若葉のならまた湖

odo

2024年05月14日 22:00

5月3日(金)にならまた湖(群馬県みなかみ町)で漕いできました。
ならまた湖は、楢俣川に位置する奈良俣ダムのダム湖です。
3日のならまた湖 天候:晴れ 気温:18℃くらい 貯水率:100.0% 貯水位:約888.1m

矢木沢ダム、奈良俣ダムの管理用道路等の冬期閉鎖が4月26日(金)に解除されました。奥利根湖、ならまた湖ともに新緑の見頃には早そうですが若葉の景色が楽しめそうです。GWの期間中、奥利根湖はボートの方々で混みそうでしたのでならまた湖に出かけてみました。



青空のもと満水の湖面で艶やかなブナの若葉の景色を楽しみました。今冬は降雪が少なかったため残雪を見ることは少なかったです。

出艇場所となるオートキャンパーズエリアならまたに到着です。湖面への進入路のコンクリート製の階段の上で艇を組み立てます。キャンプ場の管理棟は営業時間前でしたので入湖届、駐車料金の1,000円を備え付けの封筒に入れ入湖届箱に投函します。



水際に艇を運び準備を整え出艇しまーす。満水ですので艇の運搬距離はわずかです。



ならまた湖の概略図、この日はまず本流の楢俣川へ向かい、その後洗ノ沢にある幻の滝に寄る予定です。気になる場所があったときは行当りばったりで寄ってみることに。



山肌を被うブナの若葉、水面に映る景色を眺めながらウォーターワールドを奥へ進みます。



風はなく湖面はとても穏やかです。軽やかなパドリングで艇がすぅーっと進みます。ウィンディストレートからサンシャインヴィレッジへ入ります。



途中で振り返りリトルカナダの入り江を見渡します。幽倉沢や板目沢は帰りに寄ってみることに。



入り組んだ地形のノコギリと呼ばれる場所のリフレクションの景色が興味深かったです。奥にちょこっと見えているのは雪が残る武尊山です。



ブナの若葉がきれいです。鮮やかな萌黄色が山肌を彩ります。サンシャインヴィレッジから至仏の間に入ります。



周囲の景色が映る湖面が大好きですがさざ波で光が反射しキラキラと輝く湖面もお気に入りです。自然の息吹に触れながらのんびりとしたパドリングで至仏の間を進みます。



至仏の間からファイナルファンタジーに入ります。湖岸が狭まる湖面を探検気分で進みます。流れがでてきたので本流はまもなくです。



本流に到達、ならまた湖の最奥地です。楢俣川はそこそこの水量があり勢いよく流れていました。



楢俣川の流れをしばらく見てから本流を後にします。本流の近くは水が澄んでいました。



わずかな距離ですがなんちゃって川下りを楽しみます。青空にブナの若葉の萌黄色が映えていました。



静寂のなか鳥のさえずりを聞きながらのんびりとしたパドリングで戻ります。西桶小屋沢に寄って沢の様子を観察します。



ファイナルファンタジーから至仏の間に戻ります。早めに出艇したことがありここまでどなたともお会いせず貸切の湖面を満喫です。



大石の入り江に入ります。大石は奥行きがある入り江です。徐々に狭まる谷間を進むのが楽しいです。



大石沢に到達です。この季節は例年だと多量の雪で沢が塞がっていることがありますが今年は雪はまったく残っていませんでした。そのため沢の奥まで進むことができました。



大石の入り江はブナが多く分布しており山々を彩る若葉がきれいです。



大石から小石へ移動していると至仏山が目に留まります。尾瀬の山々も雪が少なかったようで山肌の残雪はわずかでした。



小石の入り江に入ります。こちらも残雪を目にすることはありませんでした。



雪はなく満水ですのでカヤックで進むことができる一番奥まで入ってみました。突き当りは二股の沢になっています。



小石を後にして至仏の間に戻ります。陽光のもとでブナの若葉が一層鮮やかに輝きます。



至仏の間から笠の間に入ります。正面に笠ヶ岳、小笠を眺めながら洗ノ沢へと向かいます。



湯ノ小屋導水路に近い場所でヤマザクラの花を見ることができました。導水路を通過し狭まった湖面を奥へと進みます。



幻の滝に到達、洗ノ沢もそこそこの水量があり勢いよく流れていました。流れが強くこれ以上近づくことはできませんでした。いつ以来かな、久しぶりに幻の滝を見たような気がします。幻の滝の由来ですが、春の満水時しか近づくことができない滝とのことです。



滝を後にして戻ります。滝から導水路までは両岸が近く渓谷をパドリングしているようで楽しいです。



湯ノ小屋導水路を通過します。水が勢いよく流れ落ち周辺は複雑な流れになっていますので横切る際は留意するのがよさそうです。水はとても冷たく転覆したらちょっとヤバイかも。



