向暑の奥利根湖
7月11日(土)に奥利根湖(群馬県みなかみ町)で漕いできました。
奥利根湖は、利根川に位置する矢木沢ダムのダム湖です。
11日の奥利根湖 天候:晴れ 気温:26℃くらい 貯水率:95.9% 貯水位:約848.9m
梅雨の中休みに奥利根湖へ出かけてきました。6月の上旬に梅雨入りして以降、週末はあまり天気に恵まれませんでした。。何度かフィールドに出かけるも雨が降っていたり、風が強かったりと漕ぐ機会がありませんでした。久々の週末の好天、一ヶ月ぶりにカヤックを楽しんできました。
矢木沢ダムを除く利根川上流ダムでは、洪水期(7月1日~9月30日)に入りましたので、洪水貯留準備水位となり貯水位を下げています。貯水位が低いと艇を出すのが困難になったり、目的地まで到達できないことがあり、苦労が増え楽しみは減ってしまうことがあります。
矢木沢ダムは洪水貯留準備水位がないため、洪水期であっても貯水位が高いことがあります。今年の矢木沢ダムは5月中旬から6月中旬にかけて少雨の影響があり一気に貯水位が下がりました。最大で12mくらい下がったかなぁ。梅雨入り後は、降雨の増加、用水の需要の低下による放流量の減少などから貯水量は徐々に増え、7月の上旬には貯水位は満水位近くまでV字回復しました。貯水位が高いダム湖では湖岸に見える地肌は少なく、気分よく漕ぐことができますね。この日の貯水位は約848.9mと満水位からは1mほど下がっていました。ちなみに矢木沢ダムの満水位は850.0mです。

快晴となったこの日、木々の緑がまぶしい奥利根湖を満喫することができました
。
奥利根湖は、利根川に位置する矢木沢ダムのダム湖です。
11日の奥利根湖 天候:晴れ 気温:26℃くらい 貯水率:95.9% 貯水位:約848.9m
梅雨の中休みに奥利根湖へ出かけてきました。6月の上旬に梅雨入りして以降、週末はあまり天気に恵まれませんでした。。何度かフィールドに出かけるも雨が降っていたり、風が強かったりと漕ぐ機会がありませんでした。久々の週末の好天、一ヶ月ぶりにカヤックを楽しんできました。
矢木沢ダムを除く利根川上流ダムでは、洪水期(7月1日~9月30日)に入りましたので、洪水貯留準備水位となり貯水位を下げています。貯水位が低いと艇を出すのが困難になったり、目的地まで到達できないことがあり、苦労が増え楽しみは減ってしまうことがあります。
矢木沢ダムは洪水貯留準備水位がないため、洪水期であっても貯水位が高いことがあります。今年の矢木沢ダムは5月中旬から6月中旬にかけて少雨の影響があり一気に貯水位が下がりました。最大で12mくらい下がったかなぁ。梅雨入り後は、降雨の増加、用水の需要の低下による放流量の減少などから貯水量は徐々に増え、7月の上旬には貯水位は満水位近くまでV字回復しました。貯水位が高いダム湖では湖岸に見える地肌は少なく、気分よく漕ぐことができますね。この日の貯水位は約848.9mと満水位からは1mほど下がっていました。ちなみに矢木沢ダムの満水位は850.0mです。

快晴となったこの日、木々の緑がまぶしい奥利根湖を満喫することができました

この日、屋倉橋ゲートには6時頃に到着しました。ゲートは開いていましたので、待つことなく管理用道路へと進入します。駐車場に到着後、艇を組み立てます。進入路ゲートの横の進入路監視小屋で入湖の手続きをします。管理人の方からは、これからの天気や厳冬期の矢木沢ダムの様子などを教えていただきました。いつも有用な情報をありがとうございます。

水際に艇を運び、準備を整え出艇しまーす。ボートの方々はすでに出航していましたので、のんびりと出発します。水深とともに変化していく水の色がきれいでした。

しばらく漕ぎ進みY字の分岐に到達しました。今回はY字左側の奈良沢、コツナギ沢方面へ向かいます。

分岐から望む奈良沢方面の景色。雲一つない青空と穏やかな水面にリトルカナダの風景がとっても映えます。すてきな景色にうっとりします
。山の斜面の一部には、残雪を見ることができました。


