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~湖上の景色に誘われて♪~

カヤック・SUPから眺めた湖上の景色を備忘録としてひっそりと綴っています

向暑のならまた湖

   

7月2日(日)にならまた湖(群馬県みなかみ町)で漕いできました。
ならまた湖は、楢俣川に位置する奈良俣ダムのダム湖です。
2日のならまた湖 天候:晴れ 気温:22℃くらい 貯水率:99.0% 貯水位:約882.0m

6月の上旬に梅雨入りしたことになっていますが梅雨らしくない天気が続きます。週末は晴れる日がありカヤックやSUPを楽しむことができうれしいです。私が出かけることが多い利根川上流ダムは7月に入り洪水期へと移行しました。矢木沢ダム以外は洪水貯留準備水位となり非洪水期に比べ貯水位が下がります。奈良俣ダムでは再生事業の完了後、初めての洪水期を迎えます。再生事業により洪水貯留準備水位が変更になっており、ならまた湖で湖面利用をする際の水面の高さが気になっていました。7月に入り貯水率が100%近くになっていましたので気になる点が確認できそう。先週に引き続き日曜日は梅雨晴れとなり青空が広がりそうでしたのでならまた湖に出かけてきました。

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洪水期における貯水率約100%の水辺の様子を確認することができよかったですニコッ。駐車場から水辺までが以前よりちょっと近くなりました。


奈良俣ダムでは7月1日に非洪水期から洪水期へと移行しました。各々の数値は以下のとおりになります。

   【非洪水期】(10月~6月)
      平常時最高貯水位 標高888.0m
      利水容量 85,000千m3

   【洪水期】(7月~9月)
      洪水貯留準備水位 標高882.4m
      利水容量 74,390千m3

奈良俣ダムを管理している水資源機構沼田総合管理所の沼田総管河川情報からそのときのダム諸量を引用させていただきました。貯水位、貯水量はほぼ変わりませんが、利水容量が変わりますので貯水率が86.7%から99.0%へ変わっているのがわかります。

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7月2日の貯水率は99%、貯水位が882mでしたので洪水期として上限に近い水面です。この水面における出発場所(キャンパーズビーチ)となる水辺や板目沢にあるサンドビーチの様子を見たいと思っていました。




出発場所となるオートキャンパーズエリアならまたに到着です。管理棟はオープン前でしたので封筒に入湖届、駐車料金の1,000円を同封し入湖届箱に投函します。事前に料金を払っていると何となく気分が落ち着きます。駐車場でボードに空気を充填し湖へと移動します。水面が階段の近くまできていればうれしいと思っていましたがちょっと距離がありました。地面は比較的平らでしたのでボードの運搬は苦になるほどではありません。

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水辺にボードを運び準備を整え出発しまーす。風はなく湖面は穏やかです。私がSUPに乗るにはいい日和ですニコニコ

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ならまた湖の概略図、この日は暑くなる前に戻りたいと思っていました。湖の奥には行かずに西に位置するリトルカナダ、エスケープの入り江に寄って戻る予定です。

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ウォーターワールドをのんびりと進みます。青空のもと水面には周囲の景色がきれいに映っていました。

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リトルカナダの入り江を目指しウィンディストレートを進みます。軽やかなパドリングでボードがすーっと進むので気持ちがよいです。

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サンシャインヴィレッジ越しに尾瀬の峰々を眺めます。午前中の早い時間帯は逆光となるためシルエットの景色です。

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湖岸を見上げるとブナやミズナラの青々とした葉が青空に映えます。新緑の景色が美しいですが青葉の景色もまたきれいです。

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リトルカナダの入り江に入ります。洪水期は貯水率が100%であっても満水位からは5.6m水位が下がるため湖岸の地肌が露になります。木々までは少し距離がありますので木かげになる場所はほとんどありません。

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板目沢がある入り江に入ります。すらっとした細い幹が並ぶブナ林の景色を眺めながらサンドビーチに向かいます。

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サンドビーチに到着です。わかってはいましたが砂浜は水没していました。奥に進んでみましたが流木などの浮遊物により板目沢にはたどり着けませんでした。私のSUPは1気室のためあまり無理はできません。

