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~湖上の景色に誘われて♪~

カヤック・SUPから眺めた湖上の景色を備忘録としてひっそりと綴っています

暮秋の本栖湖

   

11月3日(土)に本栖湖(山梨県富士河口湖町)で漕いできました。
3日の本栖湖 天候:曇り 気温:12℃くらい

本栖湖は9月の中旬に訪れましたが、紅葉の季節の景色も見てみたいと思っていました。また、これからの時期は、富士山の冠雪が見られるとのことでしたので、その眺望を楽しみにしていました。

暮秋の本栖湖


標高が約900mの本栖湖、紅葉がそろそろ見頃かなと思いつつ、出発でーす。


本栖湖の東側の駐車場には8時頃到着しました。週末の天気予報は行楽日和晴れということで、富士山の勇姿を期待していましたが、残念ながら、どんよりとした空模様くもりでした。

このときの気温は約5℃で少し肌寒かったです。風はときおり吹いていましたが、水面は比較的静穏な状態でした。厚い雲に覆われていましたが、日中は雨の心配がなさそうでしたので、とっとと艇を組み立てます。この気温ですと、さすがに指の動きが鈍いです。
準備を整え出艇しまーす。一応の身なりはしていますが、この時期は水温がだいぶ下がってきましたので、沈しないことを自分に言い聞かせて乗艇します。

暮秋の本栖湖


それでは、湖の東側から反時計回りに湖岸の際を漕ぎつつ、まずは対岸を目指しまーす。

溶岩地帯と烏帽子岳です。撮影技術のレベルの低さもありますが、天候がイマイチであったため、写真の色合いがちょっと残念でした。紅葉の進み具合は、見頃の始まりといったところでしょうか。

暮秋の本栖湖


本栖レークサイドキャンプ場とパノラマ台です。この日の本栖湖、釣りをしている人がたくさんいました。このキャンプ場の浜辺から投げ釣りをしている人が数名いました。ということで、湖岸からは離れて漕いでいます。

暮秋の本栖湖


本栖湖の北側の山々は、アカマツやヒノキなどの針葉樹が比較的多いため、斜面全体が紅葉、黄葉にはならないようです。そのため、最盛期には深緑と紅葉、黄葉のコントラストが楽しめそうです。

浩庵キャンプ場の前にやってきました。肌寒い時節になりましたので、キャンプをされている方はまばらでした。

暮秋の本栖湖


浩庵キャンプ場の前といえば、富士山の眺望ですが、予想はしていましたがまったく見えませんでした。。

暮秋の本栖湖


本栖湖の水、相変わらずキレイでした。キレイな水を見ているとなぜか心が和みますね~。
本栖湖でのカヤック、漕ぐ前より漕いだ後の方がボトムがキレイになっています。ちなみに、湖水で洗艇はしていませんよ~(笑)それだけ、水がキレイということなんでしょうね。本栖湖で漕いだ後は、タオルで水分を拭き取るだけで洗艇作業が完了します。作業が簡単でイイです。

暮秋の本栖湖


本栖湖水位測量所がある突端です。この辺りは、周囲に比べて木々が色づいているようでした。

暮秋の本栖湖


長崎の岬では、投げ釣りをしている方が数名いました。釣りの妨げにならないように湖岸からはだいぶ離れて漕いでいましたが、私が通過した付近まで仕掛けを遠投されている方がいました。すごく遠くまで飛ぶのですね、ビックリビックリしました。これからはもっと湖岸から離れて漕ぐようにします。

暮秋の本栖湖


湖の南側では、湖岸やボートで釣りをしている方がたくさんいました。
この季節の本栖湖の様子が何となくわかりましたので、南側には行かずに、長崎の岬から出艇場所の湖の東側に戻ることにしました。本栖湖の中央を西から東に横断します。