前回訪れたときはリトルカナダの風景を現地で直接フォトフレームに入れてみました。今回はお気に入りの画像に重厚な額縁を追加してみました
。
分岐を奈良沢、コツナギ沢方面へ少し進むと本川方面の奥地に位置する山々が見えてきました。遠方に見える右手前は赤倉岳、左奥は群馬・新潟の県境に位置する平ヶ岳です。雪はほとんど解けてしまったようです。

今回もいつもと同じコースの幽の沢、悪沢が位置する入り江へ進みます。

ブナやミズナラなど落葉広葉樹の緑がまぶしいです
。段々と狭まってくる木々の緑で覆われた斜面のなかを漕ぐのは気持ちがよいですね
。


悪沢へ到着です。離れた場所から眺めると両岸の岩肌は木々で覆われているように見えます。ゴルジュに進入し、断崖の景色を楽しみます。奥は石礫で閉塞していました。沢の奥へと入るのはむずかしそう。


幽の沢に寄ってみました。沢を流れる水が少なくなっていましたので、堆積地に艇を寄せます。

左岸の崩壊地ですが、以前訪れたときは表層崩壊の程度でしたが、浸食がだいぶ進んでいました。この場所は攻撃斜面となるため、山脚が洗掘されやすいのかな。

堆積地からの眺めです。写真左は湖方面、写真右は上流方面です。湖にはたくさんの土砂が流出していました。堆積地ですが、ちょっとした野営地のように見えますが、キャンプ、たき火はできません。


幽の沢の渓床の様子です。上流から流れてきた土石が堆積していました。ちょっと奥の様子をと思いましたが、サンダル履きでしたので水が冷たく断念です。

さてさて湖へと戻り、奈良沢方面へ向かいます。
前回は湖面に雪塊が浮遊しているのを見かけましたが、今回は根株が浮遊していました
。崩れた斜面から流れてきたのかな。根株に乗り移りパドルで漕いでみようと思いましたが、不安定そうでしたので思うだけでやめておきましたw

水深が急に深くなる場所では、水の色の変化を楽しめます。澄んだ水ならではですね。白色の風化岩がある場所では、一段ときれいに見えました。

対岸の西ゴンボリには雪が残っているようですので、帰りに寄ってみることにしました。西ゴンボリへと続く入り江にカヤックが進入するのが見えましたのでパチリ。とっても小さいですが中央付近にカヤックが写っています。

東ゴンボリの西側に位置する入り江に進入してみます。この入り江に入るのは初めてですのでちょっとワクワクします。入り江の両端に沢があるようです。

(写真左)左奥に位置する沢の様子です。土砂が堆積しているようでした。
(写真右)右奥に位置する沢の様子です。小ぢんまりとした沢でした。


左奥に位置する沢に艇を寄せます。木かげで小休止です。この沢の名称は地形図にはでていませんでした。

沢の奥をちょっとのぞいてみます。渓床は少し荒廃していますが、ちょっとした水遊びはできそうです。

入り江の奥地から見える対岸には雄大な景色が広がっていました。山の頂と湖面の標高差は700mほどです。葉の色の違いから針葉樹と広葉樹の分布がわかりやすいです。

矢木沢ダム、奥利根湖を管理する水資源機構のボートと行き合いました。安全に湖面利用ができるようにときどき巡視をされています。お疲れさまです。

奈良沢、コツナギ沢の分岐に到達です。分岐からの景色を撮影します。
奈良沢方面。左奥の山並みは越後山脈の山々です。正面に見える残雪は、一バンテ沢の雪渓です。

コツナギ沢方面。雪が残っているのは群馬・新潟の県境に位置する柄沢山です。

中イラ沢の辺りから、刃物ヶ崎山を頂とするコツナギ沢と白ビ沢の分水界となる尾根筋を眺めます。5月に訪れたときは露わな岩肌でしたが、二ヶ月が経過し岩肌の多くは緑で覆われていました。

奈良沢へ到着です。水は冷たく、とても澄んでいます。清流ですね。

浅瀬では大きなコイの魚影を見かけました。50cmくらいはありそうでした。
奈良沢から望む武尊山。武尊山の雪は解けてしまったようです。


お腹が空いたので昼食です。奈良沢の河原は日かげが少ないため、水辺の涼しそうな場所を探します。いい木かげがありました。景色がよく、湖上からの涼しい風が心地よかったです
。


