晩秋の那珂川

odo

2012年11月15日 22:00

11月11日(日)に那珂川(茨城県常陸大宮市~茨城県城里町)をカヤックで下ってきました。
11日の那珂川 天候:曇り 気温:13℃くらい

本栖湖や中禅寺湖のカヌーツアーでお世話になったOutdoor Sports Club ZACさんが「那珂川カヌーツアー」を開催するとのことでしたので、ツアーに参加してきました。那珂川での川下りは初めてであること、この時期はサケの遡上が見られるとのことでしたので、とても興味がありました。川下りは初心者であり、那珂川の地理、流れの様相、勝手がわからないため、川下りに精通したガイドさんがいっしょのツアーだと安心です。



久々の川下り、期待と不安を抱きながら、関東の清流と呼ばれる那珂川に出発でーす。

集合場所の道の駅「かつら」には、集合時間の30分前には到着しましたが、みなさん既に艇の組み立てが完了しており、準備が整っているようでした。みなさん下る気満々です。私もとっとと艇を組み立て、準備を済ませます。
ZACさんの車に艇共々乗せていただき、出艇地点を目指します。国道123号線で上流へ向かう途中、左手に那珂川を望むことができます。川の流れを見てワクワク、ドキドキしていました。出艇地点に到着、すぐ上流には新那珂川橋が見えていました。



準備を整え出艇しまーす。出艇の写真を取り忘れました。。出艇場所の水面は穏やかであったため、難なく流れに乗ることができました。

下り始めて早々にサケの遡上を見ることができました。浅瀬では、水しぶきをあげて上流を目指すサケの姿がありました。



ツアー参加者のみなさんと周囲の景色、流れを楽しみつつ下流へと向かいます。
今回のツアーでは、以前にご助言をいただいたことがあるむぼさんが参加されていました。ファルトで川下りをする場合、浅瀬でのボトムの擦れを防止するため、艇の中央のキールパイプがあたる部分に布テープやダクトテープで一時的にボトムを被覆する方法を教えていただきました。私、応急処置用のテープを車に忘れてきてしまいましたので、むぼさんからテープをいただきました。むぼさん、いろいろとありがとうございました。お会いするたびに、いろいろと教えていただいています。



この先は川が屈曲していますので、やや複雑な流れになっています。初心者にとっては、最初の難所です。休憩を兼ねスカウティングしルート取りを検討します。要所々々で川下りに必要な知識、留意点を教えていただいています。川下りの初心者には、大変勉強になります。
確認をしている最中に、上流からスクールと思われるカヤックの一団がやってきました。写真の上流には浅瀬があり、ファルトでは下れませんでしたが、さすがはポリ艇、難なく下っていました。参加者は小学生でしょうか、パドリングはともかく、すばらしい度胸です。下っているというよりは、若干流されているような感じではありましたが・・・。



さーて屈曲部ですが、右は浅瀬、流心はやや左岸寄りです。左岸には河岸の浸食防止のための波消しブロックがありますので、近づきたくはありません。川面の中央からやや左寄りを下りました。流れに身を任せてしまうと左岸に寄ってしまうため、若干艇のコントロールが必要でした。パドリングが忙しく、写真を撮影している余裕はまったくありませんでした。

最初の難所を無事通過し、トロ場にきましたので、気持ちをいったん落ち着かせます、ホォ~。
川下りは場所々々で環境が異なり、変化に富んでいるためちょっと緊張します。が、楽しいです。



所々で休憩をしながら、ゆーったりと下っていきます。休憩時にアユの塩焼きをいただきました。とてもおいしかったです。ZACさん、ごちそうさまでした。アユの塩焼き、前回はいつ食べたのか思い出せないくらい久しぶりでした。



御前山橋が見えてきました。橋脚がありましたのでちょっとドキドキしましたが、径間が長いため、橋の下を通過するにはとくに支障はありませんでした。
流れが穏やかな場所では、水面を見る余裕があります。水深が比較的浅い所では河床が見え、サケが遡上している魚影を眺めることができます。



水の流れが左から右へと大きく変化する場所にやってきました。写真の中央はザラ瀬でファルトでは下ることができませんでした。この場所は、ポーテージして通過しました。後からやってきたポリ艇は、そのまま流れに乗りザラ瀬を下っていきましたよ~。



このザラ瀬、サケにとっては難所のようでした。水深は浅いのですが、流れはそこそこあります。元気なサケは跳ねながら遡上していくのですが、弱ったサケはなかなか上がれないようでした。そして、力尽きたサケの姿があちらこちらにたくさんありました。自然界の厳しさを感じずにはいられませんでした。



その後は、穏やかな流れ、緩い流れ、さざ波が立つくらいの流れなど、いろいろな流れを楽しみながら下っていきまーす。波が立っている場所では、何度かデッキに水を被りました。コーミングカバーを装着していましたので、艇内へ水が入ることはありませんでした。コーミングカバーを装着後、初めて防水性能の高さを実感したような気がします。
水の上での撮影は、基本、穏やかな流れの写真ばかりです。波が立っている場所では、撮影する余裕がありませんでした。ちなみに下った区間は、穏やかな流れ、緩い流ればかりではありませんでしたよ~。

穏やかな流れの場所では、ゆーったり流されながら、周囲の景色を楽しみます。色づいた木々をパチリ。



まもなくツアーの着艇地点となる那珂川大橋が見えてきました。かつらで上陸する人は右岸へ~、那珂湊へ行く人はそのまま直進で~、という冗談もありましたが、私は平静を装いながらも懸命に右岸を目指していました。那珂湊へは、車で行くことにします。



艇は写っていませんが、着艇場所です。漁師さんの舟が係留されていました。護岸の左手が道の駅かつらです。あっという間の川下りでしたが、とても楽しかったです。また、学んだことがたくさんありました。



漕ぎメーター。今回、下った距離は約9km、下った時間は約2時間でした。緩い流れの場所では、周囲の景色を見渡したり、写真を撮影したり、サケの遡上を眺めたりとのんびーり下っていますので、若干時間がかかっています。



今回の漕ぎ度は「2」です(MAXは10)。川を下っていますので、漕ぐというよりは艇をコントロールするためのパドリングが中心でした。流れが穏やかな場所、緩い場所ではそれなりに漕いではいますが、疲れはありませんでした。

那珂川の川下り、距離はそれほど長くありませんでしたが、とても楽しかったです。今回下った区間は、初心者向けのコースということで、困難な瀬などはなく安心して下ることができました。
下ってみての感想ですが、普段漕いでいる静水の湖とは当然異なり、川下りでは一層の注意力と瞬時の判断がとても重要と感じました。また、ルート取りを誤るととてもキケンであることを実感しました。那珂川、機会があったらまた下ってみたいと思います。さらに上流から下ってみたいとは思いますが、もう少し修練が必要なようです。

今回のツアーでは、ガイドのフカさん、倉姉さんにいろいろとお世話になりました。川下りに必要な知識、留意点、また川下りの楽しさを教えていただきました、感謝。

あ、そうそう、ボトムに貼った布テープですが、湿っていますので簡単に剥がすことができました。接着剤の跡もまったく残りませんし、ボトムにキズは確認できませんでした。よい方法ですね、メモメモ。ちなみに、クラフトテープはNGのようです。

それでは、これから紅葉が見られる湖を探しつつ、今日はこれまで!!

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