雨ヶ岳です。こちらは北向きの斜面ですので、晴れていれば日中の早い時間帯の方が、色づいた景色がキレイに見えるかもしれませんね。

暮秋の本栖湖


竜ヶ岳です。こちらの斜面の彩りは見事ですね。植生の分布がイイ感じですので、最盛期には錦秋の風景が楽しめそうです。

暮秋の本栖湖


遊覧船「もぐらん」がやってきました。もぐらんは、湖の東側の専用桟橋を発着として、長崎の岬付近でUターンする航路のようです。基本、航路上に障害物があっても微動だにしないようです。釣りをしている方のボートのすぐ脇を航行していましたビックリ。ちょっと驚きです。ということなので、もぐらんが見えてきたら、航路には近寄らないことがよさそうです。もぐらん、船体はあまり大きくなく、スピードはゆっくりですので、大きな引き波は立ちませんが、離れた方が無難なようです。

暮秋の本栖湖


本栖湖の北側の約半分を漕いで出艇場所に戻りました。湖上では湖岸に近接しての木々の撮影はしていませんでしたので、駐車場の近くの色づいた木々を写してみました。左はヤマザクラ、右はヤマモミジです。紅葉、黄葉、色づきの遷移が見られました。これからが見頃のようですね。

暮秋の本栖湖暮秋の本栖湖


漕ぎメーター。湖の北側の半周だけでしたので、漕いだ距離は約6.5kmでした。ちょっと物足りなさを感じましたが、帰りの渋滞を考えると・・・。

暮秋の本栖湖


漕ぎマップ。湖岸で釣りをしている方がいる場所では、湖岸から離れて漕いでいました。また、釣りをしている方のボートを除けながら漕いでいますので、ジグザグに漕行している場所があります。
帰りはもぐらんの航路と重なっていましたので、二度ほど航路から待避しています。
出艇場所の付近に関係がない直線が表示されていますが、GPSログのバグのようです。

暮秋の本栖湖


今回の漕ぎ度は「3」です(MAXは10)。漕いだ距離が短かったこと、水面が比較的穏やかであったことから、疲れはあまり感じませんでした。

今回の本栖湖、紅葉の見頃にはちょっと早かったようです。最盛期、天候がよければ見応えのある紅葉が楽しめそうです。とくに湖の南側に位置する雨ヶ岳、竜ヶ岳の山々の斜面では、鮮やかな眺望が期待できそうです。また併せて、富士山の頂の冠雪を見ることができれば、最高の紅葉狩りを満喫できそうです。

本栖湖で漕いでいるときに、水面に設置されているオレンジ色のブイが以前から気になっていました。もぐらん発着所の周辺や浩庵キャンプ場の前、競艇練習場付近などにブイが浮いていました。カヌー・カヤックを漕ぐ際の湖面利用のルールとして制約があるのではとちょっと不安に思っていましたが、関係がなかったことがわかりホッとしました。
ブイから湖岸側は保安区域で、遊泳者や手こぎボート等を保護するために指定された区域とのことです。山梨県富士五湖水上安全条例で定められているようです。


そして、今回の漕ぎの目的の一つ、先週届いた吊り下げ式シートの装着、着席です。漕いだ距離は短かったですが、その良さは十分に感じることができました。まあそもそも、座り心地はわかっていましたので、大きな感激はありませんでしたけど。
写真では、吊り下げ式シートを一人乗りに配置し、キール直付け式シートをフットスツール(前)、荷物積載用フロアシート(後)として利用しています。キール直付け式シート、邪道な使い方だとは思いますが、有効活用ということで。フットスツールには、例の足置きマットを載せていますので、シートが汚れることはありませんでした。また、フットスツールを設置すると船体布に脚が直接触れないため、水温が低いときでも脚の冷えを防ぐことができそうです。