昼食後しばらく休憩して、コツナギ沢、白ビ沢へ向かいます。
この日は雲一つない青空でしたので日差しが強かったです
。湖岸に枝条が張り出している場所では、岸沿いの木かげを進みます。この季節は貯水位が高いと日かげに逃げ込むことができるので助かります。当然ですが、木かげを進むと遠方の景色を楽しむことはできませんね。
昨年の同時期に奥利根湖を訪れましたが、そのときは木々にたくさんの毛虫を見かけました。この日はほとんど見かけませんでしたので、安心して木かげで涼むことができました。

白ビ沢(左)とコツナギ沢(右)の出合いに到着です。雪が残る柄沢山の稜線が青空に映えていました。

白ビ沢(写真左)とコツナギ沢(写真右)の流れです。どちらも清流です。流域の雪はほとんど消えたため、流量は少なめです。


先ほど休憩したばかりですが、白ビ沢の右岸に広がる平らな堆積地に艇を寄せます。この場所もちょっとした野営地のように見えますが、キャンプ、たき火は禁止されています。


コツナギ沢、白ビ沢を後にして、奈良沢との分岐へ戻ります。その途中、SUPを楽しむ方とお会いしました。奥利根湖でSUPに乗っている方を見かけたのは今回が初めてです。んー、楽しそう。でもバランス感覚がわるい私には乗れなさそう。。
遠方にアルフェックを見かけました。カヌーツアーの方々かな。青々とした木々、青緑色の湖面にサンライズレッドの艇体が映えていました。


周囲の景色を眺めつつ、湖の右岸に沿って出艇場所へと戻ります。時折振り向きながら、雪が残る山並みを撮影します。

行きに対岸から眺めた西ゴンボリに寄ってみます。その前に西ゴンボリの西側に位置する沢にも残雪が見えましたので立ち寄ってみました。
西ゴンボリの西側に位置する沢(写真左)と西ゴンボリ(写真右)の残雪です。近付くと冷気が気持ちよかったです。雪はまもなく消えそうです。水面には流木がちょっと多かったです。。


ダムの堤体が見えてきました。この日も何事もなく戻ることができました。この日湖上にいた時間帯は周辺に積乱雲を見ることはありませんでしたので、雷の心配をすることなく過ごせました。

出艇場所の西側に位置する小白沢方面の景色です。いつも奥利根湖の奥地に向かってしまうため、こちらには進入したことがありません。湖岸に沿って漕ぐと約4kmですので、今度時間があるときにでも行ってみようかな。

出艇場所に到着です。みなさんと戻る時間が重なったようで、水際は混雑していました。隙間を縫って着艇します。

艇を分解し、片づけが終わった頃、カヤック、SUPを楽しまれたみなさんが戻ってきました。この日は強い風が吹くことはありませんでしたので、緑に包まれた奥利根湖を満喫されたことと察します。私もとっても満喫できました
。

駐車場を後にして、矢木沢ダムの直下にある矢木沢橋を通過しようとしたところ、小さな動物が橋の上をゴソゴソと動いていました。サルかなと思い車で徐々に近づくと子グマが走って山のなかへ逃げていきました
。慌ててカメラを取り出すも間に合わず・・・。奥利根湖の山中ではなく、管理用道路で遭遇するとは思いもよりませんでした。
漕ぎメーター。この日漕いだ距離は20km弱でした。カヤックに乗っていた時間は5時間ほどでした。1時間くらいは写真を撮影していたかなw

