若葉の奥利根湖(本川方面)
5月6日(日)に奥利根湖(群馬県みなかみ町)で漕いできました。
奥利根湖は、利根川に位置する矢木沢ダムのダム湖です。
6日の奥利根湖 天候:くもり 気温:22℃くらい 貯水率:96.1% 貯水位:約849.0m
4月27日に矢木沢ダム(奥利根湖)、奈良俣ダム(ならまた湖)の冬期閉鎖が開放されました。4月30日には早速ならまた湖に出かけ、奥利根の春の息吹に触れてきました
。
ならまた湖では山々の緑には早かったですが、ブナの若葉や木々の芽吹きを見ることができました。奥利根湖もならまた湖に近い標高、気候、植生から同様の景色が楽しめそうです。また、ミヤマナラなどの低木は比較的芽吹きが遅いため、地形や岩肌などが露わになって見えやすそう。奥利根深水の滝(万年滝)の周辺は周囲とは異なる独特の岩肌なのでダイレクトに見られるよい機会です。
今年は雪解けが早かったため、ならまた湖では残雪をあまり見ることはありませんでした。奥利根湖は北向きの斜面が広がっていたり、奥深い入り江、深い谷間が多く、ならまた湖よりは雪が残っていそうでしたので残雪の景色を楽しみに出かけてきました。

薄曇りの天気でしたので青空は少なめでしたが、今季初の奥利根湖の景色を楽しんできました
。
奥利根湖は、利根川に位置する矢木沢ダムのダム湖です。
6日の奥利根湖 天候:くもり 気温:22℃くらい 貯水率:96.1% 貯水位:約849.0m
4月27日に矢木沢ダム(奥利根湖)、奈良俣ダム(ならまた湖)の冬期閉鎖が開放されました。4月30日には早速ならまた湖に出かけ、奥利根の春の息吹に触れてきました

ならまた湖では山々の緑には早かったですが、ブナの若葉や木々の芽吹きを見ることができました。奥利根湖もならまた湖に近い標高、気候、植生から同様の景色が楽しめそうです。また、ミヤマナラなどの低木は比較的芽吹きが遅いため、地形や岩肌などが露わになって見えやすそう。奥利根深水の滝(万年滝)の周辺は周囲とは異なる独特の岩肌なのでダイレクトに見られるよい機会です。
今年は雪解けが早かったため、ならまた湖では残雪をあまり見ることはありませんでした。奥利根湖は北向きの斜面が広がっていたり、奥深い入り江、深い谷間が多く、ならまた湖よりは雪が残っていそうでしたので残雪の景色を楽しみに出かけてきました。

薄曇りの天気でしたので青空は少なめでしたが、今季初の奥利根湖の景色を楽しんできました

屋倉橋ゲートにはゲートが開く前に到着できました。この時期は6時頃にゲートが開きます。待っている車列は比較的短かったです。駐車場に到着後、艇を組み立て、進入路ゲートの横の進入路監視小屋で入湖の手続きを済ませます。


艇を組み立てた後、貯水位を表示する量水標を確認しておきました。この日の水面は849.0m付近にありました。4月18日に満水になって以降、高い貯水位が続いています。