暮秋の本栖湖


キール直付け式シートと吊り下げ式シートの寸法や重さを計測してみましたので、参考までに諸元を載せてみました。

【キール直付け式シート】(写真左 座面、背もたれ分離式)
  座面寸法  幅:40cm  奥行き:45cm  厚さ:35mm
  背もたれ寸法  幅:29.5cm  高さ:12.5cm  厚さ:15mm
  重さ(座面、背もたれ) 約900g(1式あたり)

【吊り下げ式シート】(写真右 座面、背もたれ一体式)
  座面寸法  幅:33cm  奥行き:35cm  厚さ:25mm
  背もたれ寸法  下幅:33cm  上幅:28cm  高さ:27cm  厚さ:25mm
  重さ(座面、背もたれ) 約850g(1式あたり)

暮秋の本栖湖暮秋の本栖湖


ついでなので、シートの座り心地や装着方法などの感想を参考までに。あくまで個人的な意見でーす。

【キール直付け式シート】
・座面をキールパイプに取り付け、2本のテープのバックルをシートループへ接続するだけであり、装着にあまり時間を要しない。
・座面が広いため、ゆったり座れる。また、乗艇、降艇時の座ったり、立ったりの行動が比較的容易である。
・座面は厚みがあるが、クッション性はやや硬めである。また、座面はキールパイプに固定されており、外力は緩衝されないため、長時間の着席はややツライかも。
・座面の位置がほぼ船底であるため、重心の位置が低くなり、安定感は高まりそう。ただ、座面の位置が固定されてしまうため、好みのポジションの調整はできない。
・座面の位置が低いためか、私の漕ぎ方に不備があるのかはわかりませんが、漕いでる最中にパドルがガンネルに接触することが時々ある。
・背もたれはサイズが小さいため、背中の一定の部分に負荷がかかり、寄りかかった重みが分散されにくい。

【吊り下げ式シート】
・座面の6本のテープのバックルをシートループへ接続し、テープの長さを調整して座面の位置を決めるため、セッティングにやや時間を要する。同じ人が乗るなどテープの長さの調整が不要な場合は、装着にあまり時間を要しない。
・座面は4本のテープで囲まれややタイトではあるが、そのぶんホールド性が高い。そのため、体の安定度が増し、艇の操作性が高くなる。
・4本のテープで座面の高さや傾きを調整することができるため、座面を好みのポジションに調整することができる。小さな子どもや小柄な人には、座面の位置を高くすることができるため、都合がよさそう。
・座面の厚みはやや薄く、クッション性はやや柔らかめである。剛性感は比較的低いが、そのぶん軽量である。
・座面は6本のテープで支持されており、船底に固定されていないため、フレキシブルである。6本のテープは、サスペンションの役割を兼ねているようであり、外力を緩衝しているようである。そのため、長時間着席していても疲労が少ないのでは。
・背もたれは座面と一体式であり、体にフィットしやすい。もたれの力を大きな面積で支えるため、寄りかかった重みが分散され、体への負荷が小さくなる傾向にある。

どちらのシートも一長一短があり、乗る人の好みかとは思いますが・・・。私は吊り下げ式シートが好みです。
ちなみに現行モデルのボイジャー(キール直付け式シート)で吊り下げ式シートを装着するには、一座席あたり以下の用品が必要です。

 ・吊り下げ式シート(「AQ.06シート」というらしいです) ・・・・・ 1枚
 ・シートループ(パイプに取り付けるバックル) ・・・・・ 4個

シートループは6個使用しますが、現行モデルに2個付属しているため、新たに4個が必要になります。一座席あたりの価格は5,300円でした。座り心地、身体への負担、疲労度を考えるとまずまずの買い物であったかなあと思います。長時間、長距離の漕ぎの際に、これから重宝しそうですニコッ


帰る途中、晴れ間から富士山の冠雪を見ることができました。本栖湖では見ることができませんでしたが、めでたしめでたしニコニコ

暮秋の本栖湖


それでは、キール直付け式シートの新たな利用方法を考えつつ、今日はこれまで!!



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