある浜辺を後にして大和田と呼ばれる入り江に向かいます。奥にそそり立つ新緑で被われた黒檜岳(1976m)の山肌が鮮やかでした。中腹辺りの新緑が見頃のようです。



大和田の入り江に入ります。湖岸ではブナの新緑がきれいでした。ここの浜辺の水も澄んでいました。



砂浜かなと思ったらごつごつとした石の浜辺でした。尖った石が多く船体布を損傷しないように気をつけます。



ブナの新緑がきれいでしたので林内に入って景色を楽しみます。そうそう、日光自然博物館の方が教える「新緑の楽しみ方」を実践してみました。一つは木にもたれかかって上を見上げる、もう一つは一枚の葉っぱをずっと見続けるの二つの方法です。新しい視点でブナの新緑を楽しんでみました。



大和田を後にして千手ヶ浜へ向かいます。松ヶ崎から南岸に沿って三つの入り江に寄ってみました。もち和田、白岩和田、大和田という何々和田という名称でした。入り江のような地形を和田と呼ぶのかな。他にも大日和田、勇助和田という入り江があります。途中、俵石に寄って奥日光の山々といっしょに収めてみました。



中禅寺湖の西に位置する千手ヶ浜に到達です。青空に木々の緑が映えていました。



千手ヶ浜は約1kmありますので両端の浜辺に寄ってみました。まずは南岸寄りの浜辺。松ヶ崎からは3kmほど西へ移動してきましたので男体山が少し小さく見えます。



南岸側から北岸側を見渡します。空の青、木々の緑、砂浜の白のコントラストがきれいです。ここからの景色はなかなか見応えがありました。



浜辺に沿って北岸へ向かいます。千手ヶ浜にはいくつかの流入河川があり澄んだ水が中禅寺湖へ流れていきます。右は柳沢川で奥におとじろ橋が見えています。澄んだ水でのパドリングがとても心地よいです。



北岸寄りの浜辺に艇を寄せ休憩です。この頃になるとちょっと風がでてきましたが湖岸に近い場所は波が立たず穏やかな水面でした。



千手ヶ浜を後にして冠石を見ながら熊窪の入り江に入ります。木々の緑が鮮やかです。



きれいな砂浜が広がり澄んだ水に和みます。台風の影響による水の濁りはほとんどないようです。



浜辺が描くカーブが美しいです。奥には冠石と千手ヶ浜が見えています。水深によって徐々に変化していく水の色のグラデーションがきれいでした。絶景を眺めながら浜辺の木かげで食べるカップラーメンは5割増しのおいしさになりそうですw



熊窪を後にして栃窪の入り江に入ります。こちらも木々の緑が鮮やかです。



熊窪と同様にきれいな砂浜が広がり澄んだ水に和みます。熊窪に近いため対岸の景色はあまり変わり映えしません。



熊窪と同様に浜辺が描くカーブが美しいです。奥には赤岩が見えています。熊窪、栃窪ともにきれいな入り江であり甲乙つけがたいすてきな浜辺です。どちらも中禅寺湖でお気に入りの浜辺です。



日差しが強くなってきましたので木かげで一息入れます。ヤマツツジの花がちょうど見頃のようです。こちらで食べるカップラーメンも5割増しのおいしさになりそうw



栃窪を後にして赤岩を眺めながら菖蒲ヶ浜へ向かいます。湖岸にはヤマツツジの花がきれいに咲いていました。ヤマツツジの花は南岸では気がつきませんでしたが北岸では至る所で目にしました。



菖蒲ヶ浜キャンプ村の手前に浜辺がありましたので寄ってみました。キャンプ場は多くの人でにぎわっていました。



ここは中禅寺湖のなかでは遠浅で水底が広く見渡せます。対岸は松ヶ崎から白岩にかけての景色です。



この浜辺の奥は日光プリンスホテルの跡地となっています。長い桟橋が今も残ります。



最後に菖蒲ヶ浜に寄って浜辺巡りは終わりです。



対岸は松ヶ崎から歌ヶ浜にかけての景色です。小さいながら上野島も見えていました。



菖蒲ヶ浜を後にしてボートハウスに戻ります。岸ヶ渕を通過すると禁漁区境界柱の標柱が目に入ります。こちらの標柱のすぐ脇でも釣りをされている方がいました。この先は解禁区となりますので釣りをされている方の妨げにならないように湖岸から離れて進みます。



ボートハウスの背後の山々の緑も鮮やかでした。概略図には記載しませんでしたがフィッシングマップによればボートハウスの周辺の入り江は曲和田という名称になっていました。○窪と○○和田はともに入り江状の地形を表す言葉だと思うのですがどのような由来なのかな。



ボートハウスの浜辺に到着です。この頃になると風が強く波が立っていましたのでSUPに乗られている方はちょっと大変そうでした。絶景が楽しめる中禅寺湖を利用料がかからずパドリングできるとは本当にありがたいことです。



漕ぎメーター。漕いだ距離は約13km、出発から到着までの時間は4時間弱でした。10の浜辺に寄り写真を撮影し、林内を散策している時間を含んでいますのでパドリングしていた時間は2時間30分から3時間といったところかな。



漕ぎマップ。ボートハウスを出艇してから松ヶ崎、もち和田、白岩和田、梵字岩がある入り江、大和田、千手ヶ浜、熊窪、栃窪、菖蒲ヶ浜、岸ヶ渕の順で巡りました。中禅寺湖の西半分を周回した感じです。




今回の漕ぎ度は「5」です(MAXは10)。千手ヶ浜までは風は弱く穏やかな湖面でのパドリングでした。熊窪からは南からの風が吹き横風を受けてのパドリングでしたので少し漕ぎづらさはありましたが疲労するほどではありませんでした。青空のもと気温もそれほど上がらず快適に奥日光の景色を満喫することができました。

浜辺で艇を分解します。先日交換してもらったファスナーのスライダーはすこぶる調子がよかったです。動きも滑らかになったような気がします。これでしばらくは安心してボイジャー460Tの組み立て、分解ができそうです。次はどこの湖に行ってみようかな♪



船体布を乾かしている間に昼食です。ボートハウスの湖畔で食べるカップラーメンは3割増しのおいしさでした。片づけを済ませ中禅寺湖を後にしました。湖の西側の浜辺巡りはなかなか楽しかったです。9月20日以降は岸釣りが遊魚期間外となるため湖の東側の浜辺巡りをしてみようかな。

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