笠の間の展けた湖面に戻ります。幻の滝ですが夏場の洪水貯留準備水位の期間は貯水位が下がってしまうためカヌー・カヤックで訪れることはできません。この季節ならではの楽しみになります。



湖岸に沿ってパドリングをしていると水没した樹木が目に入ります。水没した木というと山形県にある白川湖の景色が思い浮かびます。水没林がある湖面をまた漕ぎたいなぁと思っていたところ小楢俣沢にあったことを思い出します。予定していませんでしたが小楢俣沢に寄ってみました。



ブナ林を間近に眺めながらジャングルクルーズを楽しみます。



カヤックで進むことができる一番奥まで入ってみました。沢のきれいな水が流路工に流入しています。



木々の合間を縫って戻ります。白川湖より規模はだいぶ小さいですが水没林の景色を楽しむことができました。夏場の洪水貯留準備水位の期間は貯水位が下がってしまうため小楢俣沢は流路工の中をパドリングすることになります。



一息つきながらリトルカナダの入り江がある方向の景色を眺めます。もうしばらくすると山肌が新緑で被われ一年を通じて最もきれいな景色が楽しめる季節になります。



青空に白い機影と飛行機雲が映えます。至仏の間を右手に眺めながらサンシャインヴィレッジを進みます。標高が高い山々はまだ枯れ色が目立ちます。



湖岸では白い花が数多く咲いていました。タムシバとオオカメノキの花をよく見かけました。



ウィンディストレートを横断してリトルカナダの入り江に入ります。雲一つない快晴です。風は弱く、気温は快適で絶好のレイクカヌー日和になりました。



リトルカナダの入り江の入り口付近の斜面には雪が残っているのが見えました。後で残雪の様子を見てみよっと。



ジャイアントロックと幽倉沢、低木が新緑で被われるとさらに見応えがありそう。



板目沢がある入り江に入ります。ブナ林の若葉が鮮やかでした。この場所はならまた湖のなかでもブナ林がきれいと感じます。



板目沢に到達、枝をよけながらカヤックで進むことができる一番奥まで入ってみました。船体布を通じて水の冷たさを感じます。



リトルカナダの入り江の入り口付近の残雪の様子、残りはわずかでしたのでまもなく解けてしまいそう。奥まった場所から笠の間方面を望んでみました。



リトルカナダの入り江を後にしてビートルズの入り江に入り尾瀬の山並みを見渡します。左から至仏山、小至仏山、小笠、笠ヶ岳です。



ビートルズの入り江からエスケープの入り江に移動します。右岸に沿って漕いでいると奈良俣ダム管理所の後方にある武尊山が目に入ります。



エスケープの入り江の奥の様子、ブナの若葉が山肌を被います。しばらくすると低木の若葉で斜面一面が萌黄色で鮮やかになりそう。



エスケープの入り江から尾瀬の山並みを見渡します。青空に残雪の山肌が映えていました。



この日湖岸ではタムシバやオオカメノキの白い花をよく見ました。その他にシャクナゲ、ミツバツツジ、ヤマザクラの花を見かけました。



ウォーターワールドから尾瀬の山並みを眺めながら出艇場所に戻ります。



出艇場所に到着、階段のすぐ上が駐車場です。満水だと艇の運搬距離が短くて済みます。車両に戻るとフロントガラスに駐車券とレシートが置いてありました。キャンプ場の方が届けてくれたようです。



漕ぎメーター。漕いだ距離は約17km、漕いだ時間は約4時間30分でした。艇から一度も降りずにパドリングをしていたのでお尻が痛くなりました。



漕ぎマップ。出艇後、最奥の楢俣川まで行きその後、西桶小屋沢、大石沢、小石沢、洗ノ沢、小楢俣沢、幽倉沢、板目沢を巡りました。ならまた湖で興味深い場所はすべて寄ることができました。




今回の漕ぎ度は「6」です(MAXは10)。天気に恵まれ湖上にいる間は穏やかな水面で過ごすことができました。そこそこの距離を漕ぎましたが風はほとんどなかったため疲労は少なめでした。残雪を目にすることは少なかったですが青空のもとブナの若葉の景色を満喫できました。

昼食後、艇を片づけてキャンプ場を後にします。新洞元橋へ移動して奈良俣ダムを見上げます。放水路を自然越流した水が流れ美しい放流シーンを見ることができました。この風景を見たかったことがあり奈良俣ダム、ならまた湖を訪れました。近くから放水路を見上げたかったのですが遊歩道は雪が残っているとのことで閉鎖中でした。



矢木沢ダム方面、奈良俣ダム方面に分岐する道路の辺りで小沢岳を見ることができます。小沢岳の山肌にはまだたくさんの残雪が見えました。残雪の景色が楽しめるうちに奥利根湖に出かけてみたいな♪

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