艇を水際へ運搬し、準備を整え出艇しまーす。満水位からは1mほど貯水位が下がっていましたので出艇場所は少し広くなっていました。

5ヶ月ぶりの奥利根湖にワクワクしながら進みます。ダムの堤体を背にして、Y字の分岐へ向かいます。今年の残雪はどんな感じかな、リトルカナダの景色はどんな様子かな。


しばらく漕ぎ進みY字の分岐に到達しました。今回はY字右側の本川(利根川)方面へ進み、奥利根深水の滝(万年滝)や湖の最奥地の景色を眺めます。

いつもと同じく分岐からの景色です。
奈良沢、コツナギ沢方面です。残雪は例年よりちょっと少なめでした。今年は気温が高そうなので雪は早めになくなってしまいそう。

本川(利根川)方面です。幽の沢山、小沢岳の残雪も少なく露わになった山肌が目立ちます。

水面が穏やかになるのを待ってリトルカナダの景色を撮ってみました。この日は残念ながら残雪の山々が映える条件ではなかったです。。

山間に見えるイラサワ山、小沢岳、幽の沢山を眺めながら分岐を右側に進みます。

大白沢の手前にある谷間には雪がたくさん残っていました。入り江の奥まった場所で日が当たらない斜面では多くの残雪を見ることができます。

大白沢へと続く入り江の入口から湖の奥の方を見渡すと穏やかな湖面が広がっていました。正面で雪が残るのは赤倉岳です。

大白沢へと続く入り江の様子。入り江には入らずに奥へ進みます。

大立合せ沢と小黒沢の間に位置する谷間、日当たりがよいので残雪はだいぶ少なくなっていました。

たくさんの雪が残る小黒沢、岸に艇を寄せるのが難しそうなので、入り江には入らずに奥へ進みます。

若葉の色彩と雪の塊が気になったので東千ヶ倉沢に寄り小休止です。軽いストレッチで身体をほぐします。



東千ヶ倉沢の入り江を出ると少しの間だけ青空が広がりました
。日差しを浴びた若葉が艶やかです。

西千ヶ倉沢への入り口、緑が少ない斜面は低木が分布しています。ここの斜面は紅葉がとても鮮やかなので新緑もきれいなんだろうなぁ
。

奥利根深水の滝(万年滝)がある斜面が見えてきました。

割の萱沢の様子を見た後、滝へと向かいます。

左岸に沿って徐々に滝の正面へと近づきます。

滝の周辺は周囲とは異なる独特の岩肌が広がります。

正面から滝の全容を眺めます。木々の若葉で被われる前ですので水の流れがよく見えました。

奥へ進みながら、時折振り向きざまに滝を眺めますw

割沢の様子、割沢には艇を寄せられそうでした。満水だと艇から降りるのは難しそう。

この時季だけに見られる滝、こういった滝がいくつかありました。

両岸が徐々に狭まり谷間となる区間へ進みます。

谷間で合流する赤倉沢です。赤倉岳を頂とする赤倉沢の流域は急傾斜地に囲まれているので俯瞰できたらおもしろそう。

この谷間のくびれを抜けると奥利根湖のファイナルファンタジー※に入ります
。(※あと少しで本流の流れ込みに到達できるエリア。「ならまた湖地名の由来」を参考にいたしました。)

くびれを抜け湖面が少し展けた場所が利根川(右)と小穂口沢(左)の出合いです。

まずは小穂口沢へ進みます。トチノキの古木、枯れそうで枯れません。


カヤックで漕ぐことができた小穂口沢の最上流部、雪解けが早かったせいかこの季節としては流量が少ないと感じました。

小穂口沢の清流に和みながら、周辺を少し散策してみました。


小穂口沢を後にして出合いに戻ります。正面には赤倉沢と割沢の分水界となる尾根筋が目に入ります。急峻な岩肌が興味深いです。

本流となる利根川へ進入します。湖岸では所々で残雪を見ることができました。ファイナルファンタジーに入ってからは周辺の冷気により気温が少し下がったように感じます。

左岸には大きな雪の塊が残っていました。大部分が水面に迫り出しています。斜面の上から滑ってきたようです。


カヤックで漕ぐことができた利根川の最上流部、奥利根湖の最奥地に到着です。小穂口沢と同じく流量が少ないようです。

流れの緩い中州に艇を寄せ直し、休憩、昼食です。ここまで約11km、3時間ほどかかりました。滝の前でのんびりしすぎたかな。周辺にはだれもいませんので熊鈴を時々鳴らし用心します。湖岸では、木々の若葉、ヤマザクラの花、残雪をいっしょに見ることができました。この辺りはようやく春といった感じです。


