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~湖上の景色に誘われて♪~

カヤック・SUPから眺めた湖上の景色を備忘録としてひっそりと綴っています

初夏のならまた湖

   

5月21日(日)にならまた湖(群馬県みなかみ町)で漕いできました。
ならまた湖は、楢俣川に位置する奈良俣ダムのダム湖です。
21日のならまた湖 天候:晴れ 気温:23℃くらい 貯水率:84.1% 貯水位:約880.7m

奈良俣ダムの管理用道路は矢木沢ダムと同日の4月28日(金)に一般開放されました。ならまた湖の新緑は奥利根湖と同様に例年だと5月の下旬が見頃となります。先週の奥利根湖の様子からならまた湖の新緑はこの週末辺りが見頃になりそうと予想していました。20日(土)は奈良俣ダムで点検放流が行われるため一般車両の進入はできないようでしたので21日(日)に出かけてきました。奥利根湖の本川方面も漕ぎたいところですが、この週末は矢木沢ダムの点検放流により管理用道路は通行止めとなり奥利根湖での湖面利用はできませんでした。

初夏のならまた湖


初夏のような陽気のもと、ならまた湖の新緑を楽しんできましたニコニコ。湖岸の雪は解けてしまい残雪を見ることはほとんどありませんでした。


出艇場所となるオートキャンパーズエリアならまたに到着です。駐車場近くのコンクリート製の階段の上で艇を組み立てます。キャンプ場の管理棟で駐車料金を支払い入湖届を提出します。この日の貯水位は満水位から約7m下がっていましたので階段から水際までがちょっと遠かったです。艇を肩に担ぎえっちらおっちら運びます汗。ふぅー、一息ついてから準備を整え出艇しまーす。ウォーターワールドを進みウィンディストレートへ向かいます。

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ならまた湖の概略図、この日は小石沢、大石沢、本流の楢俣川へ向かい、帰りに板目沢、幽倉沢へ寄る予定です。

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ウィンディストレートを進みながらリトルカナダ、ツイスターの景色を眺めます。木々の緑はだいぶ濃くなっていました。新緑の見頃は過ぎちゃったかな。

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ウィンディストレートからサンシャインヴィレッジに進みます。正面に笠ヶ岳、小笠が位置していますが雲に覆われ山容は見えませんでした。

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サンシャインヴィレッジから至仏の間に入ります。水位がちょっと低めですので湖岸の地肌が目立ちます。

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小石の入り江に入ります。湖岸を彩るブナの新緑が鮮やかです。

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小石沢の様子、例年だとこの谷間は残雪で塞がっていますが今年は雪はまったく残っていませんでした。

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大石の入り江に入ります。水位が低かったため大石沢にはたどり着けませんでした。足場がわるそうでしたので艇から降りずに引き返します。

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展けた湖面へ戻る途中、静寂な谷間にはウグイスやハルゼミの鳴き声が響いていました。

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至仏の間に戻りファイナルファンタジーへ入ります。薄い雲が広がっていますが風は弱くまずまずのカヤック日和です。

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ミズナラの新緑、ヤマツツジ、オオカメノキの花が湖岸を彩りきれいです。

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奥へ進むと両岸が徐々に狭くなり本流へと近づきます。西桶小屋沢を過ぎると流れが速くなり遡上しながら楢俣川へ向かいます。

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ならまた湖の最奥地に到着です。楢俣川はそこそこの水量があり勢いよく流れていました。水は少し濁りがある感じでした。

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楢俣川を後にしてファイナルファンタジーを進みます。右岸は急峻な地形が続き奥利根湖で見るような迫力のある景色が広がります。この頃になると気温が上がってきてちょっと暑いです。陸地が露になった場所がありましたので艇を寄せパドリングジャケットを脱ぎました。

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ファイナルファンタジーから至仏の間へと戻ります。日当たりがよい場所では木々の緑はぐっと濃くなり広葉樹と針葉樹での色の違いはわずかになってきました。もうしばらくすると葉の色の違いで判別するのは難しくなりそう。

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サンシャインヴィレッジに入りリトルカナダの入り江に向かいます。雄大な景色を眺めながらのパドリングが心地よいです。

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リトルカナダの入り江に入ります。ウォールなどの岩肌を被うミヤマナラの新緑が見応えがありました。

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板目沢がある入り江に入ります。すらっとした細い幹が並ぶブナ林の新緑が鮮やかでした。沢の手前では水深が急に深くなっている場所があります。水が澄んでいましたので深いところまで見通すことができました。

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板目沢側から見る幽倉沢の周辺の様子、大きな岩壁のジャイアントロックと新緑の組み合わせはなかなかの見応えです。

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リトルカナダの入り江を後にしてビートルズの入り江に入り尾瀬の山並みを見渡します。左から至仏山、小至仏山、小笠、笠ヶ岳です。

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エスケープの入り江に入ります。入り江の中は鮮やかな緑で囲まれていました。

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エスケープの入り江の奥の様子、岩肌を被う低木の新緑がきれいです。

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エスケープの入り江から尾瀬の山並みを見渡します。

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至仏山、小至仏山の山肌でわずかな残雪が見られました。今冬の雪の少なさを実感します。

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ウォーターワールドをのんびりとパドリングしながら出艇場所に戻ります。

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奈良俣ダムの洪水吐きをズームで。奈良俣ダムの再生事業でゲートを交換する工事が昨秋行われ新しいゲートになりました。以前は水色のゲートでした。

