新緑の奥利根湖(本川方面)
6月11日(日)に奥利根湖(群馬県みなかみ町)で漕いできました。
奥利根湖は、利根川に位置する矢木沢ダムのダム湖です。
11日の奥利根湖 天候:晴れ 気温:18℃くらい 貯水率:89.3% 貯水位:約847.3m
5月28日に矢木沢ダムの特別施設見学会に参加して湖面巡視体験で今季初めて奥利根深水の滝(万年滝)を眺めてきました。このときはちょっとの時間だけ滝を目にしました。
その後、ゆっくりと滝を見てみたいと思い機会をうかがっていました。見学会以降の土日は今一つな天気が続いていました。11日はようやく天気がよくなりそうでしたので、ここぞとばかりに奥利根湖へ出かけてきました。

青空のもと、新緑に包まれた奥利根深水の滝(万年滝)を満喫してきました
。
奥利根湖は、利根川に位置する矢木沢ダムのダム湖です。
11日の奥利根湖 天候:晴れ 気温:18℃くらい 貯水率:89.3% 貯水位:約847.3m
5月28日に矢木沢ダムの特別施設見学会に参加して湖面巡視体験で今季初めて奥利根深水の滝(万年滝)を眺めてきました。このときはちょっとの時間だけ滝を目にしました。
その後、ゆっくりと滝を見てみたいと思い機会をうかがっていました。見学会以降の土日は今一つな天気が続いていました。11日はようやく天気がよくなりそうでしたので、ここぞとばかりに奥利根湖へ出かけてきました。
青空のもと、新緑に包まれた奥利根深水の滝(万年滝)を満喫してきました

みなかみに到着すると朝日に照らされた谷川連峰が目に留まります。利根川に架かる諏訪峡大橋から眺めてみました。谷川岳の残雪はだいぶ少なくなってきました。諏訪峡の新緑、利根川の水がきれいでした。

屋倉橋ゲートにはゲートが開く30分くらい前には到着できました。この日の車列は比較的短かったです。しばらくするとゲートが開きましたので管理用道路へと進入します。駐車場に到着後、艇を組み立てます。この日の駐車場は空いていました。ボートを牽引した車両も少なかったです。

駐車場で艇を組み立てた後、貯水位を表示する量水標を確認します。水面は847.3m付近にありました。28日の貯水位は約849mでしたので、2週間で1.7mほど水位が下がったようです。


進入路ゲートの横の進入路監視小屋で入湖の手続きを済ませ、艇を水際へ運搬します。貯水位が下がっていましたので出艇場所は広くなっていました。


ボートの方々が出発した後ですので、のんびりと準備を整え出艇です。


ダムの堤体を背にして、Y字の分岐へ向かいます。今日はどんなリトルカナダが見られるかな、残雪はどんな感じかな、ワクワクしながらのパドリングです
。

しばらく漕ぎ進みY字の分岐に到達しました。今回はY字右側の本川(利根川)方面へ進み、奥利根深水の滝(万年滝)を眺めます。

それではお決まりの分岐からの景色です。
奈良沢、コツナギ沢方面です。山肌には雪がたっぷりと残っていました。今冬の積雪の多さがわかります。

本川(利根川)方面です。幽の沢山、小沢岳にもたくさんの残雪が見られました。残雪の景色は7月に入っても楽しめるかな。

青空のもとで残雪と新緑の組み合わせが美しいリトルカナダの景色を見ることができました
。水面に映る鏡像は少しゆがんでおりちょっと惜しかったです・・・。

分岐を右側に進みます。山間から幽の沢山、小沢岳の山容が見えました。残雪があると景色がきりりと引き立つようです。

湖面はとても穏やかです。青空が広がりますが空気は冷えており快適です。この日の奥利根の朝の気温は5度以下と少し冷え込んだようです。

分岐から先は左岸に沿って進みます。大白沢へと続く入り江の入口からは割の萱沢の付近まで3km弱見通すことができます。


この日はたっぷりと時間がありましたので、久しぶりに大白沢へ向かってみました。入り江を奥へと進みます。

大白沢は断崖に囲まれています。岩肌の風情がいい感じ。奥は滝のようになっていました。ひんやりとした空気が心地よかったです。


入り江を出て湖の奥へと進みます。ここの直線は周囲の景色の変化が少ないため進んでいるのが遅く感じます。


進んできた方向を振り返ると刃物ヶ崎山を頂とするコツナギ沢と白ビ沢の分水界となる尾根筋が目に入ります。急峻な岩肌と白ビ沢の流域が気になります。右奥には雪が残る柄沢山が見えました。

