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~湖上の景色に誘われて♪~

カヤック・SUPから眺めた湖上の景色を備忘録としてひっそりと綴っています

若葉のならまた湖

   

5月11日(日)にならまた湖(群馬県みなかみ町)で漕いできました。
ならまた湖は、楢俣川に位置する奈良俣ダムのダム湖です。
11日のならまた湖 天候:晴れ 気温:22℃くらい 貯水率:100.0% 貯水位:約888.0m

矢木沢ダム、奈良俣ダムの冬季閉鎖が5月9日に解除されました。管理用道路が全面開通しましたので、待ちに待ったシーズンの到来です。早速、5月10日に奥利根湖での漕ぎを予定しておりましたが、あまりの強風にあえなく断念・・・。翌日の11日は快晴となり、カヌー日和となりました~。奥利根湖、ならまた湖のどちらで漕ぐかちょっと悩みましたが、満水位の魅力に惹かれ、ならまた湖へ出かけてきました。この時季の満水位のならまた湖を漕ぐのは初めてでしたので、とってもワクワクした気分でした。

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初夏のような陽気のもと、すてきな景色に出会うことができましたニコニコ


出艇場所は、いつものオートキャンパーズエリアならまたの湖畔です。コンクリート製の階段の上で艇を組み立てます。準備を整え出艇しまーす。艇を組み立てた階段のすぐ下が水際ですので、そこから艇を出しました。満水位ですと駐車場から水面までが近くていいですね。

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ダム堤体方面に向かって漕ぎ出します。青空が清々しいです。

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一年前に訪れたときと同様に、ダム堤体を基点として湖に注ぐ沢を巡りながら、右回りで湖面を周回します。

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ダム堤体を背にして、幽倉沢、板目沢を目指します。鏡面のような湖上を滑るように進みます。水面には流木が所々に浮いています。

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東の方向に目を向けると笠ヶ岳など残雪の山々を眺めることができました。

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幽倉沢、板目沢がある入り江に進入します。両岸に断崖の岩肌を間近で見ることができ、迫力ある景色を堪能できます。

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最初に訪れた沢は幽倉沢です。雪解け水が勢いよく流れています。斜面には、沢に沿ってたくさんの雪が残っていました。

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板目沢です。こちらも雪解け水が勢いよく流れています。沢の出口は滝のようになっていますので、ゴォォーと音を発しています。

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板目沢から幽倉沢がある斜面を眺めてみました。貯水位が高いため、立ち枯れの木々は低く見えますね。

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湖を取り囲む斜面の木々の新緑が鮮やかでした。自然の息吹を感じます。静寂のなか響き渡る鳥のさえずりに和みます。

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小石沢です。小石沢も沢に沿ってたくさんの雪が残っていました。冷気が気持ちよかったです。残雪と水面の空間には霧が漂っていましたよ。

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少し奥まった場所にある大石沢へ向かいます。進むにつれ両岸がだんだんと狭まってきますのでちょっとドキドキします。
3~4mほど雪が残っていました。いつ崩れるかわかりませんので、近づくことはやめておきました。

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ならまた湖の奥地を目指します。遠方には至仏山を代表とする尾瀬の峰々が望めます。残雪の風景が見事でした。

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大石沢の対岸の北向き斜面です。斜面には雪がまだ残っていました。雪崩の形跡も。。

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西桶小屋沢です。初めて進入しました。小ぢんまりとした沢でした。

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出艇後、約2時間でならまた湖の最奥地となる楢俣川に到達しました。満水位でしたので、これまで入ったことがない上流部まで行くことができました。雪解け水が勢いよく流れてきます。

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楢俣川を訪れると必ず目にする巨石。満水位では水面下になるんですね。

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東桶小屋沢です。この沢もたくさんの雪で閉塞していました。

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そろそろ休憩しようと思い適地を探すも釣りをされている方のボートが係留されていたり、釣りをされている方がいたりとなかなか艇を寄せられる場所がありません。湖岸が急峻なダム湖における満水位ならではの悩みですね。。

艇から降りることなく湖の東岸を目指します。湖上から望む残雪の笠ヶ岳と小笠の山並み。

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緩傾斜地の湖岸を見つけて休憩、昼食です。

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小楢俣沢へ進入します。昨春は流路工を遡上しましたが、今春は貯水位が高いため流路工は水中にありました。木々の合間を抜けて上流を目指します。流路工の最奥まで到達することができました。荒廃した沢から水が流れ込んでいました。

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そして~、最後の沢となる洗ノ沢へ向かいます。湯ノ小屋導水路の流末です。湖は満水位となっているため、湯ノ小屋沢からの取水は止めているようでした。

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導水路を通過し、奥へと進みます。両岸が急に狭くなります。沢の出口は滝のようになっていますので、勢いよく水が流れ込んでいます。流木などの浮遊物が水面を覆っていたため、これより奥へは進むことができませんでした。。

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洗ノ沢をもってならまた湖の沢巡りは終了です。周囲の景色を眺めながら、のんびりと出艇場所へ戻ります。

ヤマザクラを見上げてみたり~、斜面を彩るタムシバを眺めてみたり~

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今春も見つけました、ヤドリギ。木々にたくさん付いていました。

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出艇場所に戻ってきました。キャンプ場がオープン前ですので、閑散としています。この日、ならまた湖でカヌー・カヤックを漕いでいたのは、私だけのようでした。

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漕ぎメーター。漕いだ距離は16km、漕いだ時間は5時間弱でした。たくさんの写真を撮りながら、ゆっくりと漕いでいました。

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漕ぎマップ。出艇場所から、幽倉沢、板目沢、小石沢、大石沢、西桶小屋沢、楢俣川、東桶小屋沢、小楢俣沢、洗ノ沢の順で漕ぎました。沢から沢へは、最短になるようなルートを漕いでいます。

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今回の漕ぎ度は「6」です(MAXは10)。ならまた湖の沢巡り、昨春と同じ行程ですがすべての沢を巡り、満水位の景色を見ることができ満喫できました。水面と斜面の間に地肌が見えないと自然をより身近に感じることができますね。残雪、満水のならまた湖、とってもステキな景色でした。水はとても冷たいですよ~。

この日のならまた湖の貯水位は満水位でした。支流からは常に水が流入していますので、ダムではサーチャージ水位を超えないように放流しています。
奈良俣ダムは自由越流式の非常用洪水吐を2基備えています。一定の水位を超えると放水路に水が流れ出します。この日の水量は少なかったですが、流れる水がきれいな模様を描いていました。

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『雪解けで 水があふれる ならまた湖』
それでは、奥利根湖の残雪の景色を楽しみにしつつ、今日はこれまで!!



余談ですが~

私がよく利用していた国土地理院の地図閲覧サービス「ウォッちず」が平成26年3月末で終了しました。平成25年10月末からは「地理院地図」が公開されています。「地理院地図」では、地図上で距離と面積が計測できます。また、平成26年3月からは3次元の地形図を見ることができる「地理院地図3D」が公開されました。
そこで、ならまた湖の周辺の地形図を3次元にしてみました。こんな鳥瞰図が作成できました。

若葉のならまた湖


若葉のならまた湖


地形の起伏、高低差、傾斜の緩急などをざっと知るのに便利ですね。これからいろいろな湖で試してみようかな♪



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