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~湖上の景色に誘われて♪~

カヤック・SUPから眺めた湖上の景色を備忘録としてひっそりと綴っています

若葉のならまた湖

   

5月12日(日)にならまた湖(群馬県みなかみ町)で漕いできました。
12日のならまた湖 天候:晴れ 気温:16℃くらい 貯水率:約90% 貯水位:約883.5m

利根川上流5ダムのダム湖巡り四番目の湖のならまた湖で漕いできました。ならまた湖で漕ぐのは、昨年の7月以来です。9月にも訪れましたが、貯水位が低く漕ぐのを断念しました。今回は冬期閉鎖が解除された直後でしたので、雪渓や残雪が見られるのではないかと楽しみにしていました。
当初、11日(土)の漕ぎを予定していましたが、あいにくの雨模様のため中止に。12日(日)は天候に恵まれ、カヌー日和になりましたニコニコ

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ここ最近は、ダムの下流への各種用水の補給のためとのことで、貯水位が低下している傾向にありました。4月の下旬まではほぼ満水位(888.0m)でした。


出艇場所は、いつものオートキャンパーズエリアならまたです。といってもならまた湖では、この場所からしか出艇することができません。駐車場の脇の芝生の上で艇を組み立てます。この日は、朝から日差しが強く、暖かいというよりは暑かったです汗。艇を組み立てている途中、徐々に上着を脱ぎ、最後はTシャツになっていましたw
準備を整え出艇しまーす。出艇場所は、艇を組み立てた所から階段を降りてすぐの場所でしたので、運搬距離が短くて助かりました。カヤックカートを使用せずに肩に担いで運びました。

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この季節のならまた湖を漕ぐのは、今回が初めてです。湖上から見えるいろいろな景色を眺めてみたいこと、湖に注ぐ沢の状況を見てみたいことから、ダム堤体を基点に右回りで湖面を周回することにしました。沢巡りは、国土地理院発行の2万5分1地形図に表記がある以下の沢を順に巡ってみました。

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最初に訪れた沢は幽倉沢です。雪解け水が勢いよく流れています。幽倉沢がある斜面には、沢に沿って多量の雪が残っていました。ここ最近、急に気温が高くなったため、雪がいつまで残っているかはわかりませんが、ここしばらくはこの景色を楽しめそうです。

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板目沢です。この日の沢の出口は、狭隘な露岩箇所でした。水が通過できる面積が狭いため、すごい勢いで流れていました。マイナスイオンを浴びることができたと思うのですが、水しぶきも浴びました。ちょっと暑くなった体に、冷たいしぶきが気持ちよかったです。
幽倉沢、板目沢に進入する入り江では、両岸に断崖の岩肌を間近で見ることができ、迫力ある景色を堪能できます。

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小石沢です。小石沢も沢に沿って多量の雪が残っていました。ここの沢の水も冷たかったです。沢がある入り江に進入すると船体布を通じて水の冷たさが脚に伝わってきます。

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湖上から望む残雪の山並み。左は笠ヶ岳と小笠、右は至仏山だと思います。

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とても穏やかな天候です。静寂のなか、ウグイスなど鳥のさえずりを聞きながら、ゆっーくり、のーんびり漕ぎ進みます。

大石沢です。沢の幅が広いので、艇を浅瀬に乗り上げ小休止です。目の前にちょっとした河原がありましたが、流れが速く近づけませんでした。休憩には適した場所だったのですが・・・。水深がそこそこありましたので、対岸から河原へは渡ることができませんでした。

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大石沢の対岸の北向き斜面です。斜面の至る所に雪がまだ残っていました。ちょっとした雪崩を目撃しましたタラ~

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西桶小屋沢では釣りをする方のボートが係留されており、すぐ上流で釣りをされていました。おじゃまになるため沢には進入せずに通過しました。ということで、西桶小屋沢は写真がありません。

本流となる楢俣川です。出艇後、5つの沢を経由しつつ1時間40分ほどでカヤックで漕ぐことができるならまた湖の最奥地に到着です。雪解け水が勢いよく流れてきます。遡上を試みるも速い流れに押し戻されましたw
中洲があれば休憩をしようと思っていましたが、そういった状況ではありませんでした。

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東桶小屋沢です。古そうな林道の鋼橋が架かっています。奈良俣ダムができる以前からあったような感じです。

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東桶小屋沢のちょっと下流の左岸に緩傾斜地がありましたので、艇を寄せて休憩です。2時間ほど乗り続けていました。軽くストレッチを行い、水分を補給して出発しまーす。

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休憩場所の対岸の斜面です。ならまた湖の周辺の斜面では、広葉樹は芽吹き始めたばかりです。木々が葉を付ける前ですので、地山をはっきりと見ることができます。地形、地質などに興味がある方は、この時期が最適のようです。斜面が緑で覆われてしまうと、地山はほとんど見ることができなくなります。

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小楢俣沢です。以前訪れたときに沢の出口が流路工であることを知りました。流路工を遡上してみました。流れが速くこれより上流には行けません。流れが緩くなる場所まで後退し、Uターンをするため艇を転回するとバウとスターンの端が側壁に接触してしまいました・・・。この流路、幅が4mちょっとしかありませんでした。全長が4m60cmの艇では、流路工内で転回することができませんでしたテヘッ。思わぬところで、リバース・ストロークを実践することになりました。側壁に接触することなく、100mほど後進しましたw