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昨シーズンまでは洪水貯留準備水位は881.0mでしたので貯水率が100%に近いときは砂浜で休憩することができました。今シーズンからは882.4mに変わりましたので貯水率が100%に近いときは砂浜は水中です。計算上、貯水率が約97%であれば貯水位が881m付近になりますので砂浜で休憩、涼を取ることができそうです。次回は貯水率が約97%になる頃に訪れてみよっと。

板目沢がある入り江から幽倉沢がある入り江を眺めます。ジャイアントロックの岩壁と木々の緑の組み合わせがなかなか見応えがあります。

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リトルカナダの入り江を後にしてウィンディストレートを戻ります。笠の間越しに笠ヶ岳の雄大な景色を望みます。私が湖上にいる間は湖面の状況はずっとこんな感じでしたのでボードから落ちることはありませんでした。

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ビートルズの入り江に入り小休止です。ウグイスや鳥の鳴き声を聞きながら木々の緑や湖岸を彩るツツジの花をぼーっと眺めているととても気分が落ち着きます。いつもいろいろな場所を巡ったり、いろいろな景色見たさに湖上を忙しく移動することがありますが、短い距離をゆったりとした時間のなかパドリングをすると心身ともにゆとりができます。たまにはこんなパドリングもよいものですシーッ

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ビートルズの入り江からエスケープの入り江に移動します。奈良俣ダムの堤体、高台にあるダム管理所を見渡すとすてきな光景が広がっていましたドキッ。管理所の後方には武尊山がきれいに見えていました。

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エスケープの入り江に入ります。入り江の中は鮮やかな緑で囲まれていました。

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エスケープの入り江の奥の様子、岩肌を被う低木の緑が鮮やかでした。この入り江は風の影響が少ないためSUPで遊ぶにはよい場所です。

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入り江の奥まった場所から尾瀬の山並みを見渡します。左から至仏山、小至仏山、小笠、笠ヶ岳です。

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この日のならまた湖は水が澄んでいました。湖岸に近い水深の浅い場所では自分の影がくっきりと映ります。

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ウォーターワールドを進みながら洪水吐きゲートをズームで撮影してみました。洪水期になりローラゲートに内蔵されたスライドゲートが開けられましたのでその様子を見たいと思いコンデジの最大ズームで撮ってみましたがちょっとわかりづらかったです。

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キャンパーズビーチに到着です。貯水位が882mのときの水辺の様子です。貯水率が100%のときはこれより0.4m水面が上がります。水辺から階段までそれほど距離はありませんのでカヌー・カヤック、SUPの運搬は苦労せずに済みそうです。

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出発場所に到着した頃には気温がだいぶ上がってきました。ちょうどいい時間に戻ってこられたかな。駐車場に戻るとフロントガラスに駐車カードが置いてありました。管理人の方が届けてくれたようです。管理棟がオープンする前に湖上へ出発したい場合はいいシステムだなぁと思います。暑い季節は涼しい早朝に漕ぎたいのでまた利用させてもらおっと。管理棟は8時にオープンするようです。ちなみにならまた湖で湖面利用ができる時間は日の出から日没までとなっています。

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駐車場で用具を片づけます。強い日差しのもとボードはあっという間に乾きました。駐車カードを返却しオートキャンパーズエリアならまたを後にして堤体に向かいます。先ほどは遠くてよく見えなかったローラゲートを近くで眺めます。

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スライドゲートの2門が開放されているのが見えました。洪水貯留準備水位を超えた水はゲートから放流されます。

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ローラゲートの近くに銘鈑がありました。ゲートの諸元が表示されています。

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スライドゲートがどのように開閉されるのか興味がありました。ローラゲートにモーターが設置されていたので機械式に開閉するようです。ハンドルも付いていたので手動でも開閉できるのかな。

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久しぶりにダムの堤頂を渡り右岸まで行ってみました。堤体には天端と下流広場を結ぶ階段があります。標高差は158m、段数は716段とのことです。私は歩いたことはありませんが片道30分ほどかかるようです。そういえばこの階段を利用したダム登りレースがあるようです。健脚の方はぜひ。

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