中州を後にして戻ります。この日は流木や木くずなどが浮遊する澱みゾーンはありませんでした。澄んだ水でのパドリングが気持ちよかったです。雪の塊が浮いていましたので何気にカヤックで押してみました。思いのほか重くびくともしませんでしたw


谷間となる区間へ入ります。身近な木々と奥に広がる雄大な岩肌、変化に富んだ自然、景観が楽しめるのも奥利根湖の魅力の一つなんだろうなぁ。

右岸に沿って徐々に滝に近づきます。物寂しい光景ですが、若葉で被われる前の岩肌はなかなか迫力がありました。

この季節の滝は水量が多めです。飛沫がかかるので少し離れて見上げてみました。


西千ヶ倉沢の様子を遠目に眺めます。日当たりがよい場所ですが雪がたくさん残っていました。斜面から崩れてきたかな。

右岸に沿って戻ります。西千ヶ倉沢から大白沢までの約2kmは景色に変化が少ない直線のパドリングです。ブナの若葉やヤマザクラを眺めながら飽きないように進みます。


大白沢へと続く入り江の近くからは刃物ヶ崎山を頂とするコツナギ沢と白ビ沢の分水界となる尾根筋が目に入ります。あの流域は独特な地形をしているので俯瞰できたらおもしろそう。

いまどきは常緑針葉樹と落葉広葉樹で葉の色合いが大きく異なりますので分布状況が一目でわかります。

湖岸を彩る花々、シャクナゲ、イワウチワ、タムシバが多く目に留まりました。



Y字の分岐に近づき堤体がようやく見えるようになりました。出艇から分岐までちょうど20km、5時間でした。出湖予定時間まで余裕がありましたので悪沢へ行ってみることに。

先ほどの尾根筋を違った角度から眺めながら、悪沢、幽の沢がある入り江に入ります。


谷間を埋める残雪、写真ではスケール感が伝わりづらいですが、湖面から雪の頭部までの高低差は100mほどです。近くにいて崩れたらとってもやばそうです。ニセ悪沢を通過して悪沢へ向かいます。


悪沢に到着、雪がゴルジュを塞ぎます。少し奥まで進入してみました。

迫り出した雪が今にも崩れそう。谷間はゾクゾクするほど冷たい空気が漂っていました
。

長居は無用なのでとっとと谷間を後にします。少々疲労してきたので幽の沢へは行かず遠目に眺めます。


入り江の中間辺りを漕いでいると、ドン ドドドドドーという大きな音が周囲に響き渡ります
。斜面の雪が崩れた音でした。周囲を見渡すと中腹に雪が残る斜面で崩れたようです。雪の上に先ほどはなかったデブリが見えました。


