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~湖上の景色に誘われて♪~

カヤック・SUPから眺めた湖上の景色を備忘録としてひっそりと綴っています

紅葉の奥利根湖(本川方面滝まで)

   

11月4日(月)に奥利根湖(群馬県みなかみ町)で漕いできました。
奥利根湖は、利根川に位置する矢木沢ダムのダム湖です。
4日の奥利根湖 天候:晴れ 気温:17℃くらい 貯水率:97.4% 貯水位:約849.4m

11月の3連休の前半は台風21号から変わった温帯低気圧の影響で雨風が強い天気になりました。4日は晴れ間が広がり風は収まりそうでしたので出かけてみることに。低気圧がもたらした降雨により私が出かけることが多いダムでは貯水位が短期間で上昇しました。奥利根地域では2日に約40mmの雨量を観測しており、藤原ダムで0.2m(満水位まで0.9m)、奈良俣ダムで0.5m(同2.5m)、矢木沢ダムで0.5m(同1.0m)ほど貯水位が上昇しました。紅葉の見頃はちょっと過ぎてしまったかもしれないけどほぼ満水となった奥利根湖に行ってみました。先週行けなかった奥利根深水の滝(万年滝)の景色が気になっていました。

紅葉の奥利根湖(本川方面滝まで)


紅葉の見頃は予想外に続いており奥利根湖の錦織りなす絶景を青空のもと満喫してきましたニコニコ


矢木沢ダムに到着後、駐車場で艇を組み立てながら湖岸の様子を眺めます。紅葉は予想していた以上に残っている感じでしたのでいい景色を楽しめそうです。進入路監視小屋で入湖の手続きを済ませ水際に艇を運び、準備を整え出艇しまーす。雨の影響で水の濁りが気になっていましたが思いのほか澄んでいました。

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出艇後間もない湖岸の様子、ブナの黄葉、カエデの紅葉が鮮やかです。ブナは落葉しているかなと思っていましたがまだ残っていましたので見応えがある紅葉を楽しめそうです。

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奥利根湖の概略図、奥利根深水の滝(万年滝)が目的地ですのでY字の分岐を右へ進み本川方面へ向かいます。

紅葉の奥利根湖(本川方面滝まで)


小白沢との出合いの周辺の様子です。湖岸は紅葉が真っ盛りといってもいい感じ、奥に見える家の串の稜線付近の紅葉は終わりに近い感じです。

紅葉の奥利根湖(本川方面滝まで)


ダムの堤体を背にしてY字の分岐へ向かいます。左岸は陰で景色がちょっとくらいですが右岸は陽光が当たり紅葉がきれいです。

紅葉の奥利根湖(本川方面滝まで)


パドリングをしているとヘリコプターらしき音が聞こえてきました。報道関係者が奥利根湖の紅葉の景色を撮影にきたのかと上空を見上げるとドローンが飛行している音でした。私がパドリングをしている姿が映っているかもと後日YouTubeを検索するとこの日撮影していた動画を見つけることができました。「紅葉 奥利根湖 空撮」でヒットしました。この動画では上空からの奥利根湖の美しい紅葉の景色を見ることができます。動画の中で私がパドリングをしている様子が20秒ほど映っていました。撮影いただきありがとうございます。

Y字の分岐から奈良沢方面の山々を眺めます。標高が1500m付近の山肌は一面が橙色に染まり壮観な光景です。

紅葉の奥利根湖(本川方面滝まで)


Y字の分岐を通過しながら先日ブナの黄葉の景色を楽しんだゴミツ沢がある入り江の方向を眺めてみました。山肌は紅葉した木々で被われ見応えがある景色が広がります。

紅葉の奥利根湖(本川方面滝まで)


左岸の入り江の奥まった湖面では蒸気霧が立っていました。こういったシチュエーションに出合うと何気にテンションが高まります。

紅葉の奥利根湖(本川方面滝まで)


山間にイラサワ山、小沢岳を眺めながら奥へ進みます。風はなく快適な気温です。絶好の紅葉カヤック日和となりましたニコニコ

紅葉の奥利根湖(本川方面滝まで)


しばらくは左岸に近い場所をパドリングしながら右岸の紅葉を観賞します。青空のもと見応えがある景色が続きます。

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大白沢へと続く入り江の付近からは左岸から右岸へとルートを移します。しばらくは右岸に沿って鮮やかな紅葉を近くで観賞します。

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上立合せ沢付近から漕いできた方向を見渡すと家の串から刃物ヶ崎山へと続く稜線、急峻で荒々しい岩肌が目に留まります。ここから眺める雄大な景色がお気に入りです。

紅葉の奥利根湖(本川方面滝まで)