漕ぎマップ。この日のルートは、出艇~悪沢~幽の沢~東ゴンボリの西側の沢~奈良沢(昼食)~コツナギ沢、白ビ沢~西ゴンボリの西側の沢~西ゴンボリ~着艇でした。いつもと同じようなルートを漕ぎました。
今回の漕ぎ度は「7」です(MAXは10)。この日は全般的に風が弱く、あまり疲労することなくカヤックを楽しめた一日でした
。
今年の奥利根湖は5月の下旬から貯水位が下がりましたので、このまま貯水位が上がらないのではないかと懸念をしておりました。7月の上旬には満水位近くまで貯水位が持ち直したため、この機会を逃さずに出かけてきました。少し気が早いですが、紅葉の時季も貯水位が高くなっているといいなぁ~。
この日は日差しが強く、暑い一日でした
。これからの季節は湖面からの照り返しがきつくなりますので、カヤックで長い距離を漕ぐのはつらいかもしれませんね。今回、熱中症を防ぐためにも濡れたタオルを首に巻きながら漕いでいました。沢を巡るたびにタオルをきれいな冷たい水に浸していました。暑いときにはおすすめです!!
『夏迎え 深まる緑 奥利根湖』
それでは、涼しむことができそうな湖を探しつつ、今日はこれまで!!
余談ですが~
私がよく出かける利根川上流ダムですが、夏の時期(7月1日~9月30日)は洪水に備え、予めダムの水位を下げています(洪水貯留準備水位)。満水位とどれくらいの水位差があるのか興味深かったため、ちょっと調べてみました。
ダム名称(ダム湖名) 常時満水位 洪水貯留準備水位 水位差 備 考
---------------------------------------
下久保ダム(神流湖) 296.8m 283.8m 13.0m ダム湖百選
草木ダム(草木湖) 454.0m 440.6m 13.4m ダム湖百選
相俣ダム(赤谷湖) 565.0m 553.5m 11.5m ダム湖百選
藤原ダム(藤原湖) 651.0m 639.0m 12.0m
矢木沢ダム(奥利根湖) 850.0m --- --- ダム湖百選
奈良俣ダム(ならまた湖) 888.0m 881.0m 7.0m ダム湖百選
利根川上流ダム以外でよく出かけるダム(参考)
中之条ダム(四万湖) 462.5m --- ---
四万川ダム(奥四万湖) 751.5m 728.5m 23.0m
夏の時期は多くのダムで10m以上水位を下げているようです。十数メートル・・・、水際まで艇を運搬するのが大変そう。。となると、この季節は洪水貯留準備水位がないダムがいいですね。ただ~、実際に水が貯留されているかは・・・ですが。この季節は、自然湖、天然湖で漕ぐのがよさそうですね。
洪水貯留準備水位があるダムでは、この時期の貯水率は洪水貯留準備水位の貯水量に対する実態の貯留量を表したものだそうです。奈良俣ダムの場合では、貯水率が100%のとき貯水位は881.0mになります。この時期は貯水率が100%であっても満水位からは7m下がっていますので、湖岸には垂直高さ7m分の地肌が現れることになるようです。木々までは遠そう。。
そうそう、調べているうちに利根川上流ダムの多くが「ダム湖百選」に選定されていることを知りました。いまさらですが・・・。ダム湖百選には、自然度が高く、優れた景観を有する湖があるようです。利根川上流ダム以外にもそう遠くない場所に該当するダム湖がいくつかありそうですので、機会があったら訪れてみようと思います。湖面利用ができるかな・・・。


水際に艇を運び、準備を整え出艇しまーす。ボートの方々はすでに出航していましたので、のんびりと出発します。水深とともに変化していく水の色がきれいでした。

しばらく漕ぎ進みY字の分岐に到達しました。今回はY字左側の奈良沢、コツナギ沢方面へ向かいます。

分岐から望む奈良沢方面の景色。雲一つない青空と穏やかな水面にリトルカナダの風景がとっても映えます。すてきな景色にうっとりします



前回訪れたときはリトルカナダの風景を現地で直接フォトフレームに入れてみました。今回はお気に入りの画像に重厚な額縁を追加してみました

分岐を奈良沢、コツナギ沢方面へ少し進むと本川方面の奥地に位置する山々が見えてきました。遠方に見える右手前は赤倉岳、左奥は群馬・新潟の県境に位置する平ヶ岳です。雪はほとんど解けてしまったようです。

今回もいつもと同じコースの幽の沢、悪沢が位置する入り江へ進みます。

ブナやミズナラなど落葉広葉樹の緑がまぶしいです




悪沢へ到着です。離れた場所から眺めると両岸の岩肌は木々で覆われているように見えます。ゴルジュに進入し、断崖の景色を楽しみます。奥は石礫で閉塞していました。沢の奥へと入るのはむずかしそう。


幽の沢に寄ってみました。沢を流れる水が少なくなっていましたので、堆積地に艇を寄せます。

左岸の崩壊地ですが、以前訪れたときは表層崩壊の程度でしたが、浸食がだいぶ進んでいました。この場所は攻撃斜面となるため、山脚が洗掘されやすいのかな。

堆積地からの眺めです。写真左は湖方面、写真右は上流方面です。湖にはたくさんの土砂が流出していました。堆積地ですが、ちょっとした野営地のように見えますが、キャンプ、たき火はできません。