断崖の岩肌、飛行機雲など周囲の景色を眺めつつ、直線をひたすら進みます。



左岸の奥まった場所に雪の塊が見えました。小黒沢です。水際に艇を寄せるのは難しそうですので通過します。


直線を進むとまたまた左岸の奥まった場所に雪の塊が見えました。東千ヶ倉沢です。休憩できそうな水際がありましたので入り江に進入します。雪が分厚く堆積しその下を水が流れていました。この沢ではもうしばらく雪のひんやり感を味わえそう。


奥利根湖ではこの構図が最近お気に入りですw

東千ヶ倉沢がある入り江を出て湖の奥へと進みます。矢木沢ダム、奥利根湖を管理する水資源機構の巡視船「ならさわ」と出合いました。お疲れさまです。湖面巡視、気持ちよさそう。


割の萱沢の斜面がようやく近くに見えてきました。この起伏のある急傾斜面が見えると奥利根深水の滝(万年滝)まではもうすぐです。
対岸の西千ヶ倉沢へと続く入り江周辺の景色です。右側の低木が分布する斜面は10月末~11月上旬になると見事な紅葉
を見ることができます
。


割の萱沢の様子を見た後、左へ転回すると正面に滝がある斜面が見えてきました。滝の周辺は周囲とは異なる独特の岩肌です。植生も独特です。

左岸に沿って徐々に滝の正面へと近づきます。斜面の上方の岩肌に白く見えるものがありました。双眼鏡で確認したところ残雪ではなく水が流れていました。滝口、湧水箇所はあの辺りなのかな。

滝を正面から眺めます。雪解け水が流れているのかな、水の量は多かったです。何度見ても飽きない景色です
。

岩肌を彩るミヤマナラの新緑が目に留まりました。橙色に染まる紅葉の景色も美しいですが、萌黄色の新緑の景色もまたきれいでした。

滝を観賞しつつ奥へと進みます。滝の対岸近くにある割沢に寄ってみます。

割沢の水、とても澄んでいて冷たかったです。斜面には雪が堆積していました。積雪の移動により山肌は長い年月をかけて浸食されていくのかな。


割沢を後にしてさらに奥へと進みます。山肌を筋状に流れる滝や風情がある岩の景色を楽しみます。


両岸が徐々に狭まり谷間となる区間へ進みます。谷間で合流する支流の赤倉沢に寄ってみました。小ぢんまりとしていて休憩がしやすそうな沢でした。


谷間を抜け、利根川(右)と小穂口沢(左)の出合いに到達です。青みが増した水の色になってきました。

まずは小穂口沢へ進みます。トチノキの古木が目立ちます。雪解け水がとてもきれいでした。


奥利根湖ではこの構図が最近お気に入りですww

周辺を少し散策しながら小穂口沢の清流に和んだ後、出合いに戻ります。


本流となる利根川へ進入します。左岸の斜面では所々で残雪を見ることができました。冬季閉鎖が開放された直後はたくさんの雪が堆積していたんだろうなぁ。



この日は流木や木くずなどが浮遊する澱みゾーンはありませんでした。澄んだ水でのパドリングが気持ちよかったです
。

カヤックで漕ぐことができた奥利根湖の最奥地に到着です。川の両サイドは流れが早かったため中州に突っ込んでみました。艇を河原に寄せ直し、休憩、昼食です。


左岸に沿って漕ぎつつ、いくつもの支流に寄り道してきましたので、いつもに比べ時間と距離がだいぶ延びました。漕ぎメーターのバッテリが途中でなくなりそうでしたのでここで一旦パチリ。時間、距離ともに最短で漕ぐときの1.5倍くらいかな。
周辺にはボートの方もおらず私一人でした。大型の野生動物と遭遇すると困るので、休憩、昼食後はすぐに出発します。


出発して間もなくのことでした。山間に動物の鳴き声が響きます
。しばらく進むと山中で犬が吠えていました。。とりあえず安堵はしましたけど・・・。

谷間となる区間へ入ります。くびれとなる場所ですので木々の近くを通過します。新緑のなかのパドリングは心地がよいです。ちょっとしたジャングル風クルーズを楽しみます。
水面では茶柱ならぬ枝柱を見かけました。以前にも見たことはありますが枝が水中で立っていますのでちょっと不思議な光景です
。