大立合せ沢から西千ヶ倉沢までの右岸は岩肌の斜面が連なり低木の紅葉が見応えがあります。右岸から左岸へとルートを移しつつ山肌を彩る紅葉を観賞します。

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西千ヶ倉沢へと続く入り江の入り口の山肌はいろいろな樹種の低木で被われており紅葉が美しいです。この季節に本川方面を訪れるときは楽しみにしている場所です。

紅葉の奥利根湖(本川方面滝まで)


目的地である奥利根深水の滝(万年滝)があるツツヂガヒラが見えてきました。青空を背景に山肌一面が橙色で染まる光景はなかなか壮観です。

紅葉の奥利根湖(本川方面滝まで)


滝へは左岸に沿って向かいます。滝の手前に位置する割の萱沢の谷間の紅葉もきれいです。紅葉が見頃となった奥利根湖はどこを見てもきれいなんですがテヘッ

紅葉の奥利根湖(本川方面滝まで)


ツツヂガヒラの尾根に近い斜面はブナが多く分布しています。多くの木々が葉を落とし白い樹幹が露わになっています。

紅葉の奥利根湖(本川方面滝まで)


離れた場所から見る山肌の紅葉が見事ですが湖岸に沿って近くで見る木々の紅葉もまた見事です。湖岸に近い場所ではブナの黄葉がまだ残っていました。青空にカエデの橙色が映えます。

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対岸から滝の全容を眺めます。いつみても雄大で迫力がある景色です。何度見ても飽きることはありません。

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この奥の利根川や小穂口沢の景色も気になるところですが時間的、体力的に無理そうなため滝の周辺で引き返します。

紅葉の奥利根湖(本川方面滝まで)


右岸に寄って滝を近くから観賞します。滝には11時頃に到着したのですがすでに陰になっていました。

紅葉の奥利根湖(本川方面滝まで)


紅葉のなかの奥利根深水の滝(万年滝)、今秋も見ることができ満悦です。先日の降雨の影響でこの時節としては水量が多めです。

紅葉の奥利根湖(本川方面滝まで)


しばらく滝を観賞してから戻ります。この頃になると少し風がでてきました。ツツヂガヒラの紅葉が見事ですが対岸の紅葉も鮮やかで見応えがあります。

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西千ヶ倉沢を通過して右岸から左岸へとルートを移します。湖を横断していると正面の奥に朝日岳から笠ヶ岳にかけての稜線が目に留まります。標高約1900mの峰々が連なっています。

紅葉の奥利根湖(本川方面滝まで)


東千ヶ倉沢の入り江に入ります。お昼近くになりましたのでこの沢で昼食とします。ブナの黄葉、カエデの紅葉が湖岸を華やかに彩ります。

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艇を寄せるのにちょうどいい場所がありました。カップ麺とおにぎりで昼食です。きれいな紅葉を愛でながら食べるカップ麺は5割増しのおいしさです。

紅葉の奥利根湖(本川方面滝まで)


昼食、休憩後、東千ヶ倉沢の入り江から展けた湖面に戻ります。割の萱沢の周辺は多様な樹種が錦を織りなす光景が広がり見応えのある紅葉を楽しめます。

紅葉の奥利根湖(本川方面滝まで)


右岸に沿って進みます。湖岸に近い木々の様子、今秋は例年より気温が高いためか紅葉してから落葉までの期間が長いような気がします。11月にもかかわらずブナの黄葉を存分に楽しむことができました。

紅葉の奥利根湖(本川方面滝まで)


この日は満水から0.5mほど水位が下がっていました。水面と木々が近く間近で紅葉を見ることができました。湖面に張り出した枝をくぐりながら見上げる紅葉見もまた乙なものです。

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上立合せ沢付近からは日当たりの関係で右岸より左岸の紅葉が鮮やかに見えます。右岸から左岸へとルートを移しながらY字の分岐へ向かいます。

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矢木沢ダムの堤体が目に入りほっとします。戻りは向かい風でのパドリングでしたので疲労が蓄積します。この頃には腕が上がりにくくなりつってしまうことも汗。左岸に沿って紅葉を近くで眺めながら戻る予定でしたが最短のルートに変更です。Y字の分岐に近い左岸の紅葉もきれいで見応えがあります。

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Y字の分岐を通過しながら奈良沢方面の山々を眺めます。今季奥利根湖で湖面利用ができるのは11月29日まで、それまでに奈良沢方面の山々が冠雪することはあるのかな。機会があったら雪をまとった奥利根の景色を見てみたいです。

紅葉の奥利根湖(本川方面滝まで)


出艇場所に到着、14時頃でしたが山の陰で日差しはなくちょっとくらかったです。日が陰るのが早くなりました。この日は湖上でボートを見かけることは少なかったです。今秋はワカサギが釣れないとのことでボートで出発した方は少なかったようです。

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漕ぎメーター。漕いだ距離は17km、漕いだ時間は4時間弱でした。奥利根深水の滝(万年滝)までの往復だとだいたいこんな感じかな。

