爽秋の中禅寺湖

odo

2013年09月23日 22:00

9月21日(土)に中禅寺湖(栃木県日光市)で漕いできました。
21日の中禅寺湖 天候:晴れ 気温:19℃くらい

6月に中禅寺湖の周回、湖面一周にチャレンジしましたが、天候が崩れそうでしたので途中で断念したところです。その後、再チャレンジの機会をうかがっていました。湖岸に沿って漕ぎますので、岸釣りをされる方とはお会いしない方が余分な気を使わずに済みそうです。中禅寺湖では9月20日からは岸釣り、船釣りが遊魚期間外になるとのことでしたので、この連休中に漕ぎに行きたいと思っていました。21日の天気予報は晴れ、ここぞとばかりに出かけてきました。

6月は歌ヶ浜から出艇して左回りで周回してみました。その後、出艇場所と周回方向をいろいろと検討を重ね、今回は中禅寺湖畔ボートハウスから出艇して右回りで周回してみることにしました。不測の事態が発生した場合に戻りやすい位置にあること、遊覧船の始発が運航される前に遊覧船のりば「船の駅中禅寺」の付近を通過したかったためです。



それでは、天候にも恵まれ、波、風が穏やかな湖上へと出発しまーす。

早朝、中禅寺湖畔ボートハウス近くのちょっとした広場のような場所で艇を組み立てます。準備を整え出艇しまーす。初めての場所でしたが、出艇しやすい浜辺でした。



周回は前回と同様に、湖岸にあって目印となる地点や場所、景勝の地を経由地として順に巡ってみます。今回もどれくらいのペースで漕いでいるのか、各経由地までの漕行距離と漕行時間を計ってみました。漕行距離は湖岸の長さではなく、私が漕いだ実際の距離です。気になる場所をうろうろしてみたり、写真を撮影するため戻ったりすることがありましたので、実際の湖岸の距離よりは長いことがあるかもしれませんのでご了承を~。



漕行距離 0.4km 漕行時間 0h05m
最初の経由地は、13番岬です。前回の周回ではこの周辺で釣りをされている方がいましたので、湖岸からは離れて漕いでいたため、13番岬の近くは通過していませんでした。



13番岬を過ぎた辺りでの対岸の眺めです。八丁出島、上野島、大日崎が望めます。空の青、山々の緑、静穏な湖面に気持ちよく漕ぎ出すことができました。



しばらくは国道120号線に沿って漕ぎ進みます。国道沿いの湖岸では水深は徐々に深くなっていくようです。水深が浅いところでは、水面近くに大きな石を見ることができます。石に乗り上げることはありませんでしたが、二度ほどボトムが発する鈍い音を聞いてしまいました。尖った石がありますので、フォールディングカヤックでこの区間を漕ぐ場合は留意が必要ですね。



9月20日からはワカサギ釣りが解禁されていました。釣りができる範囲は、二荒山神社から立木観音を結んだブイの東側とのことです。湖面の所々にはオレンジ色の四角形のブイが浮いていました。ブイから湖岸側は釣り区域になりますので、私はブイに沿って中央側を漕いでいました。ということで、釣り区域には進入していないため、湖の北東の端は湖岸からちょっと離れた位置を漕いでいます。
湖上には遊漁者のボートがたくさんでていましたよ。たくさん釣れているのかな。



漕行距離 5.1km 漕行時間 1h10m
2番目の経由地は、歌ヶ浜です。歌ヶ浜の写真を取り忘れてしまいました。そこで、歌ヶ浜の周辺から撮影した景色など。男体山は鮮やかな山容を見ることができました。



西岸の千手ヶ浜方面を望みます。ステキな光景が広がっていました。



漕行距離 6.3km 漕行時間 1h30m
3番目の経由地は、イタリア大使館別荘記念公園です。この浜辺で艇をおりて小休止をしました。トイレ休憩、水分補給をして出発します。この周辺では、観光用のモーターボートと行き会うことが多かったです。



漕行距離 7.6km 漕行時間 1h40m
4番目の経由地は、狸窪です。ちょっとした砂浜があります。湖岸のなかでは、比較的遠浅な水辺でした。狸窪までは湖岸の歩道を進むハイカーの話し声がときどき聞こえていましたよ。



漕行距離 8.3km 漕行時間 1h50m
5番目の経由地は、寺ヶ崎です。岬の突端には歩道からおりられる石の階段がありました。
八丁出島の周辺では、頻繁に遊覧船のけごん、アストリアと行き会います。遊覧船は左回り、私は右回りですので、行き会う回数は当然増えますね。遊覧船の航行の支障にならないように、早めの回避行動を心がけました。