右岸に沿って徐々に滝に近づきます。浸食された斜面には雪が少しだけ残っていました。

そこそこの水量がありますが、滝の上方は尾根になっており水が集まるような地形ではありません。これだけの水はどこから湧いてくるのかな?ミネラルが豊富かもしれない奥利根天然水といったところかな。

この頃になると気温がだいぶ上がってきました。滝の近くに寄ってしぶきを浴びて涼みます。このしぶきは私の中では奥利根深水汁と呼ぶことにしました
。

いろいろな角度から滝を堪能しましたのでこの場を離れます。釣りをされている方がいましたので、湖の中よりを進みます。

暑くなってきましたので緩傾斜地に艇を寄せパドリングジャケットを脱ぎました。対岸に見えるのは割の萱沢です。満水位から少し水位が下がると割の萱沢の対岸には緩傾斜地が出現しますので休憩場所にいいかもしれません。


西千ヶ倉沢に進入してみたかったのですが、釣りをされている方がいましたので通過しました。その先は約2kmの直線のパドリングです。趣のある岩肌を眺めたり、特徴のある根株を探しながら飽きないように進みます。


追い風が吹いてきましたので久しぶりにカヤックセイルを取り付けてみました。追い風は少しの間でしたので、セーリングを楽しんだ時間はわずかでした・・・。



この日は日差しがきつくなることを予想してチェア用パラソルを持ってきました。パラソルをNBパイプに取り付けるためコーミングカバーは装着しませんでした。ゴム製のパドリングブーツ(いわゆる長靴ですが・・・)を履いていますので日差しが当たると足が熱くなります。そんなときは足置きマット(車用フロアマット)が重宝します。マットは2枚持ってきていますので、足が熱くなってきたら1枚は足の上に被せて日除けとして使用しています(上の左の写真)。こうすると直射日光を遮ることができますので足が熱くなるのを防ぐことができます。サンダル履きのときは日焼け防止にいいかも。
湖畔ではヤマツツジの朱色が新緑に彩を添えていました。

大立合せ沢の入り江が見えましたので進入してみました。マツが立つ大きな岩が目印です。奥まで入ってみましたが雪はなかったです。涼めるかなと思っていたのに残念でした。。


大立合せ沢を過ぎたころからは向かい風に変わりました。疲労してきた身体にはじんわりと効いてきます
。

風裏になる場所で小休止です。貯水位がそこそこ高く、右岸に沿って漕いでいますので木かげで涼むことができました
。

硬そうな岩の奥に沢が見えましたので進入してみました。奥行きはそれほどなく流木で閉塞していました。地形図には名称の記載がない沢です。猟師地図ではドヲキと表示されていました。ドヲキ、どんな意味なのかな?




とある岬で興味深い形に浸食した岩肌を見かけました。景色にちょっとした変化があると疲れが少し和らぎます。

ダムの堤体がようやく見えてきました。湖岸沿いの木かげを進んでいると今にも倒れそうなミズナラの木がありました。矢木沢ダムができて50年、地質や場所によっては湖岸の浸食がだいぶ進んでいるところを見かけます。