幽の沢の渓床の様子です。上流から流れてきた土石が堆積していました。ちょっと奥の様子をと思いましたが、サンダル履きでしたので水が冷たく断念です。

さてさて湖へと戻り、奈良沢方面へ向かいます。
前回は湖面に雪塊が浮遊しているのを見かけましたが、今回は根株が浮遊していました


水深が急に深くなる場所では、水の色の変化を楽しめます。澄んだ水ならではですね。白色の風化岩がある場所では、一段ときれいに見えました。

対岸の西ゴンボリには雪が残っているようですので、帰りに寄ってみることにしました。西ゴンボリへと続く入り江にカヤックが進入するのが見えましたのでパチリ。とっても小さいですが中央付近にカヤックが写っています。

東ゴンボリの西側に位置する入り江に進入してみます。この入り江に入るのは初めてですのでちょっとワクワクします。入り江の両端に沢があるようです。

(写真左)左奥に位置する沢の様子です。土砂が堆積しているようでした。
(写真右)右奥に位置する沢の様子です。小ぢんまりとした沢でした。


左奥に位置する沢に艇を寄せます。木かげで小休止です。この沢の名称は地形図にはでていませんでした。

沢の奥をちょっとのぞいてみます。渓床は少し荒廃していますが、ちょっとした水遊びはできそうです。

入り江の奥地から見える対岸には雄大な景色が広がっていました。山の頂と湖面の標高差は700mほどです。葉の色の違いから針葉樹と広葉樹の分布がわかりやすいです。

矢木沢ダム、奥利根湖を管理する水資源機構のボートと行き合いました。安全に湖面利用ができるようにときどき巡視をされています。お疲れさまです。

奈良沢、コツナギ沢の分岐に到達です。分岐からの景色を撮影します。
奈良沢方面。左奥の山並みは越後山脈の山々です。正面に見える残雪は、一バンテ沢の雪渓です。

コツナギ沢方面。雪が残っているのは群馬・新潟の県境に位置する柄沢山です。

中イラ沢の辺りから、刃物ヶ崎山を頂とするコツナギ沢と白ビ沢の分水界となる尾根筋を眺めます。5月に訪れたときは露わな岩肌でしたが、二ヶ月が経過し岩肌の多くは緑で覆われていました。

奈良沢へ到着です。水は冷たく、とても澄んでいます。清流ですね。

浅瀬では大きなコイの魚影を見かけました。50cmくらいはありそうでした。
奈良沢から望む武尊山。武尊山の雪は解けてしまったようです。


お腹が空いたので昼食です。奈良沢の河原は日かげが少ないため、水辺の涼しそうな場所を探します。いい木かげがありました。景色がよく、湖上からの涼しい風が心地よかったです



昼食後しばらく休憩して、コツナギ沢、白ビ沢へ向かいます。
この日は雲一つない青空でしたので日差しが強かったです

昨年の同時期に奥利根湖を訪れましたが、そのときは木々にたくさんの毛虫を見かけました。この日はほとんど見かけませんでしたので、安心して木かげで涼むことができました。

白ビ沢(左)とコツナギ沢(右)の出合いに到着です。雪が残る柄沢山の稜線が青空に映えていました。

白ビ沢(写真左)とコツナギ沢(写真右)の流れです。どちらも清流です。流域の雪はほとんど消えたため、流量は少なめです。


先ほど休憩したばかりですが、白ビ沢の右岸に広がる平らな堆積地に艇を寄せます。この場所もちょっとした野営地のように見えますが、キャンプ、たき火は禁止されています。


コツナギ沢、白ビ沢を後にして、奈良沢との分岐へ戻ります。その途中、SUPを楽しむ方とお会いしました。奥利根湖でSUPに乗っている方を見かけたのは今回が初めてです。んー、楽しそう。でもバランス感覚がわるい私には乗れなさそう。。
遠方にアルフェックを見かけました。カヌーツアーの方々かな。青々とした木々、青緑色の湖面にサンライズレッドの艇体が映えていました。


周囲の景色を眺めつつ、湖の右岸に沿って出艇場所へと戻ります。時折振り向きながら、雪が残る山並みを撮影します。

行きに対岸から眺めた西ゴンボリに寄ってみます。その前に西ゴンボリの西側に位置する沢にも残雪が見えましたので立ち寄ってみました。
西ゴンボリの西側に位置する沢(写真左)と西ゴンボリ(写真右)の残雪です。近付くと冷気が気持ちよかったです。雪はまもなく消えそうです。水面には流木がちょっと多かったです。。