寺ヶ崎から小寺ヶ崎へ向かう途中の入り江には、巨木の樹幹が横たわっていました。コケの付着の状況、木口の腐朽の状態から伐採後長い年月が経過しているようでした。ときおりバウのデッキにトンボが止まり休憩しています。長閑ですね~。



漕行距離 9.4km 漕行時間 2h10m
6番目の経由地は、小寺ヶ崎です。この周辺ではもうすぐ綾錦をまとった景色を見ることができますね。紅葉のシーズンが待ち遠しいです。



気温はそれほど高くありませんが、日差しを浴びるとちょっと暑いです。湖上に枝条が張り出している場所では、木かげを漕いで涼みます。色づいた木々の下を潜るのもこれからの楽しみの一つです。小寺ヶ崎から阿世潟へ向かう途中の浜辺には、石に板を載せただけの簡易なベンチがありました。歩道やカヌー・カヤックでこの浜辺を訪れて湖を眺めながら何かを語らうのでしょうかね~。年甲斐もなくロマンチックな風景を想像します。
いろいろな事を妄想している間に次の経由地に到着ですw



漕行距離 10.5km 漕行時間 2h30m
7番目の経由地は、阿世潟です。浜辺が広がっており、お気に入りの場所です。水際は水深が比較的浅く、水がとてもキレイです。人が訪れることも少なそうですので、ゆっくりとランチをするには適地かな。今回はお昼にはまだ早いので、休憩することなく通過しまーす。



漕行距離 11.9km 漕行時間 2h50m
8番目の経由地は、上野島です。言わずと知れた中禅寺湖で唯一の島ですね。島を右手に見ながら通過しまーす。



漕行距離 13.1km 漕行時間 3h10m
9番目の経由地は、大日崎です。この辺りで、周回の半分くらいは過ぎたかな。まだまだ疲れはありません。
岩の上には石像がありました。ある方のブログによれば大日如来像とか。湖面を向いていましたので、ここで中禅寺湖の安全を見守っているのでしょうか。私も無事に湖面を周回できるように石像に手を合わせました。



漕行距離 14.2km 漕行時間 3h20m
10番目の経由地は、松ヶ崎です。突端には禁漁区の境界を示す標柱が立っています。いよいよ湖の西側へと進みます。



所々で色づき始めた木々を見ることができます。カエデの一種かな。松ヶ崎と白岩のほぼ中間の地点で大きな岩を見ることができます。表面にはコケが付着していたり、割れ目からは木が生えていたりとなかなか情趣のある岩でした。地形図や案内板にも記載がない名もなき岩のようです。立派な岩なので何か名称は付いているのかなぁ~。付いていなければ勝手に名称を付けちゃおうかな、何とか岩とでもw



漕行距離 16.9km 漕行時間 3h50m
11番目の経由地は、白岩です。前回は気づきませんでしたが、岩の上に石祠がありました。ある方のブログによれば金剛堂とか。何かを祀っていたのだと思いますが、石祠の中には何もないようでした。



白岩と梵字岩の間にある小さな浜辺です。ここもお気に入りの場所です。休憩するには適地かな。四角い大きな石が目印です。私の中では勝手に角石と呼んでいますがw



漕行距離 17.7km 漕行時間 4h10m
12番目の経由地は、梵字岩です。写真のどこかに写っているよう気がします。前回どれが梵字岩か確認できなかったため、今回は時間をかけて探してみました。・・・やはりわかりませんでした。水中にあるのかなぁ~。歩道から梵字岩へアクセスできるような通路もないようでした。次ぎに梵字岩を訪れる際の課題にしておきます。



梵字岩を過ぎた辺りで千手ヶ浜方面、奥日光の山々を望みます。青い空がとても爽快です。千手ヶ浜までは、まだまだ距離がありそうです。気合いを入れます。
梵字岩と俵石のほぼ中間の地点に大和田沢があります。水が勢いよく流れていましたので、マイナスイオンを浴びて涼みながら、少し疲れた体をリフレッシュします。んー、ひんやりとした空気が心地よいです。



漕行距離 19.6km 漕行時間 4h40m
13番目の経由地は、俵石です。前回よりも積み重なった石の高さが低く見えていました。1mくらい水位が高くなっていたようです。