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出艇場所のキャンパーズビーチに到着です。水位が下がっていましたので水際から駐車場まではちょっと距離がありました。

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水が澄んでいましたのでボトムに汚れはほとんどつきません。

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漕ぎメーター。漕いだ距離は約13km、漕いだ時間は3時間ほどでした。風がほとんどなかったためいつもより早いペースでのパドリングでした。

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漕ぎマップ。出艇してから小石沢、大石沢、楢俣川、板目沢、幽倉沢の順で巡りました。それぞれの目的地を最短のルートで漕いでみました。




今回の漕ぎ度は「5」です(MAXは10)。風は弱く穏やかな湖面でのパドリングでしたので疲労は少なかったです。この日のみなかみは夏日を観測するなど初夏のような陽気でした。日差しが強く風がない湖上は暑かったです。紫外線対策をしていましたがちょっと日焼けしてしまいました。

駐車場に戻り昼食を取った後、艇を片づけます。船体布からフレームを外そうとファスナーを開いたときに不具合が発生しました。スライダーの柱が割れ引手が取れてしまったのです汗。指でスライダーを押したり引いたりしますがまったく動きませんタラ~。どうしたものかと思いまずは写真の撮影ですテヘッ
ファスナーが開かないとフレームを船体布から抜くことができず艇を分解できません。メンテナンス用に常備しているプライヤーが役に立ちました。スライダーを挟みながら何とかファスナーを開くことができ事なきを得ました。ただこの方法だとファスナーに負荷がかかりそうなのであまりよくなさそう。スライダーは自分では交換が無理そうでしたので修理にだすことにしました。しばらくの間、ボイジャー460Tとはお別れです。奥利根湖の本川方面や中禅寺湖で漕ぎたかったのですが修理から戻ってくるまではお預けとなりました。

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ボイジャー460Tに乗るようになり、その都度、組み立てと分解、収納を繰り返してきました。数えてはいませんが100回以上は使用しているはずです。最近は船体布の疲労が進んできたと感じており、ボトムの折りたたみ箇所、ファスナーのいづれかに不具合が生じるだろうなと思っていました。とくにファスナーに関しては毎回そこそこ強い力で開閉していますので以前から不安はありました。まだしばらくは乗りたいと思っていますので今回はいい機会だったかな。

そうそう、アルフェックを長い間使用しているとKパイプの両端にあるAタング(虫の翼のような金具)が外れたり、リブチャネル(三日月形のパーツ)が緩んだりすることがありますのでちょっとした工具を常備しておくと便利です。私はモンキーレンチ、プライヤー、プラスドライバーを常備しています。これらの工具があるとファスナーのスライダーの破損にも対応できることが今回わかりました。

片づけを済ませ、駐車カードを返却しオートキャンパーズエリアならまたを後にして堤体に向かいます。新しくなったクレストゲートを近くで眺めます。以前のゲートとの大きな変更点は内蔵ゲートが1門から2門に増え、ゲートの寸法が高さ1.0m、幅1.5mから高さ1.2m、幅2.25mへと大きくなりました。洪水期の7月~9月は内蔵ゲートを開け、洪水貯留準備水位を超えた水を放流します。

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この日はならまた湖で漕ぐ以外にもう一つの目的があり奈良俣ダムを訪れました。新しいダムカードと記念カードセットの入手です。

奈良俣ダム公式ダムカードが新しくなりVer.2.0となりました。新しいバージョンでは雪景色の奈良俣ダムになったとのことで欲しいなぁと思っていました。奈良俣ダムで点検放流が開催される5月20日から配布を開始するとのことでした。また奈良俣ダムでは、治水機能の向上を図ることを目的とした再生事業が行われ、2020年事業着手、2023年3月に完了しました。この記念としてダムを管理する水資源機構沼田総合管理所から「奈良俣ダム再生事業記念カードセット」の配布がダムカードと同じく5月20日から始まりました。

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記念カードセットはなくなり次第、配布は終了とのことでしたので早めに訪れたいと思っていました。配布場所は奈良俣ダムの堤体の脇にある奈良俣サービスセンターで休業日に限り奈良俣ダム管理所での配布とのことです。工事中の大型クレーン車を実際に見ていますので記念カードは感慨深いものがありました。

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ならまた湖で湖面利用をする人にとって再生事業による変更点は洪水貯留準備水位が変わったことかな。これまで奈良俣ダムでは洪水期(7月~9月)は881.0mを貯水位の上限としていました。今後は882.4mが上限になりましたので洪水期は1.4mほど貯水位が上昇することになります。あくまで貯留する水があればの話です。満水位(888.0m)との差は5.6mになりますので駐車場から水辺までが少し近くなりそうです。水面がコンクリート製の階段の近くまで上昇してくれるとカヤックやSUPを運搬する距離が短くなりうれしいです。

再生事業によって奈良俣ダムの諸元は以下のようになりました。

  平常時最高貯水位(10月~6月) 標高888.0m
  洪水貯留準備水位( 7月~9月) 標高882.4m 2023年から
  洪水貯留準備水位( 7月~9月) 標高881.0m 2022年まで

  利水容量(非洪水期) 8,500万m3 (100.0%)
  利水容量(洪 水 期) 7,439万m3 ( 87.5%) 2023年から
  利水容量(洪 水 期) 7,200万m3 ( 84.7%) 2022年まで
   ※( )内の%は満水位に対しての貯水率

洪水期に貯水率が100%になったら訪れてみよっと。このときの貯水位は882.4mなのでどのあたりまで水面がくるのか興味深いところです。



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