悪沢、幽の沢がある入り江を抜け、湖面が展けた場所を横断しながらY字の分岐へ向かいます。


分岐に差し掛かると本川方面の雪が残る山々が目に入ります。右は赤倉岳、左は群馬・新潟の県境に位置する平ヶ岳です。平ヶ岳の残雪も少なそう。

時折振り向きながらリトルカナダの景色の絶景ポイントを探ります。どこから見ると最も美しいかな。

小白沢方面を眺めます。針葉樹の深緑、広葉樹の新緑が山々を彩ります。残雪はあとわずかという感じでした。

堤体を眺めながら出艇場所に到着です。この時間に戻ったのは私だけでしたので、あわてることなくのんびりと片づけることができました。


漕ぎメーター。Y字の分岐付近でバッテリがなくなりました。ということで画像はありません。。分岐まで20km、5時間でした。分岐~悪沢~出艇場所までは約5km、約1時間30分でしたので、この日漕いだ距離は約25km、漕いだ時間は6時間30分ほどでした。写真を撮影したり、景色を眺めていた時間を含みます。
漕ぎマップ。この日のルートは、出艇~Y字分岐~東千ヶ倉沢~奥利根深水の滝(万年滝)~赤倉沢~小穂口沢~本川(昼食)~奥利根深水の滝(万年滝)~Y字分岐~悪沢~Y字分岐~着艇でした。Y字の分岐以後はバッテリがなくなったためログがありません。バッテリが弱ってきたかな・・・、長い距離を漕ぐときはモバイルバッテリーを持ってこよっと。
今回の漕ぎ度は「10」です(MAXは10)。行きは風の影響はほとんどありませんでしたが、帰りには向かい風となった場所も。。久々に長い距離を漕ぎましたので疲労しました
。木かげがまだ少ないので気温がそれほど上がらなくてよかったです。
新緑には少し早かったですが、ブナの若葉、ヤマザクラの花、残雪の景色を楽しみました。また、木々の緑が生い茂る前に気になる地形、岩肌を見ることができました
。次回は新緑が鮮やかになる頃に奈良沢、コツナギ沢方面に出かけてみたいな♪
駐車場で艇の分解、片付けを済ませてネイチャービュー矢木沢に寄ってみました。建物の壁に気になる案内板が。昨年度実施された「矢木沢ダム50周年記念Welcomeみなかみプロジェクト」の整備報告が掲示されていました。私も小口ながら協力をさせていただきました。

整備された設備の一例を。駐車場の脇に設置された案内板。

わきダムに設置されたベンチとサイクルスタンド。


展望台に設置されたベンチと設備に取り付けられたプレート。


ベンチが所々に増えたのでのんびりと景色を眺めるのによさそうです。
今年の矢木沢ダムの点検放流は5月13日(日)に開催されます。これまでは一回のみの放流でしたが、今年は「みなかみ3ダム春の点検大放流」とのことで、午前と午後の二回放流があり総放流量12万トンの大盤振る舞いです。


点検放流に伴い、11日(金)~14日(月)の間は矢木沢ダムの管理用道路の通行、奥利根湖の湖面利用ができなくなるので点検放流に出かけてみようかな。


艇を組み立てた後、貯水位を表示する量水標を確認しておきました。この日の水面は849.0m付近にありました。4月18日に満水になって以降、高い貯水位が続いています。


艇を水際へ運搬し、準備を整え出艇しまーす。満水位からは1mほど貯水位が下がっていましたので出艇場所は少し広くなっていました。

5ヶ月ぶりの奥利根湖にワクワクしながら進みます。ダムの堤体を背にして、Y字の分岐へ向かいます。今年の残雪はどんな感じかな、リトルカナダの景色はどんな様子かな。

しばらく漕ぎ進みY字の分岐に到達しました。今回はY字右側の本川(利根川)方面へ進み、奥利根深水の滝(万年滝)や湖の最奥地の景色を眺めます。

いつもと同じく分岐からの景色です。
奈良沢、コツナギ沢方面です。残雪は例年よりちょっと少なめでした。今年は気温が高そうなので雪は早めになくなってしまいそう。
本川(利根川)方面です。幽の沢山、小沢岳の残雪も少なく露わになった山肌が目立ちます。
水面が穏やかになるのを待ってリトルカナダの景色を撮ってみました。この日は残念ながら残雪の山々が映える条件ではなかったです。。
山間に見えるイラサワ山、小沢岳、幽の沢山を眺めながら分岐を右側に進みます。
大白沢の手前にある谷間には雪がたくさん残っていました。入り江の奥まった場所で日が当たらない斜面では多くの残雪を見ることができます。
大白沢へと続く入り江の入口から湖の奥の方を見渡すと穏やかな湖面が広がっていました。正面で雪が残るのは赤倉岳です。
大白沢へと続く入り江の様子。入り江には入らずに奥へ進みます。
大立合せ沢と小黒沢の間に位置する谷間、日当たりがよいので残雪はだいぶ少なくなっていました。
たくさんの雪が残る小黒沢、岸に艇を寄せるのが難しそうなので、入り江には入らずに奥へ進みます。
若葉の色彩と雪の塊が気になったので東千ヶ倉沢に寄り小休止です。軽いストレッチで身体をほぐします。