紅葉の奥利根湖(本川方面滝まで)


漕ぎマップ。この日のルートは、出艇~Y字分岐~奥利根深水の滝(万年滝)~東千ヶ倉沢(昼食)~Y字分岐~着艇でした。この季節に紅葉を観賞しながら奥利根深水の滝(万年滝)までを往復する場合のお決まりのルートです。




今回の漕ぎ度は「9」です(MAXは10)。行きは風はほとんどなく穏やかな湖面で紅葉を楽しみながらのんびりとパドリングをしていましたので疲れはほとんどなかったです。帰りは向かい風のなかほとんど休まず漕いでいたことがありだいぶ疲労してしまいました。利根川や小穂口沢まで行かなくてよかったです。
紅葉の見頃はちょっと過ぎてしまったかもしれないと思いながら訪れた奥利根湖でしたが思いのほかきれいな紅葉を楽しむことができました。10月の下旬はあまり気温が下がらなかったことから紅葉が長続きしたのかもしれません。また青空にほぼ満水の条件で漕ぐことができ美しい景色を満喫できました。

進入路監視小屋で出湖届けを提出して駐車場に戻りました。監視員の方によると今年の紅葉はくすんだ色合いであまりきれいではないとのことでした。気温の高さや冷え込みの弱さが木々の色づきに影響していたのかな。今年の紅葉の時期の気温が例年と比べどれくらい高いのか気になったので後日調べてみました。

奥利根湖の近くにあるアメダスの藤原観測所の気象データを利用して気温の変化をグラフにしてみました。藤原観測所は矢木沢ダム管理用道路の屋倉橋ゲートの近くに位置し標高は700mです。矢木沢ダムの標高は約850mです。気温は標高が100m上昇するごとに約0.6℃低くなるといわれていますので奥利根湖では1℃ほど低くなる感じかな。過去20年のデータから気温が高かった2013年、低かった2016年、標準的な2010年、そして今年2024年について比較してみました。抽出した期間は紅葉に影響がありそうな10月1日から11月10日としました。

まずは日平均気温を比較したグラフです。気温が高かった2013年と比べても今年はだいぶ気温が高かったことがわかります。

紅葉の奥利根湖(本川方面滝まで)


日平均気温の10日間ごとの平均を算出して勝手に考察してみました。

      期 間     2010年 2013年 2016年 2024年
   ────────────────────────────
   10月 1日~10月10日   14.7  17.3  15.6  16.8
   10月11日~10月20日  14.1  11.6  11.7  14.6
   10月21日~10月31日   9.2  10.9   8.2  12.4
   11月 1日~11月10日    6.5   7.7   4.8   8.1

これを見ると今年の気温がいかに高かったかわかります。平年に比べ平均気温は2~3℃ほど高かったようです。また気温の下がり方も緩やかで冷え込みは10日~2週間ほど遅れていました。木々の色づき始めが遅く紅葉はだらだらと進んでいく感じだったのかな。気温の下がり方が緩やかだったため紅葉を楽しめる期間が長かったようです。

つぎに日最低気温を比較したグラフです。10月の中旬に数日10℃以下となった日がありましたが全般的に高めの最低気温でした。落葉樹が紅葉するには最低気温が8℃以下となることが必要で5℃以下になると色づきが一気に進むとのことですので10月25日頃から紅葉が進んだようです。奥利根湖の紅葉は以前は10月25日頃に見頃、最盛期となることが多かったので今年は1週間から10日ほど遅くなりました。

紅葉の奥利根湖(本川方面滝まで)


日最低気温の10日間ごとの平均を算出して勝手に考察してみました。

      期 間     2010年 2013年 2016年 2024年
   ────────────────────────────
   10月 1日~10月10日   11.8  13.8  11.3  13.2
   10月11日~10月20日  10.4   7.8   6.8  10.2
   10月21日~10月31日   5.8   8.2   2.7   7.9
   11月 1日~11月10日    2.7   3.1   0.5   3.4

日平均気温と同じく平年に比べ最低気温は2~3℃ほど高かったようです。気温が高かった2013年と同じような傾向でした。今年は10月20日頃から紅葉が始まり10月末から色づきが一気に進んだ感じかな。また紅葉の美しさは寒暖差が影響しており、寒暖差が大きいと鮮やかな色合いになる傾向があるとのことです。寒暖差が小さいと色づきがだらだらと進みいろいろな色合いが見えたり美しいとはいえない紅葉になるそうです。今年は寒暖差が少なく冷え込みが弱かったためくすんだ色合いの紅葉になってしまったようです。それでもきれいと感じられるのが奥利根湖の紅葉で毎秋訪れたくなります。

余談ですが~

お気に入りの雑誌「カヌーワールド」のVol.29が11月18日(月)に発売されました。早速発売日に購入してきました。これからは寒くなり在宅の時間が多くなるのでのんびりと読んでみよっと。



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