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~湖上の景色に誘われて♪~

カヤック・SUPから眺めた湖上の景色を備忘録としてひっそりと綴っています

盛夏の奥利根湖

   

7月10日(日)に奥利根湖(群馬県みなかみ町)で漕いできました。
奥利根湖は、利根川に位置する矢木沢ダムのダム湖です。
10日の奥利根湖 天候:晴れ 気温:27℃くらい 貯水率:24.6% 貯水位:約826.8m

先月の上旬に渇水で注目された矢木沢ダム、奥利根湖ですが、6月の中旬以降は貯水位が徐々に上昇しつつあります。ある目的のために貯水位ができるだけ低いときに奥利根湖を訪れてみたいと思い、日和をうかがっていました。10日の天気はまずまずの予報でしたので、6月11日以来、一ヶ月ぶりに奥利根湖に出かけてきました。

盛夏の奥利根湖


貯水位が低い奥利根湖でいろいろな景色を眺めてきましたニコッ


この日、屋倉橋ゲートには6時頃に到着しました。ゲートは開いていましたので待つことなく管理用道路へと進入します。しばらく走行していると先を走る車列に追いつきます。ボートをけん引した車両でした。ボートは湖面に下せるようになったのかな。

駐車場に到着後、湖を眺めてみると・・・、水位は上がりつつありますが、まだまだ地肌が目立ちます。艇を組み立てていると、風が強くなり、小雨がぱらついてきました。。組み立て後、ダムの周辺を散策しながら、しばらく様子をうかがいますシーッ

盛夏の奥利根湖


矢木沢ダム管理所の近くにある展望台から出艇場所を俯瞰してみました。ボートの方々が次々と出発していきます。水際の近くまで車両が下りられるようになったようです。カヌー・カヤックも車載できると水際まで車両で運ぶことができます。

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節水への協力のお願いが掲示されていました。6月の中旬以降、貯水量は増えつつありますが、例年に比べると少ない状態が続いています。

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貯水位を表示する目盛りです。水面は827m付近にありました。満水位の850mからは23mほど下がっています。

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熊出没注意の看板と節水への協力のお願いののぼりが立っていました。今年はクマが多く目撃されていますので留意するのがよさそうですね。

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そうこうしているうちに風は弱まり、青空が見えてきましたので、急いで出艇の準備を進めます。進入路ゲートの横の進入路監視小屋で入湖の手続きを済ませます。この日はゲートに入ってから撮影してみました。

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満水時に出艇できる場所です。この日も水面はだいぶ下方に見えていました。途中までは舗装路ですが、湖面に近い場所は未舗装路です。急な坂道をえっちらおっちら運びます汗

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ふぅ~、準備を整え出艇しまーす。水際の地面は、車両が出入りしているため固くなっており、出艇しやすかったです。奥利根湖ではコーミングカバーを装着して漕ぐことが多いですが、この日はフレームにあるモノを取り付けるため装着しませんでした。

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出発後、早々に見える小白沢方面の眺めです。風が収まらなければこの辺りを漕いで帰ろうと思っていました。

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しばらく漕ぎ進みY字の分岐点に到達しました。左側が奈良沢、コツナギ沢方面、右側が本川(利根川)方面です。今回は貯水位が下がった奈良沢、コツナギ沢方面の様子を確認したいため、分岐を左側に進みます。

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それではお決まりの分岐からの景色です。

まずは、奈良沢、コツナギ沢方面です。群馬・新潟の県境に位置する越後山脈の残雪はほとんど消えてしまったようです。

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つぎに、本川(利根川)方面です。広葉樹の緑がだいぶ濃くなりました。針葉樹との色の違いが目立たなくなってきました。

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分岐を後にして、悪沢、幽の沢方面へ向かいます。この頃になると風は収まり、強い日差しが照りつけます。木々ははるか上方ですので、湖上に木かげはまったくありません。。

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入り江に入ってしばらくすると湖底が露わになっていました。満水時に奥まで行ける距離の半分ほどの位置で行き止まりです。

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カヤックで漕げる場所まで進入してみました。水はそれほど冷たくはありませんでしたが、足場がわるそうでしたので艇から降りずに戻ります。悪沢まではあと400mくらいありそうでした。

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入り江を後にして、奈良沢、コツナギ沢方面へ向かいます。適度に水分を補給しながら進みます。貯水位が下がると満水時には見えた遠方の山並みが見えなくなるなど、見える景色が大きく変わります。

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右岸に西ゴンボリ、左岸に東ゴンボリが位置する場所からパノラマで撮影してみました。満水時には奥行きがある沢もだいぶ手前で湖底が露出していました。

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貯水位が下がったときの本川方面の地肌にはおもしろい形状の岩を見ることができました。奈良沢、コツナギ沢方面ではのり面がきれいに整形されており、おもしろい形状の岩を見ることはありませんでした。水位がもっと低いと見られるのかな。特徴がある岩があったのでパチリ。何かに見えるというわけではありませんが・・・。

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奈良沢、コツナギ沢方面で貯水位が約827mのときにカヤックで漕げる最奥地に到着です。奈良沢とコツナギ沢に分岐する少し手前で行き止まりになりました。