東千ヶ倉沢の入り江を出ると少しの間だけ青空が広がりました

西千ヶ倉沢への入り口、緑が少ない斜面は低木が分布しています。ここの斜面は紅葉がとても鮮やかなので新緑もきれいなんだろうなぁ

奥利根深水の滝(万年滝)がある斜面が見えてきました。
割の萱沢の様子を見た後、滝へと向かいます。
左岸に沿って徐々に滝の正面へと近づきます。
滝の周辺は周囲とは異なる独特の岩肌が広がります。
正面から滝の全容を眺めます。木々の若葉で被われる前ですので水の流れがよく見えました。
奥へ進みながら、時折振り向きざまに滝を眺めますw
割沢の様子、割沢には艇を寄せられそうでした。満水だと艇から降りるのは難しそう。
この時季だけに見られる滝、こういった滝がいくつかありました。
両岸が徐々に狭まり谷間となる区間へ進みます。
谷間で合流する赤倉沢です。赤倉岳を頂とする赤倉沢の流域は急傾斜地に囲まれているので俯瞰できたらおもしろそう。
この谷間のくびれを抜けると奥利根湖のファイナルファンタジー※に入ります

くびれを抜け湖面が少し展けた場所が利根川(右)と小穂口沢(左)の出合いです。
まずは小穂口沢へ進みます。トチノキの古木、枯れそうで枯れません。
カヤックで漕ぐことができた小穂口沢の最上流部、雪解けが早かったせいかこの季節としては流量が少ないと感じました。
小穂口沢の清流に和みながら、周辺を少し散策してみました。
小穂口沢を後にして出合いに戻ります。正面には赤倉沢と割沢の分水界となる尾根筋が目に入ります。急峻な岩肌が興味深いです。
本流となる利根川へ進入します。湖岸では所々で残雪を見ることができました。ファイナルファンタジーに入ってからは周辺の冷気により気温が少し下がったように感じます。
左岸には大きな雪の塊が残っていました。大部分が水面に迫り出しています。斜面の上から滑ってきたようです。
カヤックで漕ぐことができた利根川の最上流部、奥利根湖の最奥地に到着です。小穂口沢と同じく流量が少ないようです。
流れの緩い中州に艇を寄せ直し、休憩、昼食です。ここまで約11km、3時間ほどかかりました。滝の前でのんびりしすぎたかな。周辺にはだれもいませんので熊鈴を時々鳴らし用心します。湖岸では、木々の若葉、ヤマザクラの花、残雪をいっしょに見ることができました。この辺りはようやく春といった感じです。
中州を後にして戻ります。この日は流木や木くずなどが浮遊する澱みゾーンはありませんでした。澄んだ水でのパドリングが気持ちよかったです。雪の塊が浮いていましたので何気にカヤックで押してみました。思いのほか重くびくともしませんでしたw
谷間となる区間へ入ります。身近な木々と奥に広がる雄大な岩肌、変化に富んだ自然、景観が楽しめるのも奥利根湖の魅力の一つなんだろうなぁ。
右岸に沿って徐々に滝に近づきます。物寂しい光景ですが、若葉で被われる前の岩肌はなかなか迫力がありました。
この季節の滝は水量が多めです。飛沫がかかるので少し離れて見上げてみました。
西千ヶ倉沢の様子を遠目に眺めます。日当たりがよい場所ですが雪がたくさん残っていました。斜面から崩れてきたかな。
右岸に沿って戻ります。西千ヶ倉沢から大白沢までの約2kmは景色に変化が少ない直線のパドリングです。ブナの若葉やヤマザクラを眺めながら飽きないように進みます。
大白沢へと続く入り江の近くからは刃物ヶ崎山を頂とするコツナギ沢と白ビ沢の分水界となる尾根筋が目に入ります。あの流域は独特な地形をしているので俯瞰できたらおもしろそう。
いまどきは常緑針葉樹と落葉広葉樹で葉の色合いが大きく異なりますので分布状況が一目でわかります。
湖岸を彩る花々、シャクナゲ、イワウチワ、タムシバが多く目に留まりました。
Y字の分岐に近づき堤体がようやく見えるようになりました。出艇から分岐までちょうど20km、5時間でした。出湖予定時間まで余裕がありましたので悪沢へ行ってみることに。
先ほどの尾根筋を違った角度から眺めながら、悪沢、幽の沢がある入り江に入ります。
谷間を埋める残雪、写真ではスケール感が伝わりづらいですが、湖面から雪の頭部までの高低差は100mほどです。近くにいて崩れたらとってもやばそうです。ニセ悪沢を通過して悪沢へ向かいます。
悪沢に到着、雪がゴルジュを塞ぎます。少し奥まで進入してみました。
迫り出した雪が今にも崩れそう。谷間はゾクゾクするほど冷たい空気が漂っていました