進んできた方向を振り返ると雪が残る山々が目に入ります。右は赤倉岳、左は群馬・新潟の県境に位置する平ヶ岳です。尾根の緑、沢の白がアクセントになっていました。

Y字の分岐に到達です。分岐の岬の岩肌も情趣がある形に浸食していました。

湖を横断しつつリトルカナダの景色を眺めます。行きよりも山々が近くに見えるように感じました。

堤体がだいぶ近づいてきました。先日はダムを正面から眺めましたので、この日は背面からじっくりと眺めます。といってもほとんどは水中で見えませんが。

小白沢方面を眺めます。広葉樹の緑がだいぶ濃くなってきました。雪はほとんど解けてしまったようでした。

出艇場所に到着です。水際が広くなっていましたので、あわてることなくのんびりと片づけることができました。

漕ぎメーター。Y字の分岐付近でバッテリがなくなりました。ということで画像はありません。。直前の距離が23km、時間は5時間50分でした。分岐から出艇場所までは2km弱、約20分でしたので、この日漕いだ距離は約25km、漕いだ時間は6時間ちょっとでした。
漕ぎマップ。この日のルートは、出艇~Y字分岐~大白沢~東千ヶ倉沢~割の萱沢~奥利根深水の滝(万年滝)~割沢~赤倉沢~小穂口沢~本川(昼食)~奥利根深水の滝(万年滝)~大立合せ沢~ドヲキ~Y字分岐~着艇でした。Y字の分岐以後はバッテリがなくなったためログがありません。
今回の漕ぎ度は「10」です(MAXは10)。行きは風の影響はほとんどありませんでしたが、帰りは途中から向かい風になりました。長い距離を漕ぎましたので疲労しました。
青空のもと、リトルカナダ、奥利根深水の滝(万年滝)を満喫することができました
。新緑に包まれた滝は見応えがありました。今シーズンも残雪、新緑の季節に奈良沢、コツナギ沢方面、本川(利根川)方面を漕ぐことができ満悦です。いつもながらこの季節の奥利根湖でのパドリングは満足感でいっぱいになります。今回は疲労感もいっぱいでしたw
そうそう、奥利根湖が位置するみなかみ町と新潟県の一部を含む区域が「みなかみエコパーク」として生物圏保存地域(エコパーク)に登録されることが6月14日に決まりました。利根川の水源や自然環境などが貴重であると評価されたそうです。
屋倉橋ゲートにはゲートが開く30分くらい前には到着できました。この日の車列は比較的短かったです。しばらくするとゲートが開きましたので管理用道路へと進入します。駐車場に到着後、艇を組み立てます。この日の駐車場は空いていました。ボートを牽引した車両も少なかったです。
駐車場で艇を組み立てた後、貯水位を表示する量水標を確認します。水面は847.3m付近にありました。28日の貯水位は約849mでしたので、2週間で1.7mほど水位が下がったようです。
進入路ゲートの横の進入路監視小屋で入湖の手続きを済ませ、艇を水際へ運搬します。貯水位が下がっていましたので出艇場所は広くなっていました。
ボートの方々が出発した後ですので、のんびりと準備を整え出艇です。
ダムの堤体を背にして、Y字の分岐へ向かいます。今日はどんなリトルカナダが見られるかな、残雪はどんな感じかな、ワクワクしながらのパドリングです

しばらく漕ぎ進みY字の分岐に到達しました。今回はY字右側の本川(利根川)方面へ進み、奥利根深水の滝(万年滝)を眺めます。

それではお決まりの分岐からの景色です。
奈良沢、コツナギ沢方面です。山肌には雪がたっぷりと残っていました。今冬の積雪の多さがわかります。
本川(利根川)方面です。幽の沢山、小沢岳にもたくさんの残雪が見られました。残雪の景色は7月に入っても楽しめるかな。
青空のもとで残雪と新緑の組み合わせが美しいリトルカナダの景色を見ることができました

分岐を右側に進みます。山間から幽の沢山、小沢岳の山容が見えました。残雪があると景色がきりりと引き立つようです。
湖面はとても穏やかです。青空が広がりますが空気は冷えており快適です。この日の奥利根の朝の気温は5度以下と少し冷え込んだようです。
分岐から先は左岸に沿って進みます。大白沢へと続く入り江の入口からは割の萱沢の付近まで3km弱見通すことができます。
この日はたっぷりと時間がありましたので、久しぶりに大白沢へ向かってみました。入り江を奥へと進みます。
大白沢は断崖に囲まれています。岩肌の風情がいい感じ。奥は滝のようになっていました。ひんやりとした空気が心地よかったです。
入り江を出て湖の奥へと進みます。ここの直線は周囲の景色の変化が少ないため進んでいるのが遅く感じます。
進んできた方向を振り返ると刃物ヶ崎山を頂とするコツナギ沢と白ビ沢の分水界となる尾根筋が目に入ります。急峻な岩肌と白ビ沢の流域が気になります。右奥には雪が残る柄沢山が見えました。
断崖の岩肌、飛行機雲など周囲の景色を眺めつつ、直線をひたすら進みます。
左岸の奥まった場所に雪の塊が見えました。小黒沢です。水際に艇を寄せるのは難しそうですので通過します。
直線を進むとまたまた左岸の奥まった場所に雪の塊が見えました。東千ヶ倉沢です。休憩できそうな水際がありましたので入り江に進入します。雪が分厚く堆積しその下を水が流れていました。この沢ではもうしばらく雪のひんやり感を味わえそう。
奥利根湖ではこの構図が最近お気に入りですw
東千ヶ倉沢がある入り江を出て湖の奥へと進みます。矢木沢ダム、奥利根湖を管理する水資源機構の巡視船「ならさわ」と出合いました。お疲れさまです。湖面巡視、気持ちよさそう。
割の萱沢の斜面がようやく近くに見えてきました。この起伏のある急傾斜面が見えると奥利根深水の滝(万年滝)まではもうすぐです。
対岸の西千ヶ倉沢へと続く入り江周辺の景色です。右側の低木が分布する斜面は10月末~11月上旬になると見事な紅葉