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艇を降りて休憩します。その前に・・・、スブスブ度チェッカーで足が埋まらないかを確認します。自宅を出るときに玄関で園芸用の支柱が目に入りましたので持ってきてみました。パドルでもいいんですが、何となくやってみたかったのでw
湖上には日かげがないことはわかっていましたので、チェア用パラソルを持ってきました。NBパイプに固定します。パラソルを取り付けるためにコーミングカバーは装着しませんでした。休憩のときにパラソルを差していましたが、暑くなってからは差したままパドリングをしていました。慣れてくるとパドリングへの妨げはわずかです。その効果は抜群でしたニコニコ

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水辺で昼食を済ませた後は、奈良沢を散策です。きれいな冷たい水が心地よかったです。

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奥の方は土砂の堆積地が広がっていました。平成23年7月新潟・福島豪雨の影響で崩壊地から流出した土砂が湖底に堆積したのかな。
この豪雨では、矢木沢ダムの上流域において72時間で約630mmの雨量があったそうです。この降雨により、矢木沢ダムでは3日間で16mくらい貯水位が上昇しました。渇水が解消されるには、ある程度まとまった雨が必要ですが、あまりにまとまった雨は災害が発生しやすくなるため困りものです。

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コツナギ沢方面をパチリ。奥に見える頂は、群馬・新潟の県境に位置する柄沢山です。

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しばらく休憩した後、艇に乗り出発しまーす。コツナギ沢方面も土砂の堆積地が広がっていました。こちらは足場がわるく、艇から降りるのは難しそうでした。

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右岸側を進みます。比較的奥行きがある西ゴンボリが位置する入り江に入ってみました。すぐに行き止まりになってしまいました。。入り江の岬でおもしろい光景を見ましたビックリ

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この日は日差しが強く、気温が高かったです。根株も相当に暑かったらしく、水浴びをしたかったようです。斜面を下りてゆく根株の姿がありましたw
根が露わになっていましたので、私には何となく根株が歩いて移動しているように見えましたテヘッ。貯水位が下がったダム湖ならではの光景かもしれませんね。

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先日、矢木沢ダム、奥利根湖を管理する沼田総合管理所のツイッターでクマが泳ぎながら湖を横断する写真が公開されていました。写真の景色からおおよその場所を予想していました。
この周辺を横断していたようです。悪沢、幽の沢方面へ分岐する湖岸から対岸まで泳いだようです。写っていた根の様子からこの辺りで上陸したのかな。ここの湖の幅は300m以上ありました。ちなみにこの日はクマを見かけることはありませんでした。

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時折振り向きながら、周囲の様子をうかがいます。県境に位置する山々にわずかですが残雪を見ることができましたのでパチリ。

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残雪の様子をズームで。今季、奥利根湖から見える残雪はこれが最後かな。

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ダムの堤体が見えてきました。貯水位が下がった水面から見る堤体は、とても大きく感じました。
まもなく出艇場所に到着です。いつもと同じようなコースで戻ってきました。貯水位が高いときは正面のこんもりとした山の上をパドリングしているようです。

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出艇場所に到着です。早い時間帯に戻りましたので、ほかの利用者と重なることはなかったです。水際の傾斜は緩く、地面は乾燥していましたので、容易に艇を寄せることができました。

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急な斜面をえっちらおっちら運びます汗。勾配は25%くらいあるのかな。この場所をカヌー・カヤックを車載して運搬するには、四輪駆動車が勝手がよさそう。ボートをけん引している方の多くがSUVの四輪駆動車でした。
ふぅ~、急な坂道を上りきりました。ここまで戻ってくると一段落です。満水時の出艇がいかにラクであるかを身体で感じます。単なる運動不足かなw

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進入路監視小屋で出湖届けを提出して駐車場へ戻ります。強い日差しのもとでの艇の分解、片づけは、たくさんの汗をかきながらの作業となりました。少しは運動になったかなw

節水シール付ダムカードをいただいて矢木沢ダムを後にしました。渇水対策終了までシールを貼付するそうです。ちょっとしたレアカード!?
水を湛える洞元湖を眺めながら管理用道路を戻ります。また、洞元湖で漕いでみたいな♪

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漕ぎメーター。この日漕いだ距離は12kmちょっと、漕いだ時間は3時間弱でした。奥利根湖の西側を行ける場所まで漕いでみましたが、漕げる範囲はだいぶ狭かったようです。

盛夏の奥利根湖


漕ぎマップ。この日のルートは、出艇~Y字分岐~悪沢、幽の沢方面~奈良沢、コツナギ沢方面~西ゴンボリ~Y字分岐~着艇でした。



今回の漕ぎ度は「6」です(MAXは10)。漕いだ距離はいつもより短かったですが、暑さで体力を消耗しました。熱中症対策としてチェア用パラソルがいい仕事をしてくれましたキラキラ
この日、貯水位が830m以下のときの奈良沢、コツナギ沢方面へ初めて行くことができました。貯水位が約827mのときに漕ぐことができた範囲を確認できましたので、概略の貯水位による湖面マップを補完することができました。

盛夏の奥利根湖


貯水位が下がったダム湖では、通常は水中にあって目にすることができないものを見られるというおもしろさはありますが、やっぱり貯水位が高い水面で漕ぐのが楽しいですね。貯水位が低いと景観が劣ったり、目的地までたどり着けないことがあります。そして日かげがありません。。

奥利根湖の流域では梅雨入り後もまとまった降雨がないため、夏本番を控えてのさらなる水不足が懸念されるところです。

『奥利根湖 いつまで続く この渇水』
それでは、青色がきれいな湖でのカヤック、SUPを楽しみにしつつ、今日はこれまで!!



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