長居は無用なのでとっとと谷間を後にします。少々疲労してきたので幽の沢へは行かず遠目に眺めます。
入り江の中間辺りを漕いでいると、ドン ドドドドドーという大きな音が周囲に響き渡ります

悪沢、幽の沢がある入り江を抜け、湖面が展けた場所を横断しながらY字の分岐へ向かいます。
分岐に差し掛かると本川方面の雪が残る山々が目に入ります。右は赤倉岳、左は群馬・新潟の県境に位置する平ヶ岳です。平ヶ岳の残雪も少なそう。
時折振り向きながらリトルカナダの景色の絶景ポイントを探ります。どこから見ると最も美しいかな。
小白沢方面を眺めます。針葉樹の深緑、広葉樹の新緑が山々を彩ります。残雪はあとわずかという感じでした。
堤体を眺めながら出艇場所に到着です。この時間に戻ったのは私だけでしたので、あわてることなくのんびりと片づけることができました。
漕ぎメーター。Y字の分岐付近でバッテリがなくなりました。ということで画像はありません。。分岐まで20km、5時間でした。分岐~悪沢~出艇場所までは約5km、約1時間30分でしたので、この日漕いだ距離は約25km、漕いだ時間は6時間30分ほどでした。写真を撮影したり、景色を眺めていた時間を含みます。
漕ぎマップ。この日のルートは、出艇~Y字分岐~東千ヶ倉沢~奥利根深水の滝(万年滝)~赤倉沢~小穂口沢~本川(昼食)~奥利根深水の滝(万年滝)~Y字分岐~悪沢~Y字分岐~着艇でした。Y字の分岐以後はバッテリがなくなったためログがありません。バッテリが弱ってきたかな・・・、長い距離を漕ぐときはモバイルバッテリーを持ってこよっと。
今回の漕ぎ度は「10」です(MAXは10)。行きは風の影響はほとんどありませんでしたが、帰りには向かい風となった場所も。。久々に長い距離を漕ぎましたので疲労しました

新緑には少し早かったですが、ブナの若葉、ヤマザクラの花、残雪の景色を楽しみました。また、木々の緑が生い茂る前に気になる地形、岩肌を見ることができました

駐車場で艇の分解、片付けを済ませてネイチャービュー矢木沢に寄ってみました。建物の壁に気になる案内板が。昨年度実施された「矢木沢ダム50周年記念Welcomeみなかみプロジェクト」の整備報告が掲示されていました。私も小口ながら協力をさせていただきました。
整備された設備の一例を。駐車場の脇に設置された案内板。

わきダムに設置されたベンチとサイクルスタンド。
展望台に設置されたベンチと設備に取り付けられたプレート。
ベンチが所々に増えたのでのんびりと景色を眺めるのによさそうです。
今年の矢木沢ダムの点検放流は5月13日(日)に開催されます。これまでは一回のみの放流でしたが、今年は「みなかみ3ダム春の点検大放流」とのことで、午前と午後の二回放流があり総放流量12万トンの大盤振る舞いです。
点検放流に伴い、11日(金)~14日(月)の間は矢木沢ダムの管理用道路の通行、奥利根湖の湖面利用ができなくなるので点検放流に出かけてみようかな。