割の萱沢の様子を見た後、左へ転回すると正面に滝がある斜面が見えてきました。滝の周辺は周囲とは異なる独特の岩肌です。植生も独特です。
左岸に沿って徐々に滝の正面へと近づきます。斜面の上方の岩肌に白く見えるものがありました。双眼鏡で確認したところ残雪ではなく水が流れていました。滝口、湧水箇所はあの辺りなのかな。
滝を正面から眺めます。雪解け水が流れているのかな、水の量は多かったです。何度見ても飽きない景色です

岩肌を彩るミヤマナラの新緑が目に留まりました。橙色に染まる紅葉の景色も美しいですが、萌黄色の新緑の景色もまたきれいでした。
滝を観賞しつつ奥へと進みます。滝の対岸近くにある割沢に寄ってみます。
割沢の水、とても澄んでいて冷たかったです。斜面には雪が堆積していました。積雪の移動により山肌は長い年月をかけて浸食されていくのかな。
割沢を後にしてさらに奥へと進みます。山肌を筋状に流れる滝や風情がある岩の景色を楽しみます。
両岸が徐々に狭まり谷間となる区間へ進みます。谷間で合流する支流の赤倉沢に寄ってみました。小ぢんまりとしていて休憩がしやすそうな沢でした。
谷間を抜け、利根川(右)と小穂口沢(左)の出合いに到達です。青みが増した水の色になってきました。
まずは小穂口沢へ進みます。トチノキの古木が目立ちます。雪解け水がとてもきれいでした。
奥利根湖ではこの構図が最近お気に入りですww
周辺を少し散策しながら小穂口沢の清流に和んだ後、出合いに戻ります。
本流となる利根川へ進入します。左岸の斜面では所々で残雪を見ることができました。冬季閉鎖が開放された直後はたくさんの雪が堆積していたんだろうなぁ。
この日は流木や木くずなどが浮遊する澱みゾーンはありませんでした。澄んだ水でのパドリングが気持ちよかったです

カヤックで漕ぐことができた奥利根湖の最奥地に到着です。川の両サイドは流れが早かったため中州に突っ込んでみました。艇を河原に寄せ直し、休憩、昼食です。
左岸に沿って漕ぎつつ、いくつもの支流に寄り道してきましたので、いつもに比べ時間と距離がだいぶ延びました。漕ぎメーターのバッテリが途中でなくなりそうでしたのでここで一旦パチリ。時間、距離ともに最短で漕ぐときの1.5倍くらいかな。
周辺にはボートの方もおらず私一人でした。大型の野生動物と遭遇すると困るので、休憩、昼食後はすぐに出発します。
出発して間もなくのことでした。山間に動物の鳴き声が響きます

谷間となる区間へ入ります。くびれとなる場所ですので木々の近くを通過します。新緑のなかのパドリングは心地がよいです。ちょっとしたジャングル風クルーズを楽しみます。
水面では茶柱ならぬ枝柱を見かけました。以前にも見たことはありますが枝が水中で立っていますのでちょっと不思議な光景です

右岸に沿って徐々に滝に近づきます。浸食された斜面には雪が少しだけ残っていました。
そこそこの水量がありますが、滝の上方は尾根になっており水が集まるような地形ではありません。これだけの水はどこから湧いてくるのかな?ミネラルが豊富かもしれない奥利根天然水といったところかな。
この頃になると気温がだいぶ上がってきました。滝の近くに寄ってしぶきを浴びて涼みます。このしぶきは私の中では奥利根深水汁と呼ぶことにしました