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洗ノ沢へ向かいます。これまで洗ノ沢までは進入したことがなかったため、どのような沢なのかとても興味がありました。その途中、湯ノ小屋導水路から大量の水が流れ込んでいました。奈良俣ダムでは、湯ノ小屋沢を流れる水の一部を取水堰、導水トンネルを通してならまた湖に取り入れ、水の有効利用を図っているとのことです。
導水路からの水は勢いよく流れ落ち、水しぶきをあげていました。流入した水は正面の岩肌にあたり、左右に分散して流れます。洗ノ沢へ行くには、この強い流れを横断しなければならないのですが、右岸の岩肌に張り付きそうなので進入は諦めました。岩肌に張り付く前に横からの強い流れで転覆してしまうかもしれませんね。
マイナスイオンと水しぶきを浴びた後、この場所から後退しました。

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残念ながら洗ノ沢には到着できませんでしたが、沢巡りは終了です。周囲の景色を眺めながら、出艇場所へと戻ります。ちょっと向かい風の影響を受けましたが、火照った顔に当たる風が心地よかったです。

湖の周囲の斜面では、ヤマザクラ、タムシバなどの花を所々で見ることができました。淡紅色、白色の花が新緑になる前の山々を彩ります。

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芽吹く前の樹木の枝に何かまあるいものが付いていました。きれいな球体のため、思わず酒林を想像してしまいました。帰宅後に調べたところ、どうやらヤドリギという植物が寄生しているようです。

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陽当たりがよい斜面では、針葉樹の深緑と広葉樹の新緑のコントラストが鮮やかでした。んー、昨年も同じようなことを書いていたな~。ボキャブラリーの貧しさがバレてしまいますw

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出艇場所に戻ってきました。ツアーで使用される色とりどりのカヤックが整列しています。階段の上の左側が駐車場になっています。

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漕ぎメーター・・・、今回は画像がありません。水際から艇を運搬する際に、不手際によりデータがリセットされてしまいましたガーン。計測値はときどき確認をしていました。今回漕いだ距離はおおよそ12km、漕いだ時間は3時間30分ほどでした。

漕ぎマップ。出艇場所から、幽倉沢、板目沢、小石沢、大石沢、西桶小屋沢、楢俣川、東桶小屋沢、小楢俣沢、洗ノ沢付近の順で漕いでいます。沢から沢へは、最短になるようなルートを漕いでみました。

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今回の漕ぎ度は「6」です(MAXは10)。ならまた湖の沢巡り、目的をもって漕いでいると疲れが軽減するようです。以前、目的もなく漫然と漕いでいたことがありました。そのときよりも距離を漕いでいますが、疲れが少なかったような気がします。
木々の芽吹き始めのならまた湖で残雪、新芽、花などのいろいろな景色を楽しむことができました。ならまた湖では何回か漕いでいますが、これまでに漕いだことがある時季とは異なっていましたので、新たな気分で漕ぐことができました。
この日はカヌー日和でしたが、湖上でカヌー・カヤックを漕いでいる人は見かけませんでした。釣りをする人のボートを数艘見かけただけでした。

ならまた湖を後にして、利根川上流5ダムのダム湖巡り最後の湖となる奥利根湖を下見してきました。奥利根湖への管理用道路の閉鎖が解除されたのは、この日の2日前の5月10日です。初めての日曜日ということもあって、釣り師の方々でにぎわっていたようです。私が到着したのは15時過ぎでしたが、駐車場にはボートを牽引している車両が多数駐車していました。

ダム堤体からの眺望です。遠方に見える幽ノ沢山、小沢岳はまだ雪山のような様相です。この日の奥利根湖の貯水率は約62%、貯水位は約838.8mでした。水位が下がっているため、地肌が若干目立ちます。訪れるときまでには、水位が上昇しているとうれしいです。

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出艇場所の様子です。進入ゲートから水際までは、約200mありました。水際はコンクリート舗装されていますので、艇は出しやすいようです。昨年の夏、このスロープでカヤックカートをえっちらおっちら汗運んだ記憶を思い起こしました。

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進入ゲートの先に新たな看板が設置されていました。出艇場所の付近では、低速で航行するようにとのことです。動力船が対象とは思われますが、"舟"との表記ですのでカヌー・カヤックも含まれるかもしれません。詳しいことはよくわかりません。2ノット=約3.7km/hですので、漕ぐのが速い人は速度オーバーになってしまいますねw

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奥利根湖からの帰り道、矢木沢ダムと屋倉橋ゲートの中間付近でカモシカと遭遇しました。道路脇にいたカモシカと目が合い、お互い一瞬固まっていました。慌てて停車しカメラを構えましたが、カモシカは林地の中へと去ってしまいました。今シーズン初めて見たカモシカでした。
奥利根湖へ訪れる際は、管理用道路でカモシカに遭遇することがあるかもしれませんので、轢かないようにお気を付けくださいね。

『雪見るも 新緑間近 ならまた湖』
それでは、ダム湖巡り五番目の湖の情報を収集しつつ、今日はこれまで!!



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