ダムの堤体が見えてきました。この日も何事もなく戻ることができました。この日湖上にいた時間帯は周辺に積乱雲を見ることはありませんでしたので、雷の心配をすることなく過ごせました。

出艇場所の西側に位置する小白沢方面の景色です。いつも奥利根湖の奥地に向かってしまうため、こちらには進入したことがありません。湖岸に沿って漕ぐと約4kmですので、今度時間があるときにでも行ってみようかな。

出艇場所に到着です。みなさんと戻る時間が重なったようで、水際は混雑していました。隙間を縫って着艇します。

艇を分解し、片づけが終わった頃、カヤック、SUPを楽しまれたみなさんが戻ってきました。この日は強い風が吹くことはありませんでしたので、緑に包まれた奥利根湖を満喫されたことと察します。私もとっても満喫できました


駐車場を後にして、矢木沢ダムの直下にある矢木沢橋を通過しようとしたところ、小さな動物が橋の上をゴソゴソと動いていました。サルかなと思い車で徐々に近づくと子グマが走って山のなかへ逃げていきました

漕ぎメーター。この日漕いだ距離は20km弱でした。カヤックに乗っていた時間は5時間ほどでした。1時間くらいは写真を撮影していたかなw

漕ぎマップ。この日のルートは、出艇~悪沢~幽の沢~東ゴンボリの西側の沢~奈良沢(昼食)~コツナギ沢、白ビ沢~西ゴンボリの西側の沢~西ゴンボリ~着艇でした。いつもと同じようなルートを漕ぎました。
今回の漕ぎ度は「7」です(MAXは10)。この日は全般的に風が弱く、あまり疲労することなくカヤックを楽しめた一日でした

今年の奥利根湖は5月の下旬から貯水位が下がりましたので、このまま貯水位が上がらないのではないかと懸念をしておりました。7月の上旬には満水位近くまで貯水位が持ち直したため、この機会を逃さずに出かけてきました。少し気が早いですが、紅葉の時季も貯水位が高くなっているといいなぁ~。
この日は日差しが強く、暑い一日でした

『夏迎え 深まる緑 奥利根湖』
それでは、涼しむことができそうな湖を探しつつ、今日はこれまで!!
余談ですが~
私がよく出かける利根川上流ダムですが、夏の時期(7月1日~9月30日)は洪水に備え、予めダムの水位を下げています(洪水貯留準備水位)。満水位とどれくらいの水位差があるのか興味深かったため、ちょっと調べてみました。
ダム名称(ダム湖名) 常時満水位 洪水貯留準備水位 水位差 備 考
---------------------------------------
下久保ダム(神流湖) 296.8m 283.8m 13.0m ダム湖百選
草木ダム(草木湖) 454.0m 440.6m 13.4m ダム湖百選
相俣ダム(赤谷湖) 565.0m 553.5m 11.5m ダム湖百選
藤原ダム(藤原湖) 651.0m 639.0m 12.0m
矢木沢ダム(奥利根湖) 850.0m --- --- ダム湖百選
奈良俣ダム(ならまた湖) 888.0m 881.0m 7.0m ダム湖百選
利根川上流ダム以外でよく出かけるダム(参考)
中之条ダム(四万湖) 462.5m --- ---
四万川ダム(奥四万湖) 751.5m 728.5m 23.0m
夏の時期は多くのダムで10m以上水位を下げているようです。十数メートル・・・、水際まで艇を運搬するのが大変そう。。となると、この季節は洪水貯留準備水位がないダムがいいですね。ただ~、実際に水が貯留されているかは・・・ですが。この季節は、自然湖、天然湖で漕ぐのがよさそうですね。
洪水貯留準備水位があるダムでは、この時期の貯水率は洪水貯留準備水位の貯水量に対する実態の貯留量を表したものだそうです。奈良俣ダムの場合では、貯水率が100%のとき貯水位は881.0mになります。この時期は貯水率が100%であっても満水位からは7m下がっていますので、湖岸には垂直高さ7m分の地肌が現れることになるようです。木々までは遠そう。。
そうそう、調べているうちに利根川上流ダムの多くが「ダム湖百選」に選定されていることを知りました。いまさらですが・・・。ダム湖百選には、自然度が高く、優れた景観を有する湖があるようです。利根川上流ダム以外にもそう遠くない場所に該当するダム湖がいくつかありそうですので、機会があったら訪れてみようと思います。湖面利用ができるかな・・・。