漕行距離 21.2km 漕行時間 5h00m
14番目の経由地は、千手ヶ浜です。ようやく湖の西端に到達できました。千手ヶ浜までくると一安心です。あー、ここまで長かった~w
イタリア大使館別荘記念公園で休憩して以後、3時間半ぶりに艇をおります。千手ヶ浜で昼食、トイレ休憩をしてしばらく体を休めます。
千手ヶ浜のある湖の西岸では、東からの風向により横からの波を受けながらの漕行になりました。ちょっと高い波でてこずりました。気を抜くと浜辺の方へ打ち上げられそうになります。桟橋に設置されていた吹き流しは、ほぼ水平になびいてましたよ。



漕行距離 21.5km 漕行時間 5h05m
15番目の経由地は、冠石です。冠石の周辺も秋色の景色が見事のようです。紅葉の季節が楽しみです。



漕行距離 22.3km 漕行時間 5h15m
16番目の経由地は、熊窪です。ステキな浜辺でした。熊窪は歩道と水辺の距離がとても近いです。ハイカーの姿が近くで見えましたよ。



漕行距離 23.5km 漕行時間 5h30m
17番目の経由地は、栃窪です。いつ訪れてもキレイな浜辺ですね。言葉はいらないですねw



漕行距離 23.9km 漕行時間 5h35m
18番目の経由地は、赤岩です。陽に照らされて赤岩の周辺の木々の緑が眩しかったです。



漕行距離 25.5km 漕行時間 5h50m
19番目の経由地は、菖蒲ヶ浜です。キャンプ場ではたくさんの方が楽しい時間を過ごされているようでした。キャンプ場近くの湖面では、たくさんのカヤックを見かけましたよ。いよいよカヤックブームの到来でしょうか?私のカヤックは重装備のため場違い的なところがありましたので、キャンプ場からは少し離れた湖面を少し急いで通過しました。
キャンプ場の駐車場の前の湖面にはブイが設置されています。何かの保護区域が設定されていたようですので、浜辺には近寄らずブイに沿って漕いでいました。そのため、菖蒲ヶ浜の周辺では湖岸からちょっと離れた位置を漕いでいます。



漕行距離 25.9km 漕行時間 6h05m
20番目の経由地は、岸ヶ渕です。松ヶ崎と同様に突端には禁漁区の境界を示す標柱が立っています。松ヶ崎と岸ヶ渕の標柱を結んだ水面上にはブイが設置されていました。何かの目安かな?
周回の達成まではまもなくです。気分がとっても高まります。



漕行距離 26.8km 漕行時間 6h15m
出艇場所の中禅寺湖畔ボートハウスに到着です。二回目のチャレンジで無事に周回を達成することができました。めでたしめでたし。
余韻にひたる間もなく、艇の分解、片づけを行います。



漕ぎメーター。漕いだ距離は約27km、漕いだ時間は約6時間でした。出艇から着艇までは休憩を含めて7時間15分くらいでした。約27kmはこれまでの最長の距離になりました。



漕ぎマップ。岸で釣りをされている方はいませんでしたので、ほぼ湖岸に沿って漕いでいます。ワカサギ釣りの区域、菖蒲ヶ浜の周辺ではブイに沿って漕ぎましたので、湖岸からは少し離れた場所を通過しています。



今回の漕ぎ度は「10」です(MAXは10)。たくさん漕ぎましたので、イイ感じに疲労しました。天候に恵まれ、全般的に風が弱かったため、よい条件下で漕ぐことができました。俵石から冠石までの湖の西岸では、ちょっと波が高かったかな。不安になるような波ではありませんでした。
中禅寺湖にほど近い気象観測所「奥日光」の観測データによれば、私が湖上にいたときの気温は14~19℃、平均風速は2~4m/sととても快適な環境であったようです。また、風向は出発したボートハウスから八丁出島付近までは西、八丁出島付近からボートハウスへの到着までは東でした。冠石からボートハウスまでは向かい風になりましたが、風向きにも比較的恵まれていたようです。
今回の漕ぎは、高い満足度、充実感を得ることができました。でも~、中禅寺湖の周回はもういいかなぁ、気が済みました。おおよその様相がわかりましたので、次回からは見所を中心にゆっくりと楽しんでみようと思います。

片づけが遅い私が中禅寺湖を後にする頃には、周囲はこんな景色になってしまいました。遠山にちょうど陽が沈んでいくところでした~ww
日が落ちるのがだいぶ早くなりましたね。



『一月後 中禅寺湖は 錦秋に』
それでは、まもなく発売されるカヌーワールドVol.7を楽しみにしつつ、今日はこれまで!!

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