いろいろな角度から滝を堪能しましたのでこの場を離れます。釣りをされている方がいましたので、湖の中よりを進みます。
暑くなってきましたので緩傾斜地に艇を寄せパドリングジャケットを脱ぎました。対岸に見えるのは割の萱沢です。満水位から少し水位が下がると割の萱沢の対岸には緩傾斜地が出現しますので休憩場所にいいかもしれません。
西千ヶ倉沢に進入してみたかったのですが、釣りをされている方がいましたので通過しました。その先は約2kmの直線のパドリングです。趣のある岩肌を眺めたり、特徴のある根株を探しながら飽きないように進みます。
追い風が吹いてきましたので久しぶりにカヤックセイルを取り付けてみました。追い風は少しの間でしたので、セーリングを楽しんだ時間はわずかでした・・・。
この日は日差しがきつくなることを予想してチェア用パラソルを持ってきました。パラソルをNBパイプに取り付けるためコーミングカバーは装着しませんでした。ゴム製のパドリングブーツ(いわゆる長靴ですが・・・)を履いていますので日差しが当たると足が熱くなります。そんなときは足置きマット(車用フロアマット)が重宝します。マットは2枚持ってきていますので、足が熱くなってきたら1枚は足の上に被せて日除けとして使用しています(上の左の写真)。こうすると直射日光を遮ることができますので足が熱くなるのを防ぐことができます。サンダル履きのときは日焼け防止にいいかも。
湖畔ではヤマツツジの朱色が新緑に彩を添えていました。
大立合せ沢の入り江が見えましたので進入してみました。マツが立つ大きな岩が目印です。奥まで入ってみましたが雪はなかったです。涼めるかなと思っていたのに残念でした。。
大立合せ沢を過ぎたころからは向かい風に変わりました。疲労してきた身体にはじんわりと効いてきます

風裏になる場所で小休止です。貯水位がそこそこ高く、右岸に沿って漕いでいますので木かげで涼むことができました

硬そうな岩の奥に沢が見えましたので進入してみました。奥行きはそれほどなく流木で閉塞していました。地形図には名称の記載がない沢です。猟師地図ではドヲキと表示されていました。ドヲキ、どんな意味なのかな?
とある岬で興味深い形に浸食した岩肌を見かけました。景色にちょっとした変化があると疲れが少し和らぎます。
ダムの堤体がようやく見えてきました。湖岸沿いの木かげを進んでいると今にも倒れそうなミズナラの木がありました。矢木沢ダムができて50年、地質や場所によっては湖岸の浸食がだいぶ進んでいるところを見かけます。
進んできた方向を振り返ると雪が残る山々が目に入ります。右は赤倉岳、左は群馬・新潟の県境に位置する平ヶ岳です。尾根の緑、沢の白がアクセントになっていました。
Y字の分岐に到達です。分岐の岬の岩肌も情趣がある形に浸食していました。
湖を横断しつつリトルカナダの景色を眺めます。行きよりも山々が近くに見えるように感じました。
堤体がだいぶ近づいてきました。先日はダムを正面から眺めましたので、この日は背面からじっくりと眺めます。といってもほとんどは水中で見えませんが。
小白沢方面を眺めます。広葉樹の緑がだいぶ濃くなってきました。雪はほとんど解けてしまったようでした。
出艇場所に到着です。水際が広くなっていましたので、あわてることなくのんびりと片づけることができました。
漕ぎメーター。Y字の分岐付近でバッテリがなくなりました。ということで画像はありません。。直前の距離が23km、時間は5時間50分でした。分岐から出艇場所までは2km弱、約20分でしたので、この日漕いだ距離は約25km、漕いだ時間は6時間ちょっとでした。
漕ぎマップ。この日のルートは、出艇~Y字分岐~大白沢~東千ヶ倉沢~割の萱沢~奥利根深水の滝(万年滝)~割沢~赤倉沢~小穂口沢~本川(昼食)~奥利根深水の滝(万年滝)~大立合せ沢~ドヲキ~Y字分岐~着艇でした。Y字の分岐以後はバッテリがなくなったためログがありません。
今回の漕ぎ度は「10」です(MAXは10)。行きは風の影響はほとんどありませんでしたが、帰りは途中から向かい風になりました。長い距離を漕ぎましたので疲労しました。
青空のもと、リトルカナダ、奥利根深水の滝(万年滝)を満喫することができました

そうそう、奥利根湖が位置するみなかみ町と新潟県の一部を含む区域が「みなかみエコパーク」として生物圏保存地域(エコパーク)に登録されることが6月14日に決まりました。利根川の水源や自然環境などが貴重であると評価されたそうです。